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ピクシブ百科事典

黒炭オロチ

くろずみおろち

黒炭オロチ(KUROZUMI OROCHI)とは少年漫画『ONE PIECE』に登場するワノ国の元将軍である。
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楽しむがよい!!ここはワノ国!!!
天国と見紛うな!!!存分に食し!!存分にのめェ!!!

不快な…わしは将軍であるぞ
20年前の遺恨 わしが恐れているとでも言いたいのか
わしは勝者じゃ おでんに勝った…

赤鞘の亡霊共よ!!!孤立無援の絶望を味わえ!!!
お前達には復讐のチャンスすら与えぬ!!!



※この記事は単行本未収録・アニメ未放送のネタバレ情報を含みます。

概要

先代将軍光月スキヤキから政権を奪い鬼ヶ島での戦いまで数十年ワノ国を治めていた元「将軍」で、ヘビヘビの実 モデル“八岐大蛇”の能力者。元四皇の一角である百獣のカイドウと手を組んでワノ国を支配していた。カイドウもオロチを過小評価はしておらず、互いに協力関係を25年以上にも渡って継続してきた。
将軍直属部隊と百獣海賊団の指揮系統は基本的に分かれているが、オロチは百獣海賊団に一定の指揮権を持ち併せており、作者も百獣海賊団ギフターズを「オロチとカイドウの手下」と表現している。

プロフィール

本名黒炭オロチ
年齢享年54歳
身長350cm
肩書き黒炭家当主、ワノ国元将軍
悪魔の実ヘビヘビの実 モデル“八岐大蛇”(動物系幻獣種
出身地偉大なる航路 新世界 ワノ国
誕生日9月23日
星座おとめ座
血液型XF型
好物ヤシオリのサンマ
笑い方ぐふふふふ、ムハハハハハ
CV岩崎ひろし


人物

容貌

顔が非常に大きく等身が低めで割とずんぐりした体格の巨漢。
丁髷頭に王冠を被り、どことなく獅子舞を彷彿とさせる顔立ち(獣型ではより顕著)と、上の犬歯(と思われる歯)が出っ歯のようになっているのが特徴。

評価

政権を掌握した後はプロパガンダによって「開国しようとした悪人の光月おでんと、その部下赤鞘九人男を討ち取った英雄」と知らしめ、都に住む子供達からも「オロチ二刀流」と剣術を真似される程の人気がある。
その一方で、おでんの妻である光月トキが遺した辞世の句「月は夜明けを知らぬ君 叶わばその一念は 二十年(はたとせ)を編む月夜に九つの影を落とし まばゆき夜明けを知る君となる」を『20年後の月夜にこの恨み晴らすべく 九人の侍達が化けて出て貴様を殺し…!! ワノ国を開国する』と解釈し警戒を強めているため、臆病者と馬鹿にされたこともある。
しかし、これはただ報復を恐れている訳ではなく、様々な状況を踏まえて冷静に判断しているからこそであり、実際のところ彼の本質は単なる臆病者と言うよりもむしろ、勘が鋭く油断ならない曲者としての側面が強い。

好色・好物

多くの国民と同様にワノ国一番の花魁とされる小紫に惚れ込んでおり、自分のものにしようと狙っている。一週間後に行われる「火祭りの夜」の前哨戦として宴を開き、そこで小紫を侍らせたりもしている。
また派手好きで食べ物の好みにうるさく、刺身はマグロを特に好んでいる様だ(単行本92巻第929話の「マグロに限る!!」という台詞は、落語の「目黒のさんま」へのオマージュである)。

性格

傲慢・臆病な小物?

性格は横暴、傲慢、それでいて小心と小物な部分が目立つ(なので家臣達も内心オロチを見下している)。過去にはオロチが低い身分であった事を憐れんで、小間使いに取り立てた元主君の霜月康イエを落ちぶれさせ、処刑の際には晒し者として処刑シーンをワノ国全土に中継してSMILEの副作用により、康イエの死を悲しめずに笑ってしまう人々を見て高笑いするなど、恩知らずも甚だしい所業を見せる程に嫉妬深く残忍である。
更に自尊心の強さに加えて、自身が光月家を恐れている事そのものには引け目を感じているのか、それを指摘される事を激しく嫌う。機嫌が悪いと女子供でも容赦せず、家臣たちは笑ったら殺されると恐れている。
遂には、子供1人を殺す為だけに、刺客を差し向ける程に執念深い。

