概要
東南アジア諸国の一つタイ王国における軍隊で、王国の王制・独立・国土の安全を守るための戦力を準備しており、国民には徴兵の義務がある。
タイの軍隊は政府ではなく王室の配下に属し、憲法に示されている「国家、宗教、国王及び民主主義」というタイ王国の基本を守ることを目標としており、タイ軍の最高指揮官は国王であることも明示されている。
軍人たちは国民と同様に王室を敬い、国王陛下に対し忠義を誓っている。
日本との関係
戦時中、日本とタイは同盟関係であり(日泰同盟)、大日本帝国軍からタイ王国軍に対して大量の兵器供与が行われた。
特に日本陸軍からタイ陸軍への供与は数多く行われ、その中でも九五式軽戦車は、戦後においても長らくタイ陸軍で使用され、今なお走行可能な機体が保存されており、バンコクのタイ国防省入り口にある士官学校前にも、退役した一両の九五式が展示されている。
また、タイ海軍が沿岸防御のために、フランスの極東艦隊を仮想敵として、1934年の第一回拡張計画によって建造された戦闘艦艇である、海防戦艦『トンブリ』『スリ・アユタヤ』は、共に日本の神戸における川崎造船所で建造された。