この言葉は上記速度で走行できる車両単体、あるいは路線を指すこともある。
ただし、日本の場合それ以外にも都市高速鉄道という言葉があり、この項目ではそれも解説する。
主な高速鉄道
日本の場合の定義は概要どおりである。但し海外では標準軌の鉄道が一般に多いため定義が若干変わり、「既存線の改良で200km/h以上、新線の場合は250km/h以上の最高速度の鉄道」と定義される。そのため、日本国内法では間違いなく高速鉄道である新幹線だが、UICの規定ではそれに分類されない新幹線路線も存在する。また、スイスのように「高速鉄道を作らない」と表明しているがために、定義に抵触しない最高速度249km/hの新線という計画にしているものもある。
これらの鉄道の動力車は気動車あるいは電車であり、また動力方式も分散方式(おのおのの車両にエンジン等を搭載する)と集中方式(先頭車両、あるいは中央車両に動力を搭載する、機関車牽引の客車に近い)が存在する。
また、超電導リニアモーターカーも高速運用されていればこの分類となる(現段階では上海トランスラピッドのみが高速運転されている)。
TGV(フランス、試作でタービン車両が存在したが現在は電車が基本、集中)
IC2000(スイス、この形式は客車であり、Re460機関車とともに用いる)
IC3(デンマーク、気動車、集中、ただし180km/h. ほかに電車のIR4や後継のIC4なども存在する)
中国高速鉄道(中華人民共和国、電車、ICEや新幹線など複数の技術を導入)
このほかスペインのAVE、イタリアのTAV、フランス・ベルギー・オランダ・ドイツを走るタリス、大韓民国の韓国高速鉄道(KTX)、ロシアのソコルなどが存在している。
都市高速鉄道
都市高速鉄道とは、特に日本国内において、「従来の路面電車やバス等より高速」という意味で「高速鉄道」の語が用いられる場合がある。
また、公営地下鉄のなかには当該自治体の条例等における名称が「高速鉄道」あるいはそれに類する語となっている場合が多い。
似たような鉄道会社名として、急行電鉄等がある。