自分への反抗の意志は決して許さず、二度と刃向かえぬよう圧倒的な力で敵を潰さなければならないと考えている他、剣道空手柔道と言った武道を禁じ、徹底した兵農分離政策を敷くことで、反乱の芽を尽く摘み取る辺りに狡猾さがうかがえる。
その行動は正に悪逆非道と称すべきもので、康イエから「姑息な計略」と比喩され、錦えもんから彼の汚さを聞いたルフィは激怒し、光月日和は「──これが将軍オロチの最大の罪…」と語り、カイドウからも趣味が悪ィなと笑いながら評されている。

慎重深く・油断のならない大物?

悪辣で小心な暴君(独裁者)と美点を見つける方が難しいような男ではあるが、光月家への警戒心を抱きつつもそれに駆られて軽挙妄動に走る事はなく、しかし確実に反乱の芽を摘み、その上で情報収集も抜かりはない慎重さを持っている為に非常に厄介。
例を挙げれば、都の者は恐れて手を出さないヤクザの狂死郎一家の三下やジャックの部下達が襲われた事件を、ワノ国の外から来た余所者の仕業と考え、「全て錦えもんの指示やもしれぬぞ!!」と判断して用心を強めた事にも現れている。
但し、実際にはのその場での自己判断が理由であり、なるべく目立たないようにと念を押していた錦えもんの想定からは外れた行動であった。その為、結果的にオロチが懸念した「錦えもんの暗躍」からは逸れていたが、この理由は百獣海賊団だけでなく、オロチが何らかの反乱の兆候を察知する事を恐れた可能性もある。何れにしてもその判断能力は並ではない。
その小心さ故なのか、非常に用心深い・勘の鋭い部分を持つ事から、知略と政略(及び保身)に関しては凄まじい能力の持ち主
しかし、この小心さは後述のように、自らもまた“復讐者”であるが故に、その恨みの根深さを実感している事に端を発したものである。

ただし、長い間持ち続けた絶大な権力に酔いしれたことで慎重さが低下している傾向も見られる。作中では13年前に捕縛された即刻始末するべき対象である河松に毒魚を与えるという時間のかかる遠回しな死刑を処していたり、内通者から敵方の動きを知らされたうえで討ち入りを阻止するために実行大橋の破壊も土地の距離感を見誤ったことでうまくいかなかったりなど、肝心な部分でその持ち味を活かしきれていない場面があった(最も討ち入り阻止の件については、内通者も思わぬ形で騙されていたが)。

また、「ワノ国への復讐」および「ワノ国からの復讐の回避」という目先の目的に固執するが故か、味方に引き込んだ者の素性や本質、あるいは国外の状況の変化に対する無関心さも見られ、「味方」の心変わりによって自身の復讐が内側から突き崩されることを全く危惧しない危うさも抱えている。事実、素性のわからぬ小紫や狂死郎、本質の見えない協力者たちなどをまるで恐れもせず「味方」としたままトキの辞世の句の「二十年」を迎えてしまった結果、後述するように、無関心だった国外の変化をきっかけに「味方」の本質をまざまざと見せつけられた挙句に全てを失って滅び去る顛末を辿るに至った。


戦闘能力

基礎戦闘力

作中で本人が使った事はないが、剣術は「オロチ二刀流」と呼ばれている。
もっとも、おトコを斬り捨てようとした時は普通に一刀を振り回しており、おでんの二刀流を自分のものと言い張っているだけかもしれない。

また、小銃を使用しており、能力なしでの戦闘描写がない為、正確には測れないが、その狙撃能力は確かなようで、遠く離れた馬上から康イエを撃ち貫いて見せた。
その一方で、ゾロから攻撃を受けた際は予想だにせぬ反撃に戸惑い、狂死郎に助けられなければ命が危ういと言う絶体絶命の危機に陥る。
これらの事から元々、戦闘を得意としない・戦闘の経験が少ないのではないかと思われる他、攻撃にばかりかまけ、防御の術を疎かにしているとも考えられる(事実、若い時分は無敵の鉄壁を展開する妖術使いに守られていた)。

悪魔の実

遊女風情が生意気に武士を語るな!!!小紫ィ〜〜!!!

