クロトー「無駄だ、まずはお前を斬り刻んで、そのドライバーを頂く…!」
「渡すか!!これは俺に託された…そう!"ガッチャードライバー"だ!!」
「そして俺は…"仮面ライダーガッチャード"だ!!」
ホッパー1「ホッパーァァ!!」
『HOPPER1!』
スチームライナー「スチーム!」
『STEAMLINER!』
「変身!」
『ガッチャーンコ!』
『スチームホッパー!』
概要
『仮面ライダーガッチャード』に登場する形態。
ホッパー1とスチームライナーのライドケミーカードをガッチャードライバーで組み合わせて変身するガッチャードの基本形態。
また、ガッチャードデイブレイク・ファイヤーガッチャードの形態名でもある。詳細は該当記事を参照。
従来の飛蝗モチーフのライダーとは方向性が異なり、バッタの複眼に相当する部位がゴーグル状になっており、クラッシャーに当たる部位が開いて矢印状の複眼が見えるという要素だけ抜き出すと怪人寄りなデザインとなっている。
特徴的なゴーグルは「パンクライダゴーグル」と呼ばれ、スチームホッパーの物は特殊フィルタリング機能を備えており視界不良下でも難なく行動可能。
胸にあるのは「パッションアタノール」という変換炉で、大気や水をはじめとする様々な錬金素材を燃焼させることで凄まじいエネルギーへと変換する。中でも情熱や希望といった変身者の内なる感情で最高の力を発揮するとされる。
特性や形状は異なるが、ガッチャードはこれらゴーグル・変換炉を形態共通で装備している。
スペック
身長 | 205.0cm |
---|---|
体重 | 90.3kg |
パンチ力 | 8.2t |
キック力 | 10.0t |
ジャンプ力 | 17.2m(ひと跳び) |
走力 | 7.3秒(100m) |
基本形態らしくバランスの取れた性能。比較的高水準に纏まっており、特にキック力は強化形態が登場するまでトップを誇っていた。
全ガッチャンコケミー形態の中でも最も宝太郎との親和性に優れており、敵の出方を見る場合などにはまず最初にこの形態に変身してから挑むことも多い。一応物語後半では宝太郎自身の錬金術師としての成長から並のマルガム相手にもある程度この姿でも優位に立ち回れる様になっており、第47話では一応スペック上では格上である仮面ライダーヴァルバラドとの殴り合いでヴァルバラドのマスクを破壊、最終的に必殺技対決でも勝利を収めたりと言った大金星も見せている。
腕や脚にスチームコンプレッションの加圧を行うことで動作やパワーを増強させることが可能で、優れた俊敏性を誇る腕部「ホッパリングラッシャー」は高圧パンチの超高速ラッシュを、軽快なフットワークと優れた跳躍を誇る脚部「ホッパリングプレッシャー」はホップを重ねる度に重量交換と加圧を行い、3度目でSLの突撃を彷彿させる重量級のキックを繰り出す。
加圧の制御は変換炉の真上に配置された煙突型の機構「パッションボイラー」によって行われている。
頭部全体はスチームライナーの強固な装甲が反映されており、排障器型の「ライナークラッシャー」はぶつかる障害を吹き飛ばせる程。
2本の触角型アンテナ「ホッパーロッド」はホッパー1の感覚機能を受け継ぎ、視覚を除いた感覚情報を鋭敏に感じることが可能。
戦闘は徒手空拳で行うことが多いが、優れた敏捷性とガッチャージガンやガッチャートルネードを用いることで中距離戦にも対応可能。第12話、第14話、第17話、第31話、第33話、第48話などではエクスガッチャリバーも度々使用している。
スーパーガッチャードになるには一度スチームライナーとホッパー1を読み込ませておく必要があるため、クロスオンを解除すると通常のスチームホッパーに戻ってしまう。仮面ライダーレインボーガッチャードもニジゴンのカード(厳密にはエクストラとスペシャル)を使用しているが、オーバーダメージを受けると通常のスチームホッパーへと弱体化する様になっているらしい。
必殺技
『スチームホッパー!フィーバー!』
ベルトサイドのレバー「アルトヴォーク」を操作して発動。発動前に一旦右足を大きく上げるのも特徴。
主役ライダーでは珍しい低空かつ真っ直ぐに放つライダーキック。発動時にはワイルドモードを経由するため、一瞬素体の「ライダケミドール」が剥き出しになる。
足裏の「ベクトソール」はフィーバー技の発動時に当てた物体の錬成を解除・再錬成を行う効果があり、これによりマルガム化したケミーと宿主を強制分離させることが可能。このためガッチャードは形態を通じてキック技を使用する。
第6話ではヴァルバラドがより高く飛ぶ為の踏み台になるために発動した。久しぶりに使用した第31話では九堂の頼みで仮面ライダーマジェードに披露したが、彼女のとある作戦によって大事には至らなかった。第32話では冒頭にアノマロカリスマルガムに対して使用し、久しぶりの怪人撃破も見せている。
第41話ではプラチナガッチャードの必殺技である「プラチナシュートフィーバー」から連続して使用し、ジェルマンにダメージを与え撤退に追い込んでいる。第45話ではガッチャーブラザーズ体のスチームホッパーが使用し、バッテリーマルガム(ケミー因子版)を撃破している。
第47話では黒い炎の力によってパワーアップした仮面ライダーヴァルバラドの「ヴァルバラドクラッシュ」と撃ち合いになり、同士討ちとなったが威力的にはパワー勝ちしたらしく、ヴァルバラドライバーが自壊を起こす形で勝利している、
予告ではワイルドモードを経由しておらず、映画『仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』では同様の低空ジャンプからライダーパンチを繰り出している。
- アルケミックストライク・スチームホッパー
