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日泰友好

にったいゆうこう

日泰友好とは、日本とタイ王国の友好を示す。
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概要

日本タイ修好120年にわたる友好関係をもち、国交自体は1388年の室町時代シャム王国(後のタイ王国)の船が、日本に1年間滞在したという記録があり、それらを含めると、日本とタイの交友は約600年に上る。
更に、それ以前にも交流があったとする記録もあり、そこから数えれば約1500年に及ぶ非常に歴史ある長い関係である。

歴史

古代

日本書紀によれば、542年の欽明天皇の時代において「百済(くだら 朝鮮半島にあった国)王は扶南の財貨及び土人二人を献上した」とあり、扶南とは、タイカンボジア方面に存在した国であり、諸説あるが現在のタイ人たちの先祖にあたるタイ民族は、6・7世紀頃に漢民族の圧力を受けて揚子江以南より移動してきたと言われており、時期はちょうどこの頃となる。

しかし、まだ現在のタイには到達していなかったとする説もあり、大和朝廷に献上された土人というのは、先住民のモン・クメール系の民族である可能性もある。
だが、1238年にタイ民族による近代的国家であるスコータイ王国が建国される以前から、日本とタイ民族の間で交流があった可能性があるのは確かなことである。

中世

平安時代の初期に、大和朝廷皇族である高岳親王(たかおかしんのう)が出家され、861年にインド歴遊のためへいき、広東より船で出発し、東南アジアにあったとされる国である羅越国で薨去(こうきょ)されたと伝えられており、羅越は諸説あるが、タイ中部に存在したという説があり、平安時代・鎌倉時代において、唐やの国と交易をしていた日本は、そこから通じてタイとも交易をしてたとされる。

近世

戦国時代の頃にはすでにアユタヤに日本人も存在しており、タイに渡った武士たちによる傭兵団が活躍し、中にはアユタヤ王朝兵士として仕官する者もいた。
特に江戸時代前期にタイに渡り、現地で名を馳せた沼津藩士山田長政の活躍はタイでは伝説になっている。

その後、鎖国政策がとられたことで、海外に出向く日本人の数が少なくなり、更にビルマの侵攻によりアユタヤ王朝が崩壊してしまったことで、日本人町の日本人たちは散り散りになってしまい、現地タイ人たちと同化していき自然消滅してしまったとされるが、現在もタイの別地域に、複数の日本人町が形成されており、アユタヤの日本人町も、タイ王国世界遺産古都アユタヤ(アユタヤ歴史公園とも)』の一部として、町の跡地に記念碑が建てられている。

近現代

第二次世界大戦下では、両国は同盟関係にあり(日泰同盟・日泰攻守同盟条約)、共に連合軍を相手に戦っていた。
当時の時代を舞台にした小説であるメナムの残照(タイ題:クーカム)』は、タイで大ベストセラーとなり何度も映像化され、2013年に公開された新作映画は、第27回東京国際映画祭のCROSSCUT ASIA部門に選出されている。

経済・観光

両国は経済的に繋がりが深く、タイの国際貿易に占める対日割合は、2003年の時点で輸出14.2%輸入24.1%、日本からのタイへの直接投資は975億バーツとなっており、タイに対する外国投資額全体の半数を占めている。
タイにとって日本は貿易額、投資額ともに第一位となっている。

また、タイを訪れる日本人は2004年度では120万人を越えて世界第一位であり、日本人観光客が年間約100万人以上訪れるという人気の海外旅行先で、多くの日系企業もタイに進出しており、日本国内でもタイ料理が親しまれるようになっている(トムヤムクンガパオなど)。中華料理インド料理ほどメジャーでは無かったが、都市部を中心に広がりを見せている。

日本皇室とタイ王室

日本皇室タイ王室は、国交が始まった約600年前に遡るほど、古くから非常に親密な交流があり、日本の皇族は伝統的にタイを訪問している。
1964年には明仁皇太子太上天皇)が皇太子妃とともにタイへ公式訪問し、当時行われていたテラピア(食用魚)の導入の研究を視察した時、研究されていた種のテラピアよりも「テラピア・ニロティカス」(ナイル種のテラピア)が適当ではないかと魚類学者としての観点から助言、帰国後に東宮御所内で養殖したテラピア・ニロティカス約50匹をプーミポン国王(ラーマ9世)に贈呈した。
その後、国王はその魚を宮殿内でさらに養殖してタイ全土に配布し、現在その魚は「プラー・ニン」(公には『黒い魚』の意)と呼ばれ、タイで最も一般的な食用淡水魚となっている。
タイではこれが重要な動物性たんぱく源となってタイ国民の体位向上に貢献したと謂われており、このエピソードにちなんで2005年の愛知万博では、タイ政府パビリオンの壁に太上天皇のプラー・ニンの寄贈に感謝の意を示す銘盤が掲げられた。
ちなみにプーミポン国王は、国民にプラー・ニンを食べることを勧めていたが、自分が食べることは決してなかったという。理由は「プラー・ニンが自分の子供のように思えるから」とのこと。

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