オロチ(八岐大蛇バージョン)


悪魔の実ヘビヘビの実 モデル“八岐大蛇”
解説八岐大蛇に変身できる
種類動物系幻獣種

名前通り8つの頭を持つ大蛇「ヤマタノオロチ」に変身する事が可能。
緑ベースの体色をしており、オロチ本人の頭部にあたる首は顔がダークグリーン、首が黒い鱗で縁が赤になっており、他7つの首が緑色で鱗の縁が黄色い。
動物型の能力であるため人獣型もあると思われるが、オロチ自身戦闘能力が低く能力も使いこなせていないのもあってか作中で披露される事は最後まで無かった。
 
本編では描写されずに103巻SBSで判明したことであるが、8回首を斬られない限り死なないという特有の性質を持ち、そのため首を斬り落とされても7回は復活できる。能力発動時はもちろん通常時に首を斬り落とされても絶命することがない。
斬られた首が再生することはないようで、7本の首を斬られた後に日和の前で能力を発動した際には首が一本だけになっていた。首ではなく胴体が切断された場合や、脳天から下に一刀両断された場合はどうなるのだろうか...

このように厄介な能力を有しているものの、元々戦闘能力が低いオロチが能力を行使しても大した活躍をすることはできず、作中ではカイドウに負傷させられてもはや満身創痍であると高を括って対峙した赤鞘の侍たちに一瞬で首を6本斬り落とされている。つまりオロチは能力をうまく使いこなしているとはお世辞にも言えず、復活能力も即座に首を斬られるオロチにとっては宝の持ち腐れと言わざるを得ない。そもそも首どころかどの部位を切られても死なない能力(しかも回数制限は一切無し)なら既にある。動物系特有のタフさも活かせていないので、能力を研ぎ澄まさず鍛錬もしない前提ならば、分類は異なるあちらの方がほぼほぼ上位互換といえる。

尤も、「命を8つ持っている」という点においてだけは誰よりも報復と死を恐れている小心者のオロチにはある意味お似合いの能力なのだろう。
 

経歴

過去──迫害からおでんの処刑まで


そうだよ!あいつさえ生まれて来なきゃ…お前もいずれ『将軍』だった!!

かつて大名だった黒炭家本家の生まれ。しかし物心ついた頃には既に一家は路頭に迷う状態となっていた。
彼が生まれる前、光月家には子供がおらず、代わりに大名達の中から次の将軍家を選ぶ話が取り沙汰された。結果、彼の祖父がその座を狙って他の候補を根絶やしにすべく大名殺しを実行。ところが程なく光月スキヤキが生まれたことで計画が瓦解・露見し、オロチの祖父は切腹、お家も断絶となってしまったのである。
このため、若い頃は黒炭家の生き残りとして迫害から逃げ続ける貧乏暮らしを送っていた(当時のオロチは祖父の切腹や黒炭家断絶の事実は知っていたが、理由は詳しく知らなかった)。
41年以上前のある時、出会ったひぐらしから祖父の死の真相を聞かされ、更には「光月スキヤキさえ生まれなければ自分もいずれ『将軍』だった」という彼女の言葉によって権力欲と復讐心を刺激されることになり、ひぐらし達に協力するようになる。

昔───おれのジジイが罪を犯し切腹させられた!!お家は転落!そこまではいい!!
だが 残された親族まで見ず知らずの“正義の味方”に追い回され!!殴られあるいは川へ投げ込まれ!!殺された!!おれはバカが恐くて眠れなかった!!!
罪を犯した張本人はとうに死んでんのによ!! 『黒炭』の名がつけばガキでも罪人になるらしい!!!