データカードダス『仮面ライダーバトル ガンバレジェンズ』における、ほぼ同じ必殺技。
発動モーションはTV版のスチームホッパーフィーバーと概ね同じだが、こちらでは予告のようにワイルドモードは経由せずライダーモードのままキックする。
他の形態の必殺技が「アルケミックストライク・〇〇」となっていないことから、恐らく「アルケミックストライク」はキック技の総称と思われる。
- ガッチャージバスター(スチームライナー)
「SLくん頼む!」
ガッチャージガンにスチームライナーのカードをスキャンさせて発動する必殺攻撃。
機関車型の煙で構成された弾丸を発射し、ヒットと同時に煙が拡散して敵の目を眩ます。
- ガッチャージバスター(カマンティス)
「カマンティス、頼むぜ!」
カマンティスのカードをスキャンさせて発動するガッチャージバスター。緑色の鎌状の光弾を連射する。
- ガッチャージツインバスター(カマンティス+アッパレブシドー)
「ありがとう二人共…!!」
『ガッチャ大作戦』時に使用した必殺技。鎌状の光弾と扇子型の光弾を発射する。カマンティスのカードをスキャンしたガッチャージガンがウィザードマルガムに弾き飛ばされてしまった所をアッパレブシドーが自分で自分をスキャンさせて発動させた。カードのスキャニングは錬金術師本人ではなくケミーの意思でも可能らしい。
レンキングロボ、バレットバーン、サボニードルの3枚をスキャンさせて発動する超必殺技。
銃口にエネルギーがチャージされると同時に、スキャンした3枚のカードを模したエネルギー体が出現。
ガッチャージガンから発射された矢印型の弾丸がカードを潜り抜ける度にそのケミーの能力で強化され、敵を撃ち抜く。
この組み合わせではサボニードルの力で無数の針状に分裂し、バレットバーンの力で銀色に強化コーティングされ、レンキングロボの力で巨大化して一斉に標的を撃ち抜く。
『仮面ライダーガッチャード変身講座』で使用。紫、青、黄色の光弾を発射する。光弾の色は使用カテゴリーのカードカラーに対応していると思われるが、なぜかプラントの色は緑ではなく黄色となっている。
- ケミーセット(ミテミラー)
ガッチャートルネードにミテミラーのカードをセットし発動。光の壁を発生させオロチマルガムの石化光線を反射した。
- ライデンジストラッシュ
エクスガッチャリバーにライデンジのカードをセットし発動。電撃で相手を牽制する。
ワイルドモード
スチームホッパーワイルド
「アレ…?なんかイメージと違う…まあいっか!」
ガッチャードのワイルドモードの一つであり、宝太郎が初めて変身した形態。
硬い装甲と超跳躍力を持った特殊形態であり、見た目はライダーモードの装甲だけで構成された巨大な青いバッタ。
胴体部分は人型だとブリッジしているような状態なので、ガッチャードライバーや胸部装甲などは上向きに付いている。
6本の足「ワイルドスチームホッパーキッカー」は人型では不可能なほどの跳躍力を有し、それをスチームコンプレッションによって強化することで凄まじいジャンプ力を生み出す。
その脚力は伊達ではなく、第2話ではクレーン車をかわすために機転を利かせてゴルドダッシュを天高く蹴り上げた上に宙を舞うゴルドダッシュにひとっ飛びで追いついている。
頭部「ワイルドスチームホッパーヘッド」は非常に硬質で超重量となっており、その硬さと重さにジャンプ力を組み合わせることであらゆる物を粉砕する突撃攻撃を行う。
なお、事前に宝太郎が見ていたビジョンでは通常のスチームホッパーが写っていたため、初変身時には姿が違うことに驚いていた。スチームホッパーフィーバーの発動時にも一瞬ワイルドモードになっている。
スーパーガッチャード変身時は直接ワイルドモードになることはできず、一度クロスオンを解除して通常のスチームホッパーに戻る必要がある。
第41話ではプラチナガッチャードから直接この形態に変化している。
発展形態
スチームホッパーのカードを装填した状態でエクスガッチャリバーを装着し、レベルナンバー10のカードを装填することで変身する強化形態。以降の形態と違い、レベルナンバー10による3体以上のケミーのパワーで変身したフォームとなる。
スチームホッパーのカードを装填した状態でエクスガッチャリバーを装着し、レベルナンバー10ケミー5体が集結したエックスアッセンブルのカードを装填することで変身する劇場版限定の強化形態。
ドライバーにガッチャーイグナイターを装着して変身する強化形態。背中のブースターを使用した超高速移動や大火力で敵を叩きのめす。
双方のケミーが進化したクロスホッパーとテンライナーで変身する強化形態。禁術やレベルナンバー10の力が組み合わせたことで「ユニゾン」と呼ばれる強化必殺技を得意とする。
ドライバーにニジゴンを装着し双方のケミーが進化したホッパー101とギガントライナーで変身する劇場版限定の強化形態。
その他のスチームホッパー
- 仮面ライダーガッチャードデイブレイク・スチームホッパー
デイブレイクホッパー1とデイブレイクスチームライナーのデイブレイクケミーカードをガッチャードライバー(デイブレイクVer.)で組み合わせて変身している形態。劇中ではほぼガッチャーイグナイターを装備した姿の「ファイヤーガッチャードデイブレイク」として戦う。
上述のデイブレイクケミーが進化したシャイニングホッパー1とシャイニングスチームライナーのカードで変身する劇場版限定の強化形態。
- ガッチャーブラザーズ・スチームホッパー
『HOPPER1!レインボー!』
『STEAMLINER!レインボー!』
『ガッチャーンコ!』
『スチームホッパー!ヒアウィーゴーン!』
スチームライナー「スチーム!」
ホッパー1「ホッパー!」
スーツアクター:???
