『クロスオン!』
「力を貸して、エックスレックス!」
エックスレックス「レーックス!!」
「頼むよ!エックスレックス!」
エックスレックス「レーックス!!」
『グレイトフルエンシェント!』
『ガッチャーンコ!X!』
『X-REX!スーーパーーー!』
「身体中にパワーが漲る…熱いパワーが!!俺は…スーパーガッチャード・クロスエックスレックスだ!!!」
概要
仮面ライダースーパーガッチャードが変身する形態。
ホッパー1とスチームライナーの2体のケミーに加えて、レベルナンバー10のエックスレックスのパワーをクロスオンさせた超高等多重錬成形態の一種。紺色の素体の上から赤い装甲を纏ったド派手な容姿。
腹部にエックスレックスの頭部の装飾があり、さながら「エックスレックスがガッチャードライバーを呑み込もうとしている」状態となっている。体には発光した赤い電子模様のようなラインが走っている。全体的に刺々しい見た目をしており、独特な見た目をしたクロスユーフォーエックスに対して、往年の強化フォームらしい姿をしている。
変身バンク
ガッチャードライバーのレバーを引くと森林のような空間に移動し、エックスレックスが変化したアーマーをスーパーガッチャード素体が爆走しながらジャンプ、時にはキックの動きを取りながら装着。変身が完了すると体を反らせ雄叫びをあげるという荒々しさ、力強さが表現されたものとなっている。アーマーの方が自発的に素体へ装着されに行くクロスユーフォーエックスのバンクとは対照的。
16話ではドライバーを操作した後にエクスガッチャリバーをドライバーから取り外し、X字型に振って軌跡を描き変身するという特殊なプロセスを取った(残念ながら玩具では再現不可能であり、ネット上ではそれについて嘆く声もある)。
スペック
身長 | 200.5cm |
---|---|
体重 | 107.6kg |
パンチ力 | 16.3t |
キック力 | 20.8t |
ジャンプ力 | 21.7m(ひと跳び) |
走力 | 4.6秒(100m) |
ユーフォーエックスと比べるとジャンプ力とパンチ力は低下しているが、代わりにエックスレックスの力を上乗せすることで走力とキック力が向上している。
頭部を包み込む「メットシェル」から伸びる突起はエックスレックスの牙が反映されたものであり、防御性だけでなく攻撃性も大幅に増したオフェンシブシールドである。
一見するとゴーグルは無い様に見えるが、額にある水色の部分が「ライダキュリオゴーグル」。興味を持った対象と心を通わせるという、荒々しい見た目に反して不可思議な能力を持つ。
脚部の「ホッパリングプレッシャーエックス」は増加装甲・クロストランプルによって更に増強されており、エックスレックスの驚異的な咬合力を付加させることでスチームホッパーの倍以上という凄まじいキック力を発揮する。
胸の「クロスレイニアム」は人々の心の力を戦闘力に変換しつつエックスレックスの古代の力とクロスさせ、一時的に能力を底上げすることも可能。エネルギーの過剰分を放出した咆哮 『ベクトロア』は、仮面ライダードレッドですら立っているのもやっとな程のダメージを与えてしまう。
背面には「エックスレックステール」を装備しており、質量交換により最大で10倍に巨大化させることが可能。機動力を飛躍的に高めると同時に、あらゆるものをなぎ払うパワーを発揮する。
飛行能力、ワープや変身者の分離などの特殊能力に重きを置いたクロスユーフォーエックスとは対照的に、純粋な戦闘特化型の形態と言える(そのため、ドレッドとクロトーの分離にはユーフォーエックスのカードを使用している)。
性能を上回る代わりに必殺技の乱発が不可能であるファイヤーガッチャードの登場後も何度か使用されており、第23話ではズキュンパイアと協力してマルガム退治にも活躍した。
第33話の仮面ライダーエターナル&ダークキバ戦では凶悪なダークライダー二人相手に善戦するもダークキバの結界に動きを封じられダークネスヘルクラッシュを喰らってしまった(なおこの時もろに必殺技を喰らったのにもかかわらず、吹き飛ばされた程度で変身解除には至っていない)。
必殺技
- エックスレックスシャイニングフィーバー
エックスレックスの幻影と共に噛みつくように両足で挟み蹴りを繰り出す。三重錬成怪人であるクローバーマルガムのミクスタスすら一撃で撃破するパワーを誇る。
- エクストラッシュ(ユーフォーエックス)
エクスガッチャリバーの刃から発生させた青いエネルギーで相手の分身を打ち消し、ドレッドの変身者を分離させる。
- エクストラッシュ(エックスレックス)
エックスレックスの脚部の幻影を発生させ、斬撃のモーションとシンクロさせ巨大な爪で切り裂く。
- ズキュンパイアストラッシュ
第23話にてズキュンパイアのケミーカードを読み込ませたガッチャリバーによるピンク色の斬撃オーラを敵に放つ。劇中では「ズッキュン斬り」と呼称された。ズキュンパイアの魅了能力により攻撃対象を戦闘不能に陥らせ、劇中ではマルガムに取り込まれたカマンティスとサーベライガーを虜にした。
余談
ティラノサウルスがモチーフの仮面ライダーはレックスゲノム以来。奇遇にもエックスレックスのCGはレックスゲノムのリミックス変身の姿を流用している。
上記のデザインは田嶋秀樹氏の「もうベルトごと食べられてしまえば良いんじゃね?」という提案によるもの。
またクロスエックスレックスが初登場した第14話が放送された30分後の番組ではキングキョウリュウレッドが久しぶりに登場しており、連続でティラノサウルスモチーフのヒーローが登場する流れになった。
また脚本家の長谷川圭一氏は過去に赤い恐竜を主役としたアニメ作品の脚本を担当したこともある。
その後、胴体と脚は仮面ライダーエルド、マスクはレジェンドライナーに流用された。
また、令和ライダーでは本編中に既存の強化フォームが他のライダー、フォームに流用されることが多いが、ガッチャードの強化フォームが改造されたのはこれが初である