しかし、彼が抱いた復讐心というのは光月スキヤキの誕生により、黒炭家の策略が水泡に帰したことに対する光月家への逆恨みではなく、陰謀を企てた祖父が切腹させられたことでも、黒炭家が没落して一族が露頭に迷ったことでもなく、そうして落とし前をつけたにも関わらず、尚も大名殺しの一族として黒炭家全員を迫害・虐殺して来た“正義の味方”と、それを正義として黙認したワノ国そのものに対してであった(とはいえ、当のワノ国の民からすれば、黒炭家の生き残りは再び反乱を企てたり反乱の主導者に担ぎ上げられたりするかも知れない不安要素であるため、一族郎党全てに憎しみが向くこと自体は実の所そこまでおかしなことでもない)。
他の作品や他のキャラの言葉を借りて説明するなら『やったら、やり返される。やられたらやり返す』『国とは人』を突き詰めたような存在。

悪魔の実を与えられ、ワノ国の将軍になる計画を持ち掛けられたオロチはひぐらしの提案に乗り、“武器”を生産するための資金を貯める為白舞の大名康イエの小間使いとなる。おでんからは頻繁に金を借り、更に康イエの金庫から盗んだ金を元手に“巨大な後ろ盾”を得る。更に、分家出身のとある者を密偵としておでんの下に送り込む。
後にひぐらしのマネマネの実の能力で周囲を欺き、おでんの弟分と偽り、光月家に仕える様になる。先代将軍スキヤキの死後、おでんが帰還するまでの“人形”という形で将軍の座に就いた(スキヤキの死因は不明だが、おでんはオロチの仕業と疑っており、オロチも否定の言葉は発しなかった)。
将軍の座に就くと、大量の武器工場を建設しカイドウを後ろ盾にして圧政を敷く。
25年前、帰還したおでんに命を狙われ、オロチ城の城内まで攻め込まれて兵士を全滅させられるが国民を人質にすることで「毎週定時刻に『黒炭家』への謝罪の“裸踊り”をすれば5年後に船でこの国を出航する」と嘘の約束を取り付け、結果としておでんの信用を失墜させた。
20年前、カイドウと兎丼の戦いに(ひぐらしの横槍で)敗北し「花の都」に投獄されたおでんとその家臣達を釜茹での刑に処し、おでんが処刑の直前に決めた“一時間耐える”という条件を切り抜けるとその場の判断で「“銃殺の刑”に変える事を…一分前に思いついた さらに一家皆殺し!!」と新たな条件を立て、彼をカイドウの銃撃で死に追いやった。しかし、おでんの咄嗟の判断で赤鞘達は処刑場から完全に取り逃がしてしまい、それから20年の長い間、復讐の恐怖に怯え続けることとなる(入浴する時は沸かし過ぎて火傷を負うぐらいの熱湯になっても「寒いんだ…!!」と感じる程)。復讐する側であったため、復讐される恐怖もまた1番よくわかるのだろう。

震えが止まらねェんだよ!!!
光月の侍達の骨を持ってこいよ!!なぜ見つからねェ!!?
あいつらが死んだ証拠を持ってこい!!!

余談であるが、このシーンのせいで「地球最強生物のカイドウ相手に、唯一オロチが勝てるのが長風呂対決」などとネタにされることがある。(カイドウが1時間程度でのぼせるため)

第2部 最後の海・新世界編

おでんの妻トキが遺した辞世の句を「20年後に光月家の侍達が自分を殺しに来る」と解釈し、警戒している。しかし配下の者は誰も信じておらず、「カイドウという味方がいながら亡霊に怯えている」と陰では小馬鹿にされている。
現在のワノ国では、「開国を行おうとしたおでんと赤鞘九人男を討ち取った英雄」として知られている。数年前からワノ国で作らせた武器と引き換えに人造悪魔の実「SMILE」を輸入しており、人々が日々死亡し咽び泣く花の都のおこぼれ町を疎ましく思い、おこぼれの中に食べかけのSMILEを混ぜ込み、住民達から“笑顔”以外の表情を奪うという仕打ちを行った。

ワノ国編

第二幕

オロチ城での宴
天竜人?海軍?我々がそれを恐れてもいない事くらいわかるよな
お前達が束になっても我が国は落とせぬ
ワシのバックにはカイドウがついておるのじゃ!!!