第41話に登場したスチームホッパーの特殊形態。仮面ライダーレインボーガッチャードの能力・レインボーブレスによって生み出された。こちらは複眼部分と胸の炉部分が標準と違い虹色になっているほか、ホッパー1とスチームライナーの意思が入っている点やマフラーが虹色になっている点で異なる。(なお、このマフラーは仮面ライダースターガッチャードの金色の二又のマントの流用・リペイント)
第45話にも登場し、上記の通り必殺技も披露した。更にここからエクスガッチャリバーを使ってスーパーガッチャード相当の形態への変身も可能で、劇中ではガッチャーブラザーズ・スーパークロスユーフォーエックスに変身した。
『ザ・フューチャー・デイブレイク』にも登場。ゴルドメカニッカーとともに民間人の避難とドレットルーパー軍式の撃破に向かおうとしたが、ヘルクレイトの風船爆弾に巻き込まれ、強制解除された。
立体化
装動
『装動 仮面ライダーガッチャード→1←&装動 仮面ライダーギーツ』にて立体化。
塗装はアクション用スーツと同じメタリック仕様、これまでは安全性の都合上から太く造形されていた触角が軟質パーツで細く造形されており、歴代主役ライダーの装動の中でもかなり高い完成度を誇る。
オプションパーツとして、ガッチャージガンが同弾で立体化されたワイルドモードに付属している。
また、装動 『仮面ライダーガッチャード→1← プレミアムエディション』では塗装を強化(股関節など一部を除く)しているだけでなく、キック用の足裏パーツ、劇中カラーリングに近付けた手首パーツ、クリアパーツを採用したヘッドパーツを収録している。
『装動GPエディション 仮面ライダーガッチャード』は概ねこの仕様に準じている(一部パーツはワイルドの方に付属)が、胸パーツは成型色のままであり、何故だかプレバン品どころか一般販売品からもグレードダウンしてしまっている。
その他のオプションパーツは以下の弾で入手可能。
「装動 仮面ライダーガッチャード→2←&装動 仮面ライダーギーツ」もしくは「装動 仮面ライダーガッチャード→6←Feat.装動 仮面ライダーギーツ」にガッチャートルネード、「装動 仮面ライダーガッチャード→4← Feat.仮面ライダーアウトサイダーズ」にエクスガッチャリバーとゴーグル用の手首(右手用)が収録されている(同弾のプレミアムエディションに付属しているのは塗装追加版である)。
また、S.H.Figuartsでも立体化されており、こちらはアップ用スーツと同じメッキ加工が施されている。そのためか、主役ライダーの基本フォームとしては例年より値段が高めに設定されている。ガッチャージガンが付属。
余談
- 歴代主役ライダーの基本フォームの中では珍しく青をメインとしている。
- バッタモチーフのライダーはネオバッタゲノム、列車モチーフのライダーは海賊レッシャーフォーム以来となる(バッタをモチーフとした主役ライダーの基本フォームであればゼロワンのライジングホッパー以来)。前者は人外形態変身時に巨大なバッタの姿に変化する点が共通している。
- 因みにライジングホッパーとはホッパーの名を持つ、初めて戦った相手がカマキリがモチーフの怪人、後に全く同じ外見とホッパーの名を持つ最終回限定フォームが登場するなど共通点が多い。
- モチーフの片方がSLなのはプロデューサーの湊陽祐が幼少期に見たアニメの蒸気機関車が印象に残っており、企画会議でSLにしたいと提案したためである。(もう片方をバッタにした理由は不明。)
- スチームホッパーの登場によって、バッタモチーフのキャラが今期のニチアサに出揃った。
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