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ゴ・ライオ・ダ

ごらいおだ

『小説仮面ライダークウガ』に登場する怪人。ゴ集団に属するライオンの能力を持ったグロンギ。未確認生命体第49号。本作におけるラスボス(イラストはファンアート)。
目次 [非表示]

「あなたの父親はダグバに殺されたんでしたね。よかったじゃないですか」


概要編集

小説仮面ライダークウガ』に登場するグロンギの残党であるライオン種怪人。

ゴ集団に所属する同作最強のグロンギであり、警察の分類では未確認生命体49号。


超古代においてクウガ・プロトタイプによって、「闇の棺」と呼ばれるもう一つの小規模な遺跡に先に封印されていたのだが、TV本編後にラ・バルバ・デによって復活

復活後は、十数年に渡って現代社会への根回しとゲゲルの下準備の為に、大物政治家の郷原氏に取り入ってその息子の「郷原忠幸」として暗躍していた狡猾な策略家である。

そして、国土交通省の若き副大臣として活動し、「飲むだけで疲労回復して笑顔になれる程の心身の充実得られる」というドリンク剤『リオネル』を販売し、マスコミや企業を利用して瞬く間に世間に広めた。


リオネルは化学検査などは全てパスしており、当然ながら無害として公表されていたが、実際はライオ自身の体組織を混ぜており、服用した人間に特殊な電気信号テレパシー)を送る事で体内でに変換し、対象者の精神を不安定化させる事で1594323人(3¹³=9⁶×3、9進法で3000000、グロンギ語でバギング×6グシギ)、つまり約160万人を殺害するという大規模なゲゲルを敢行しようと目論んでいた。ちなみにこの体組織はライオ自身がテレパスを送らない限りはあくまで無害な物質なので、化学検査なども全て問題なくパスできたのである。


その性格や思想は、ライオン種怪人らしく傲慢かつ尊大であり、リント(=人間)を見下しているのは当然だが、かつてのラ・バルバ・デやガドルは現場対応をしていたクウガや警察を見て“リントは変わった”と彼等なりに評価していたのに対し、ライオは国を動かす立場にいた為か、「昔のリントは高い誇りを持っており、ただ殺してその誇りを踏みにじるだけでも快楽を得られたが、現代のリントは腑抜けていて馬鹿ばかりだ」という、真逆の評価を下して侮蔑をより強めている。

上記したようなゲゲルのルールを思いついたのも、「現代のリントは腑抜けている為に、上記のようなルールでもなければ楽しめないから」という最低最悪な動機によるもので、その本性はかつてのゴ・ジャラジ・ダン・ダグバ・ゼバとを想起させる。

また、大半のゴ集団は自分達が行うゲリザギバスゲゲルについては、あくまでザギバスゲゲルに進む為の肩慣らし程度にしか認識しておらず、ゲリザギバスゲゲルでの殺戮を純粋に楽しんでいたのはTV本編を含めてもライオくらいである(これはダグバが既に死亡していた事も理由かもしれない)。


戦闘能力も高く、口から放つ火球に加えて、封印エネルギーを込めた攻撃を受けてもからエネルギーを放出する事も可能。これは腹部の魔石ゲブロンに届く前に体外に放出する能力だが、己の変身エネルギーまでも放出してしまう為に、この力を使うと一時的に人間態に戻ってしまうというデメリットも併せ持つ。しかし、作中ではこの弱点すらも戦いを有利に運ぶ為に利用しする強かさを見せた。

これらをしてラ・バルバ・デ曰く、かつてガドルを倒した黒の金のクウガでも勝てるかどうかと評される。


最終決戦では、暴走してアルティメットフォームとなったクウガ・プロトタイプと激戦を繰り広げるが、戦いの最中に登場した五代が変身したクウガと死闘を演じる。4フォの能力を駆使するクウガに劣勢となるも、上記のデメリットを活かして雄介に自身へ止めを刺せない状況を展開(この時、相手を殺せる力を持っておきながら殺生を躊躇うクウガの事を嘲笑っていた)。

しかし最終的にはそれが仇となり、人間態へ戻った瞬間を突かれて一条薫の放った神経断裂弾を撃ち込まれて上半身を吹き飛ばされて絶命。クウガに倒される事すらなく、自身が散々見下していた普通のリント(現代人)の手によって、抵抗すらできないまま倒されるという皮肉な最期を遂げた。ちなみに人間の手で倒されたグロンギは、ラ・ドルド・グに次いで二人目である。


なお、本作の他のグロンギ同様にデザイン画は存在せず、ファンにより想像図が描かれている程度。

ただし一応は、本文内では黒変した皮膚に鬣を擁した頭部と説明されている事から、本編に登場したトラ種怪人・メ・ガドラ・ダに似た姿をしているのではと推察されている。


余談編集

ゴ集団に所属しているという事は、彼も装飾品を武器に変える“モーフィングパワー”を持っていたと考えられるが、劇中では披露されなかった。ただし、火球による攻撃がそれである可能性もあり、そうだとするとやはり彼はダグバに最も近い実力者だった事が窺える。


ちなみにグロンギ怪人の中で唯一名前に濁点がない。


ライオンは七つの大罪の一つ傲慢と結び付けられる事が多い動物であり、彼のモチーフとしてぴったりである。


関連タグ編集

小説仮面ライダークウガ ライダー怪人 未確認生命体 グロンギ ゴ集団 ライオン

クウガ・プロトタイプ アルティメットフォーム ゴ・ガドル・バ

外道 卑劣漢 卑怯者 サイコキラー


関連・類似項目編集

ズ・メビオ・ダメ・ガドラ・ダ:同じネコ科モチーフのグロンギ怪人。


ラ・ドルド・グ:同じく神経断裂弾によって倒されたグロンギ。


ゴ・ガブニ・ギ:同じく本編に登場しなかった「ゴ」。


フリーズ・ロイミュード:表向き政治家として潜伏し、その権力で仮面ライダーサイドを妨害していた怪人の幹部の怪人態繋がり。ただし、ライオが火球を操る能力を持つのに対して、フリーズは氷や冷気を操る能力であり、能力そのものは対照的である。


黒炭オロチ:こちらも己の私利私欲の為に、最悪な手段で人々を強制的に笑顔にしてきた悪役。


ヨドンナ:こちらも作中で「人間が大好き」と述べていたニチアサの悪役であるが、その真意は「人間が資源として最適」という意味合いであり、ライオと同様に悪辣で人間を見下している。


未確認生命体第○号

ゲラグ(48号) → ゴ・ライオ・ダ(49号)

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