オロチ城にて武器を買い取るため交渉に来たCP‐0と会談し、更なる力として「戦艦」で手を打つ(カイドウの後ろ盾があることから無理難題を押し付け、次回の見返りとしてDr.ベガパンクを要求している)。
その夜、火祭りの前哨戦として盛大な宴を開き、配下の者達に光月おでんが死んで20年目の事や赤鞘九人男の話題など光月家の伝説を語り、自身が未だに光月家への警戒を続けている事を強調する。…がそんなオロチの懸念も、周囲は「──また始まった………」「とんだ妄想だ………」と呆れるやら笑いをこらえるやらで気まずい空気に。
だが、堪え切れずに「だって殿様 みんなにバカにされてる」と笑った禿のおトコに激怒し、容赦なく斬り殺そうとする……が、小紫に阻止される。
しかし、怒りの収まらないオロチはそのまま八岐大蛇に姿を変え、小紫に命乞いをするよう迫るも「弱い女がご所望ならば──どうぞ斬り捨てなさいまし」と拒絶。
小紫を自身の手にかけようとするがしのぶの“塾々忍法”“枯散衰”で天井の下敷きになった直後に、その彼女が狂死郎に斬り捨てられてしまい、トコに再び矛先を向けたところを新米くノ一おナミの“忍法”“雷霆”に妨害されて取り逃がす。

康イエの処刑~火祭りの日
翌々日、捕らえられた康イエを小紫のお供に殉死させる為、羅刹町の牢屋敷に赴き、自らの手で康イエを処刑する。更に康イエに駆け寄るトコも狙撃銃で殺そうとしたが、ゾロ十郎達に阻まれた。そして、ゾロから逆に攻撃され“七百二十煩脳鳳”を放たれて倒されようとしたが、咄嗟に助けに入った狂死郎によって難を逃れ、オロチ城に逃げ帰る。

その後、密告者からの報告で『錦えもん達の新たな集合場所が常影港』だと知り、火祭り前日に常影港へと続く全てのルートを塞ぐ事で、錦えもん達の作戦を妨害した。
火祭り当日、宴の為に鬼ヶ島へ向かう。

第三幕

金色神楽〜突然の裏切り
カイドウとの宴席で赤鞘九人男のカン十郎改め“黒炭カン十郎”から錦えもん達の鬼ヶ島への討ち入り作戦の妨害工作が失敗した事を聞かされ、侍達が自分の元へ迫り来る可能性を恐れる。
光月家の歴史を終わらせるため、攫って来させたモモの助を宴の余興に処刑しようと準備を始める。

処刑の準備が整い、処刑前の演説を始めるもカイドウに制され、直後にカイドウが発表した「新鬼ヶ島計画」に対して異を唱え、憤慨して詰め寄るが、即座にキングの日本刀で首を斬り飛ばされてしまう。この大事件にオロチの部下たちは驚愕こそしたものの、カイドウの「部下になるか戦うか」という問いに対して、即座にカイドウの手下になることを選んだ。また、鬼ヶ島に訪れていたCP‐0にはオロチは死んだと判断された。

復讐劇
だが実は八岐大蛇の能力で一命を取り留めており、カイドウに復讐すべくただ一人カイドウに従うことなくオロチに仕えることを選んだ福ロクジュとともに鬼ヶ島に火を放って回る。
その最中にカイドウに敗北したあと何とか回復して戦線復帰を果たした赤鞘の侍と鉢合わせ。狂死郎が傳ジローであったことに驚きつつも、カン十郎が黒炭家の人間であったことについて赤鞘たちを煽った後、20年の因縁に決着を付けるべく能力を発動。しかし実力差は大きく彼らに6本の首を一瞬で切り落とされてしまった。
しかし、その後にまたしても再登場し、ジャックがイヌアラシに撃破されている場面を目撃し驚いていたが、既にカイドウに切り捨てられた自分には関係ないと開き直った。

その後錦えもんに斬られて虫の息になっていたカン十郎に復讐の舞台のアンコールと称して鬼ヶ島の爆破を命じ、自身は鬼ヶ島からの脱出を図ろうと目論む。

以下1041話以降のネタバレ注意



そんな中死んだはずの小紫に遭遇し、生きていたことに歓喜するも、隙をつかれて海楼石の釘を刺され、能力を封じられてしまう。さらに、彼女から自身が光月日和であることを明かされ動揺したところに崩壊した天井の下敷きとなる。
ここでようやく自分が追い詰められていることに気づいて、「自分はカイドウに利用されていた」「本当はおでんが好きだった」など虚言を並べるが、おでんの娘である日和にとってはもはや怒りを煽るものでしかなく、日和の剣幕に押されながらも「復讐など今時流行らぬぞ」等と自身の存在意義が失われかねないような命乞いをする。そこに爆破に失敗したことを報告しに現れた火前坊(カン十郎)に日和を焼き殺すように命令するも、突然縋り付かれたことで焼かれ、そのまま炎に包まれてしまう。
それでもなにかの拍子で海楼石の釘が外れたことで動けるようになり、火達磨な上に半狂乱になりながらもせめて日和を道連れにしようと獣形態で彼女に襲いかかるが……

