ムーンマルガム「今度こそ永遠の眠りに付かせてやる…!」
「それはどうかな?何故なら俺は、ドデカい夢に突き進む…未来の大物錬金術師だからだ!!!」
『ガッチャーイグナイター!』
『ターボオン!』
『HOPPER1! イグナイト!』
『STEAMLINER! イグナイト!』
「変身ッ!!」
『ガッチャーンコ!ファイヤー!』
『スチームホッパー!アチーッ!』
ガッチャードデイブレイク「……その姿は…!!新たな未来に進んだか…!」
「名付けて"ファイヤーガッチャード"!!俺についてこれるかな…!」
概要
ガッチャードライバーに2枚のライドケミーカードを装填し、起動したガッチャーイグナイターを装着することで変身する仮面ライダーガッチャードの強化形態。
レベルナンバー10の力を上乗せしているスーパーガッチャードとは異なり、ガッチャーイグナイターを「ターボオン」させることによってドライバーそのものの出力を向上させたタイプの錬成形態(スーパーガッチャードと比べて姿が読み込ませたカードの形態からあまり乖離していないのもこれが要因)。
素体も従来の黒いものから変わっていない。
原理的には同じくイグナイターを用いる仮面ライダーファイヤーガッチャードデイブレイクとほぼ同質の形態ではあるが、イグナイターの入手した時代の違いか、変身者の本人の意思の違いか、デイブレイクとは大きく異なる外見となっている(デイブレイク本人もこの違いに多少なりとも驚いていた)。
宝太郎が破滅の未来とは異なる新たな未来に進んだことを示す形態でもある。
容姿
ガッチャード共通のゴーグル部分は燃えているような造形になっている。
また、複眼の色も炎のようなグラデーションになっている。
胸の変換炉「ハイパッションアタノール」の炎はガッチャードデイブレイクと同様に蒼白くなっており、炉からは炎が溢れ出している。背中にはガッチャーイグナイターの造形に似たX型のブースター、「ファイヤードッカーン」が付いている。
スペック
身長 | 205.0cm |
---|---|
体重 | 116.0kg |
パンチ力 | 24.6t |
キック力 | 30.7t |
ジャンプ力 | 41.5m(ひと跳び) |
走力 | 3.7秒(100m) |
ガッチャーイグナイターをターボオンさせたガッチャードライバーにホッパー1とスチームライナーのライドケミーカードを組み合わせて変身する形態。
スペックそのものは流石に仮面ライダーガッチャードデイブレイクよりも低いが、それでもレベルナンバー10のパワーを持つ仮面ライダースーパーガッチャードを上回る数値を持つ。
大きく変更された胸の超高温変換炉こと「ハイパッションアタノール」は、強化錬成炎に命の炎を加えた青き炎により万物から超高出力を生み出す。背中にある「ファイヤードッカーン」は強化錬成炎を直接噴射させることで超高推力を発生する超絶的なスピードを発生させ、加速打撃の破壊力を高める。
ただし、軌道が直線的すぎるためか20話ではグリオンが生成した壁を回避できずに衝突してしまった。
必殺技発動時には「ファイヤードッカーン」からガッチャーアンカーを射出するシステムが組み込まれており、限界を超えたスピードから一気に敵を叩きのめす。
足裏はデザインは変わっていないがイグナイターの力により「バーニングベクトソール」に更新され、元々ベクトソールが持つ錬成解除・再錬成能力が更に強化されている。この能力により、スーパーガッチャードでも倒しきれない金色のマルガム相手にも許容外の攻撃を与えることが可能となった。
ファイヤードッカーンの爆発力も相まって瞬間的な機動力に関してはプラチナガッチャードやレインボーガッチャードにも負けておらず、さらなる強化形態が登場後も第33話、第34話、第42話、第44話、第47話、劇場作品『ザ・フューチャー・デイブレイク』と長期に渡って活躍し続けた。
頭部はそれまでのスチームホッパーと概ね同じだがゴーグルが「ファイヤーライダゴーグル」となり、ゴーグルの特殊フィルタリング機能により燃え盛る炎の中でも的確に対象を捉える。
戦闘は徒手空拳で行うことが多いが、ガッチャージガンやエクスガッチャリバーを用いて戦うこともある。
派生形態
いずれの形態も複眼・胴体・腕周りはファイヤーガッチャード準拠となり、各フォーム固有の部位はゴーグルのみ変化している。
『SKEBOWS! イグナイト!』
『APPAREBUSHIDO! イグナイト!』
『ガッチャーンコ!ファイヤー!』
『アッパレスケボー!アチーッ!』
身長 | 194.3cm |
---|---|
体重 | 114.9kg |
パンチ力 | 20.8t |
キック力 | 25.3t |
ジャンプ力 | 46.0m(ひと跳び) |
走力 | 2.8秒(100m) |
