概要
インディペンデンス級航空母艦は、第二次世界大戦期にアメリカ海軍が建造した航空母艦である。
建造時はクリーブランド級軽巡洋艦として建造されていた一部の艦が、フランクリン・ルーズベルト大統領の海軍建艦計画により航空母艦へと作り替えられた結果誕生した。
軽巡洋艦譲りの船体であったため、防御面に問題があったり、甲板上での事故も多発したが、速力に優れていたため、高速空母機動艦隊一翼を担う活躍を見せた。
戦時期に1隻が轟沈したものの、残りの8隻は第二次世界大戦を乗り越え残存していた。
戦後は、標的艦となったり、他国の空母として再就役したり、朝鮮戦争に参加したりなど様々であった。
1970年代までにほとんどが解体されたが、7番艦のカボットがスペインで1989年まで現役で活躍し、引退後も譲渡されアメリカで博物館船にする計画が動くも、計画は失敗し2000年に解体され、インディペンデンス級航空母艦はこの世界から消滅した。
同型艦
何番艦 | 艦名 | 旧艦名 | 特記事項 |
---|---|---|---|
1(CVL-22) | インディペンデンス | アムステルダム | 戦後、クロスロード作戦の標的艦となって沈没 |
2(CVL-23) | プリンストン | タラハシー | レイテ沖海戦で戦没 |
3(CVL-24) | ベロー・ウッド | ニュー・ヘヴン | 戦後、フランス海軍に移管され、フランス空母「ボア・ベロー」となる |
4(CVL-25) | カウペンス | ハンティントン | 戦後、航空機輸送艦となる |
5(CVL-26) | モンテレー | デートン | 朝鮮戦争に伴う航空要員育成のため使用され、後に航空機輸送艦となる |
6(CVL-27) | ラングレー | ファーゴ→クラウン・ポイント | 戦後、フランス海軍に移管され、フランス空母「ラ・ファイエット」となる |
7(CVL-28) | カボット | ウィルミントン | 戦後、スペイン海軍に移管され、スペイン空母「デダロ」となり、後に博物館船としてアメリカの民間団体に譲渡されるも、計画が失敗し解体される |
8(CVL-29) | バターン | バッファロー | 朝鮮戦争に参加 |
9(CVL-30) | サン・ジャシント | ニューアーク→レプライザル | 戦後、航空機輸送艦となる |