「ゲホッ!!グフ…!!クソッタレ!!!小紫ィ~~!!!グフハハ 道連レニシテクレル!!黒炭の怨念アナドルナァ~~~!!!アノ世デ再ビ酌ミ交ワソウゾ!!!ブヒャヒャ」

「修羅場でござる…」

寸前で現れた傳ジローによって残っていた最後の首を斬り捨てられた。
蛇の如き執念で、二十余年に亘って祖国を蹂躙してきた復讐鬼は、遂に討ち取られたのであった。

余談

  • 家臣からの評価

形勢が自分に有利になると世界政府の使者たるCP‐0相手にも高圧的な態度を取るオロチだが、光月トキの辞世の句を信じるあまり「光月の亡霊が自分を殺しに来る」と解釈して恐れ、家臣が「有り得ない」と否定している事実でも簡単に信じ込んで警戒していたりする為、居眠り狂死郎を始めとした家臣からは一様に「小心者」と評され、陰ではバカにされている。
それは主要な家臣に限った話ではなく、一般兵にもオロチは内心で馬鹿にされて信用されていない(例外として「将軍」に強い忠誠を抱くお庭番衆は、一貫してオロチに忠実な姿勢を見せている)。

それが証に、カイドウがオロチを屠った直後に「おれと共に海賊になるか!!! 今ここでおれ達に挑んで死ぬか!!!」の二者択一をワノ国の侍衆・忍者衆に迫った際、両集団はそろってあっさりと寝返りカイドウに恭順してしまった
恐らくだが、このシーンは『おでんと赤鞘九人男の忠義の対比』として描かれていると推測される。この光景はオロチの敵であるヒョウじいさえも「武士の風上にもおけん奴らめ!!」と憤り、同志に宥められながら、必死に怒りを抑えていた。

また、オロチが殺された光景を目にしたしのぶは「オロチを討っても何も変わらない!! 討つべきは20年前からカイドウだけだった」とし、オロチが眼中に入っていないに等しい扱いである事が判明した。
オロチは『赤鞘九人男』を最大の障害と認識しているに対し、肝心の『赤鞘九人男』からはオロチは主君の仇敵ではあるものの、本丸はカイドウ=オロチは脇役程度と認識され、既に敵からも軽んじられているのが実状だった。

だが、オロチはワノ国の民全員を恨んでいる以上、バカにされて怒りはすれど、内心では最早「評価などどうでも良い」と思っているか、後述の理由で思惑通りと思っている可能性は高い。

  • 本編における彼の政策
オロチの目的が『ワノ国の支配』でなく、『ワノ国への復讐』であるのを前提として考えると、本編の彼の政策は

  1. 極端な格差社会にして内憂を築き上げる
  2. 世界政府相手に高圧外交を行って外患を作り上げる
  3. ワノ国中に作られた工場により食料も水も僅かしかないが、女子供でも人を殺せる武器なら腐る程ある
という、仮に現状でクーデターが発生すれば、結果がどうなろうと(それこそ同盟相手である、カイドウ諸共オロチが打ち倒されようと)も亡国へ向かう道筋が御膳立てされている(食料を奪い合っての内乱、カイドウの庇護を失った事により外敵への守りの弱体化、またワノ国は世界政府非加盟国な為、アラバスタ王国ドレスローザの時のように、海軍による助けも期待出来ない)状態を作り出している事になる。
尚、これらの問題は本編でオロチの妨害を覆し、5400の兵力で鬼ヶ島への討ち入りが実行可能な事が明らかになった時点でも、全く解決の目処が立っていない。

そして現にカイドウ戦が佳境に差し掛かったころ、CP-0がカイドウが敗北次第、ワノ国を世界政府直轄地にする事を決定している。それはつまりワノ国が滅び、国民は今まで以上に、オロチ以上の人間の屑に苦しめられることを意味しており、カイドウが勝とうが負けようがワノ国を滅ぼすという野望自体は既に完成されたのである。

