概要
この鉄道車両は、車両内に動力装置を持ち、主として他の動力装置を持たない、あるいは利用できない車両を牽引する目的で利用するものである。
簡単に言えば車両自体に旅客や貨物を搭載するスペースを持たず、客車や貨車を牽引するための鉄道車両の総称。
通常はこの車両一両および複数の牽引する車両で用いられるが、急な坂および牽引車両が重い場合複数車両を連結して用いることがある。それを重連と呼ぶ。
なお、旅客や貨物を搭載するスペースを持ち、なおかつ動力装置をもつ鉄道車両は気動車(内燃機関、外燃機関、無火機関等)、電車(モーター駆動)と呼ばれる。
種類等
この言葉は「きかんしゃトーマス」の例にもあるように、語感的には蒸気機関車のイメージが強いが、他にも電線より電気を得て動力に変更する電気機関車、軽油を燃料としディーゼルエンジンで動力を得るディーゼル機関車などが存在する。
さらには電気式ディーゼル機関車(ディーゼル機関で発電、モーターで走行する形式、日本ではDF200など、アメリカ合衆国ではこの形式がメイン)、ガソリンエンジン(主として戦前に用いられた、現在では淘汰されている)、ガスタービン(フランスおよびスウェーデンで実用化された)、電気式ガスタービン(ガスタービンで発電、モーターで動力を得る)、蓄電池を用いた電気機関車(工場内部や鉱山の坑道など狭く発火する機関が使用できないところを走るために用いられる、日本だと湯の口温泉のトロッコ電車の機関車、あるいは黒部峡谷鉄道の予備機関車がこれ)、ハイブリッド機関(日本だとJR貨物のHD300、アメリカ合衆国で使用される)や蒸気や空気を圧縮してそれを動力にする形式により走行する無火機関車(これも化学工場や鉱山などで使用されることが多い)なども存在する(ただしそのようなものは特殊な用途に用いられ日本ではメジャーではない)。
関連タグ
蒸気機関車/SL 電気機関車/EL(デキ) ディーゼル機関車/DL