制海艦
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せいかいかん
アメリカ海軍が1960年代から70年代にかけて計画した軽空母。
制海艦とは、アメリカ海軍が1960年代から70年代にかけて計画した軽空母構想のことである。「SCS」とも呼ばれる。
空母というのはその特性上、艦載機を載せるために艦体を大型化せざるを得ないため、製造と運用のコストがかかる。よって、もう少し小さい「お手頃サイズ」の空母が欲しい……という考えで構想された小型空母がこの制海艦構想である。
艦載機としてXFV-12VTOL戦闘機の試作までも行われたのだが、結局「普通の空母作ったほうが高くても使い勝手がいいんじゃないか」という結論に行きついた結果、この構想は立ち消えてしまった。
XFV-12も試作機が本来予定していた性能を全く発揮できず、構想とん挫も重なって開発中止に追い込まれている。
ただし、本艦の設計案の一部はスペインにて流用され、同国海軍の軽空母「プリンシペ・デ・アストゥリアス」として完成した。
また、この艦をベースに小型化したものが、タイ王国軍の軽空母「チャクリ・ナルエベト」として建造された。
アメリカ海軍においても、強襲揚陸艦にハリアーⅡやF-35BライトニングⅡを搭載して「ハリアー空母」「ライトニング空母」とすることで実質的に発想自体は引き継がれている。
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