スケボーズとアッパレブシドーのライドケミーカードを組み合わせて変身する形態。
通常のアッパレスケボーと同じくスチームホッパーよりパンチ力・キック力が低下し、ジャンプ力・走力が向上した。
脚部の「スケボーフリップ」は「ファイヤーアップスケボーフリップ」に強化され、剣術のすり足をさらに超高速化しており、腕部の「ブシドーグラブ」も「ファイヤーアップブシドーグラブ」に強化され、爆発的な破壊力を加えた電光石火の剣捌きを可能とする。
加速力を生み出す背の排熱口「ポールエキゾースト」はなくなっているが、ファイヤーガッチャード共通の推進器「ファイヤードッカーン」がその代替以上の役割を果たしている。
ゴーグルは攻撃を受け止めるどころか、もはや"一振りの刀"に例えられるほど鋭い切れ味を得ている。
元々スピード自慢のアッパレスケボーが超推進力を得たことで、機動力ではファイヤーデイブレイク版スチームホッパーと同等以上のレベルに到達している。
変わらずガッチャートルネードを使用するが、エクスガッチャリバーと合わせた二刀流で戦うことも。
『ガッチャーンコ!ファイヤー!』
『アントレスラー!アチーッ!』
サイゲツ「貴様…!!」
「人間とケミーの力を見せてやる!」
身長 | 194.9cm |
---|---|
体重 | 123.9kg |
パンチ力 | 27.1t |
キック力 | 27.1t |
ジャンプ力 | 33.4m(ひと跳び) |
走力 | 4.6秒(100m) |
第33話で初登場したファイヤーガッチャードの派生形態。登場当初はスペックが非公開だったが2024年5月2日に情報が更新された。
アントレスラーの格闘能力がガッチャーイグナイターの力で大幅に強化されており、エターナルやダークキバにも善戦する活躍を見せた。
腕部の「ファイヤーアップグレートラリアント」は、特徴的なアリ型の手甲を装着しない決定的な差異がある。見た目こそ細くはなったが、その実パワーは通常版の3倍近くにまで上昇しており、強化錬成炎によって高まった腕力から繰り出す電光石火の技は対戦相手すら魅了するという。脚部の「ファイヤーアップレスラートループ」は相変わらず見た目の変化こそ無いが、強化錬成炎を纏うことで同じく約3倍のキック力を獲得している。
気合いと共に闘志を高める「Gクラッシャー」は、錬成炎により全身の筋力を高める役割を持つ「ヒートGクラッシャー」。頭頂部を守る「アントヘッドバット」は剛性がより攻撃的なベクトルに偏向された「ヒートアントヘッドバット」となっている。スター性を高めるゴーグルにはファイヤパターンの浮かび、暗闇に潜む影を照らし出す索敵能力が付与された模様。
カグヤ「以前よりゴージャスになっているな、ならば……」
『KUUGA! イグナイト!』
『FAIZ! イグナイト!』
『ガッチャーンコ!ファイヤー!』
『仮面ライダー!アチーッ!』
「ちょっと勝手に何やってんだよ!?」
身長 | 199.1cm |
---|---|
体重 | 122.5kg |
パンチ力 | 10.0t |
キック力 | 15.4t |
ジャンプ力 | 30.7m(ひと跳び) |
走力 | 4.6秒(100m) |
34話に登場したファイヤーガッチャードの派生形態。
中間形態のレジェンド形態はディケイドアーマー及びファイナルフォームタイムを除けばこれが初であり、配信限定フォームがテレビ本編に登場するのも初(過去にゴーストのレジェンドライダー魂や若干扱いが複雑だがジャンヌのトリケラゲノムが映画で登場したことはあったがテレビシリーズで、しかも強化形態の派生形態として登場するのは異例中の異例)。
カグヤが新たなる力を手に入れた自分に並び立つにはゴージャスが足りないという理由でファイズとクウガのレジェンドライダーケミーカードをスキャンさせる形で変身させた。
スペックは全体的に低めな部類であり、走力以外ファイヤーガッチャードの全ての形態を下回っており、走力はアントレスラーと同速。
ゴーグルの「ファイヤーライダクラウンゴーグル」は複眼に重ねることで2人のレジェンドライダーの活躍を見ることが可能となり、継承した夢と冒険を燃え上がらせる。頭部の「ヒートマイティメット」は変身者に古代より伝わる2000種にも及ぶ多彩な技を使いこなす力を与える。腕部の「ファイヤーアップライジングギアー」は強化錬成炎により邪悪を打ち倒す雷の輝きがさらに強化され、パワー、各種能力をもう一段階上昇させる。腕の特殊装甲の「ターボフレイムチャージャー」は空気抵抗をはじめとした全ての障害を炎に変換することで抵抗が大きいほど加速を増していく特性を持つ。脚部の「ファイヤーアップゴウラムチャージャー」は右脛の足甲「ゴウラムアンクレット」に強化錬成炎により強化された流体エネルギー「エクシードフォトン」をチャージすることで、雷を帯びた電光石火の必殺キックを放つ。
