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ライジングフォーム

らいじんぐふぉーむ

仮面ライダークウガのフォームの一種。特定のフォームではなく「ライジング○○」という名がつくフォームの総称。
目次 [非表示]

「心優しき戦士よ 新たなる力を身に付け雄々しく邪悪を打ち倒せ 空しき闇を引き裂く雷の輝きが 汝とともにあらんことを」


概要編集

仮面ライダークウガの強化フォーム。

後述の通り、本来のクウガの力には無かったはずの五代雄介だけが偶然手に入れた力であることから、「ミレニアム特別バージョン」とも呼称される。

本来のクウガは4色+不完全な白が基本だったが、メ・ギノガ・デとの対決の際に攻撃を受けて弱体化した五代雄介電気ショック治療を受けた際に手に入れた能力。

4色いずれかの姿の時に体中に電撃が走る形でそれぞれのライジングフォームに変化する。

ギノガ変異体との戦いの折から片鱗は出ており、ガリマ戦直後に雄介が科警研に無理を言って電気ショックを生身に浴びせる特訓を行った事で力を完全習得した。


望まない力


外観としては全体的に金色装飾が増え、ベルトバックルの色が金色になったライジングアークルに強化されている。また、各フォームの武器も金色の追加パーツにより大型化され、威力や連射性が強化されている。

ライジングタイタンのみ、従来は銀に紫の装飾だったのが、紫中心に金の装飾へと劇的に変化している。

劇中ではフォーム名が登場しないクウガの作劇上、ライジングマイティならば「金の赤のクウガ」等の呼び方で金の力と総称される。


このフォームへの変身能力を受けてからは雄介の体への変化が加速しており、「筋肉の活動電流の増加、アマダムから脳に及ぶ神経系の増殖が著しくなって思うことが多くなったことの相互作用」という考察を挙げている。

これに対し、椿一条は「五代の意志がアマダムの力を導き出して身体的な変化を引き起こしている」という見解に至った。


ライジングフォームは電気ショックを受け偶然に発現したフォームであるため、古代の戦士である先代クウガはライジングフォームになっていない

当然ながらアルティメットフォームにもなっていないため、先代クウガは通常フォーム級の必殺技を2発以上受けても戦闘続行可能なゴ集団グロンギすらもライジングフォームなしで全員封印したと考えられている。ただし、現代では爆発してしまうグロンギを殺さずに封印できていることから、能力の使い方そのものが大きく異なっていた可能性もある。


能力編集

パワー防御力などが一段階上昇し、各フォームの特化能力もさらに向上。武器も金色の追加装備が付き、武器自体の延長や、連射が可能になる等、総合的に強化されている。

対峙するグロンギの爆発は直径3kmにも及ぶが、この爆発の影響は特に受けてないほどの異常なスペックを有する。

一方で、グロンギ怪人を倒した際はこの巨大爆発が必ず発生してしまうために、後期のゴ集団との戦いの際も爆発規模から安全圏でしか倒せないというデメリットも抱えていた。

これは、敵の強さの為にそれまで以上のもっと強い力を叩き込む必要があるためでガメゴはタイタンに刺されても平然とし、ザザルはドラゴンとマイティの必殺技を立て続けに受けても無力化しているので、最低でもそれら以上のパワーが必要となる。エネルギーと威力の上昇に伴い、手加減が利かない。

雄介自身も爆発の大きさへの不安を抱えており、実際にその広範囲への被害がもとで社会や警察との軋轢も生じており、強力な一方でメリットばかりとは言えないフォームである。

 

体に負担がかかるため当初は30秒しか維持できず、30秒経つと強制的に変身解除され、各ライジング前の姿へ、ライジングペガサスの場合はグローイングへ戻ってしまう。また、この解除が生じた場合、再変身可能になるまで数時間かかる。

30秒以内に変身解除すれば再変身までの時間は緩和できるため、フォームチェンジというより、必殺技を使う時だけこの姿になる形で運用されている。


その後、雄介たっての希望のもと、第45話ラストシーンと第46話冒頭の間で再度電気ショックを受けたことで変身解除されずに永続使用が可能となった。この際雄介は、電気ショックを受けた後の感覚を「体中に力の素がガッチリ詰まってる感じがする」と形容していた。

