初期
世界最多の人口を擁し、鉄道輸送も盛んな中華人民共和国。
1990年代から高速鉄道導入を目指し試行錯誤を繰り返してきたが、最終的に
「まずは他所の車両ベースのものを複数導入する」ことになった。
具体的には
Regina(スウェーデン)ベースのボンバルディア(カナダ)との提携開発→CRH1型
ETR600(イタリア)ベースのアルストム(フランス)との提携開発→CRH5型
2007年よりこれらの車両による200km/h超の列車運行が始まり、2011年には総延長4,000kmを突破。高速鉄道の営業距離では世界一となった。
最近
2010年以降は「完全な国産車両」CRH380A型・CRH380B型・CRH380C型・CRH380D型電車を登場させた。車両の技術はあくまで『自主開発』と主張している。
2011年6月には北京~上海間(日本で言えば東京~大阪間的な存在)を結ぶ、中国高速鉄道の路線の1つである京滬高速鉄道を開業。同線においては350km/h運転を開始。日本(300km/h:当時)・フランス(320km/h)を追い抜く世界最速営業運転である。
事故
2011年7月23日、浙江省温州市郊外にて高速鉄道車両同士の追突事故が発生。
死亡者40名を出した事故にもかかわらずわずか2日で同区間の運行を再開し、事故車両は現場の田んぼの中に埋める(しかもそれが全世界に配信される)という対応に内外の批判が集中した。
京滬高速鉄道は一旦最高300km/hにダウンするなど、それまでの過剰な速度志向などを見直した。が、2017年に再び最高350km/h運転を再開させる。大丈夫なのだろうか・・・?