オリジナルのクウガやファイズ同様に格闘攻撃で敵を追い詰めるファイトスタイルだが、ファイヤーガッチャードへ強化されたことで背中のファイヤードッカーンで敵を燃やすと言った元のエクシードマイティから発展した能力を発揮している。
必殺技
- スチームホッパーバーニングフィーバー
『スチームホッパー!バーニングフィーバー!』
ガッチャードライバーのサイドレバーを操作して発動する必殺技。「ファイヤードッカーン」からガッチャーアンカーを射出し、炎が最大出力になるまで体の位置を固定。炎が細く蒼白くなると同時に鎖が弾け飛び、その勢いで超スピードのライダーキックを放つ。そのスピードは食らった相手の体が摩擦熱で発火するほどのもの。
一応出力の調整を行えばある程度威力も抑えられるが、それでもウィールマルガムを撃破してしまう程の破壊力を持つ。ただし、連続で使用するとオーバーヒートを起こしてしまうため、再度の使用は時間を置くかイグナイターの冷却をする必要がある模様。
また、最高出力になるまでのタメが存在するため23話では仲間が敵を抑えるも振りほどかれ回避されてしまっている。
同話ではその弱点をカバーするため、ズキュンパイアの能力とマジェードムーンケルベロスの連続キックで動けなくしたところに後追いで必殺技を発動、ダブルライダーキックで決めるといった対策をとった。
第42話ではガッチャーアンカーでマルガムの動きを封じてそのままファイヤードッカーンから放たれた炎で攻撃している。『ザ・フューチャー・デイブレイク』ではラキネイレスが変身したオロチマルガムを撃破した(オロチマルガムはかつてデイブレイクの助力でなんとか倒した怪人でもある)。
- アッパレスケボーバーニングフィーバー
『アッパレスケボー!バーニングフィーバー!』
スチームホッパーの必殺技と同様に炎が最大出力になるまで体の位置を固定し、炎が細く蒼白くなると同時に電光石火の勢いで相手を切り裂く。そのスピードは相手が斬られたことに暫く気づかないほど。なお、この形態ではガッチャートルネードを地面に突き立てることで体の位置を固定する(ガッチャーアンカーを射出する能力自体は失われていない)。
- アントレスラーバーニングフィーバー
『アントレスラー!バーニングフィーバー!』
ファイヤードッカーンで超加速しながら敵に接近し、地面へと相手を叩きつける大技。仮面ライダーダークキバ、エターナル戦にて使用した。
- エクシードマイティバーニングフィーバー
『仮面ライダー!バーニングフィーバー!』
スチームホッパーと同様にファイヤードッカーンからガッチャーアンカーを射出して最大出力までエネルギーを溜め込み、発動した瞬間に左肩の「フォンショルダー」からポインティングマーカーで敵を拘束&ロックオンし、相手の数と同じ数のゴウラムに変身して突撃する。また、撃破時にクウガの古代文字(ライダーズクレスト)が現れる。
立体化
2024年現在は『S.H.Figuarts』と『装動』で立体化。
『装動』版は『装動 仮面ライダーガッチャード→6←Feat.装動 仮面ライダーギーツ』に収録されており、スターガッチャードにアッパレスケボー用のシールが収録されているので、『装動 仮面ライダーガッチャード→2←&装動 仮面ライダーギーツ』に収録されたアッパレスケボーと組み合わせてファイヤーガッチャード(アッパレスケボー)が再現可能。
他の形態でも各パーツをハイパッションアタノール(胸アーマー)、ファイヤードッカーン(背面ブースター)、ターボフレイムチャージャー(腕アーマー)、ガッチャードライバー(ガッチャーイグナイターVer.)に組み替えることで擬似的に再現は可能だが、ゴーグル部分に対応するシールがないので塗装などで再現する必要がある。
なのでファイヤーガッチャード(アントレスラー)の完全再現は不可能である。
余談
- この形態の姿は名前に先んじて新章ビジュアルにて公開されていた。
- 「でかいバックパックをドンと背負わせて高出力な推進力と炎のパワーを得た事をキッズたちにも一目でわかる様にしよう」という提案を基にデザインされており、炎を背中に一点集中する為に胸部装甲の釜蓋は閉められている。
- ファンからは「マフラー(ストール)が無くなってマフラー(排気口)が付いた」と言われることも。
- 背中のX型ブースターからクロスボーン・ガンダムを連想した人も多かった模様で、初登場回放送後にはトレンド入りしていた。
- 第21話の放送内容ではスーパーガッチャードと誤記されていた。
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ブーストフォームマークⅡ←ファイヤーガッチャード→???
ガッチャードの中間フォーム
スーパーガッチャード←ファイヤーガッチャード→アイアンガッチャード