時間制限がなくなったものの、最終局面で直後に更なる強化が生じたこともあり、ライジングフォーム全体の活躍時間は非常に少ない。


フィギュア等の展開においては強化フォームのライジングマイティと強化バイクのビートチェイサー2000が紐づけされることが多いが、こうした性質から、ライジングフォームの状態でバイクに乗ったシーンはほぼ皆無と言っていい。(バイクに乗ったまま必殺技に突入する瞬間はゼロではない)


ライジングフォームの一覧編集


派生作品編集

仮面ライダーディケイド』に登場する小野寺ユウスケの変身するクウガは特に電気ショックやそれに相当する「力を引き出す措置」を受けていないため、この姿には一切変身しない。また、フォームとしての立ち位置の兼ね合いか、カメンライドしたディケイドクウガもこのフォームにはフォームライドしておらず、結果としてクウガ本編(五代雄介)以外では使われない姿となっている。

劇場版『オールライダー対大ショッカー』ではゴルゴムの力で洗脳されたユウスケが真の姿としてライジングアルティメットに変貌を遂げた。

こちらは大神官ビシュムの持つ「地の石」のエネルギーによってクウガの力を極限まで引き出しアルティメットフォームすらも遥かに超えた究極のフォームであり、各ライジングフォーム同様にライジングパワーも全身に漲っているが、力の入手過程は従来のライジングフォームとは異なる


漫画版では原典リファインかつ五代雄介ということもあり、ライジングフォームも登場している。

基本的なフォームとしての性質は同じだが、覚醒経緯は電気ショックとは別の理由で大きく異なっている。が、この力を使うとビリビリするらしい。

また、ドラゴン・ペガサス・タイタンの3フォームも登場順(初披露の相手)が大幅に変更され全体的に遅くなった結果、通常ドラゴンフォームを披露する前にライジングマイティが登場することになり、さらにドラゴンフォームも初披露直後にライジングになる等、扱いも変化している。

原典のスーツでは元々あった装飾や縁取りが金色に変化する程度だったが、こちらでは元のフォームには装飾が無かった箇所に金色の装飾が追加される等してより豪華になっている。


二次創作編集

上記ライジングアルティメットの登場に合わせたかは不明だが、ライジンググローイングの設定やイラストを作っているファンも多数存在する。


余談編集

このフォームの影響からか、「ライジング」が響きの似たライトニング等と混同されたのか、後輩のライジングイクサに電撃要素が無いことを指摘されてしまうことがある。

あくまでライジングの意味は「上昇・成長」であり、能力が上昇したことにちなんだ名前である。


平成シリーズではお決まりの「玩具連動を前提にしたパワーアップ要素」だが、まだ昭和ライダーの流れを汲んでいたクウガにおいては意欲的な新要素であった。当初はもっと劇的な変化を予定していたが、作風に合わないために基本フォームの差分強化という形がとられた。

しかし、外観や戦闘スタイルががほとんど元フォームと変化ない所や、設定上登場時間が少なかったことが影響し、関連商品の売り上げが振るわない結果となっている。

装着変身は個別販売無しのライジング4種セットの高額商品のみ、変身玩具はベルト・武器に装着するライジングパーツのセット販売と、売り方の欠点もあってか在庫過多となってしまった。

この反省から次作のアギト以降のパワーアップフォームは基本形態と大きく姿を変化させたり、追加パーツではなく独立した新しい武器になる等、より商品展開向きの強い個性を持たせるようになった。


なお、登場順はライジングタイタン→ライジングペガサス→ライジングドラゴン→ライジングマイティと、通常4フォームとは逆の順番で登場している。

これについて高寺Pは後にツイッターで、「意外性を狙ったのとタイタンが変化が大きいためビジュアル的にもわかりやすかったのが理由かもしれない。」「『赤を真ん中において真打登場』の展開にしたかったり、『ライダーキックが最強』の原理に従おうとしたのかも。」と述べている。


関連イラスト編集

仮面ライダークウガだから、みててください…おれの、へんしん!


関連タグ編集

仮面ライダークウガ

 電気 強化フォーム 中間フォーム


ドラゴンスタイル ジンバーアームズ ハザードフォーム

チャージアップ:ある意味これに該当する


外部リンク編集

仮面ライダークウガ 用語辞典 | 仮面ライダー図鑑 | 東映 - 仮面ライダーWeb

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