その一方、上述のようにカイドウ自らワノ国を滅ぼすことには明確に反対しているほか、圧政を続けつつも自身の拠点たる花の都の繁栄だけはある程度維持しており、自分が将軍である間はワノ国が完全崩壊しないよう彼が注意を払っていたことが窺い知れる。
こうした『支配者』としての行動は『復讐者』という目的とは一見矛盾しているようでもあるが、これは先述したように極端な格差社会を作り出す目的と、『(黒炭の一族が次々殺される中、次は自分かもしれないと思うと)バカが怖くて眠れなかった』という部分から、『親族や友人知人が次々殺されていく中、次は自分かもしれないと戦々恐々しながら夜も眠れぬ日々を過ごさせる』ことも復讐の一環と考えているとすれば説明がつく(また、花の都からも役に立たなければ容易に追放されることから、没落する辛さやそれに対する恐怖、比較してより自らの生活環境の酷さを理解させる目的もあるかもしれない)。
つまりは『バカ殿』である自分がワノ国に君臨し続ける限り、そうした恐怖で苦しみ続ける生活を過ごさせることも含めて彼にとっての『復讐』であり、短期間で滅ぼしたり部外者に滅ぼされたりしてしまっては台無しなのである。
だとすればオロチはワノ国の生かさず殺さずの状態を20年以上にわたり明確な意思を以て維持し続けてきたことになり、徹頭徹尾ワノ国への復讐の為に将軍の権力を用いていた事が分かる。

  • モデル
いくつかの人物の説がある。

明智光秀
主君である織田信長(光月おでんのモデル)を本能寺で討つ。
鉄砲の扱いに長け、源氏、足利氏など将軍家を輩出した血族の分家にあたる。
(正確には分家の分家。明智氏の祖である人物が土岐氏の出。その土岐氏が源氏の末裔)
作中のオロチの武器は鉄砲で、将軍を輩出できる黒炭の一族である。

豊臣秀吉
光月おでんのモデルとなった石川五右衛門を釜茹でにて処刑。
小間使いから出世してワノ国の頂点に立った元おでんの家臣。
(おでんのモデルの1人は織田信長
あくまで一説として、晩年は暴君化していたと言われることもあり、その面をクローズアップしているとも言われる。
また秀吉はオロチとは異なり名家の家柄ではなく、一農民、土豪、下級武士の出と言われる。
ちなみに、秀吉の死後、豊臣家はその権力を失ったうえ大坂の陣にて滅亡する顛末を辿っているが、終戦後、逃げ延びようとした一族郎党は江戸幕府から反乱分子として追われた上、子供に至るまで一切の容赦無く処刑されている。

光秀も秀吉も知略、軍事、政治に長けた名将だが、オロチもワノ国を工業化し(資金集めの手間も含めると、協力者がいたとはいえ並大抵なことではない)、上記の目標を狙い通りに達成している時点で並大抵の難易度ではなく、また国民の大半に大きな不満を抱かせ苦しませながら、その状態を二十年以上維持するのも当然ながら簡単ではない。そうした意味ではその手腕は非凡な物がある。
また、幸運と間一髪のタイミングで不発に終わったとはいえ、オロチがルフィ達を妨害する為に行った妨害工作はあと一歩のところで成功しており、成功していれば鬼ヶ島への討ち入り自体が不可能となっていたと、決して凡愚ではない。

付け加えて言うと、徳川家康をモデルにしたと言われるトの康
織田信長をモデルにしたと言われる光月おでんと志を同じくした
モンキー・D・ルフィこそ豊臣秀吉を(ワノ国編の立ち位置で)
モデルにしているのではないかという説もある。秀吉は猿という異名を持ち、かつての
主君信長の孫を優遇しているが、これがルフィとモモの助の関係性に
落とし込まれているとも言われている。

吉良上野介
主君の仇討ちに勤しむ忠義の臣である、おでんの家臣達「赤鞘九人男」を赤穂浪士をモデルにしたと
見立て、その赤穂浪士が活躍する物語、忠臣蔵の悪役である吉良上野介をモデルとする。
史実の吉良はともかく、物語の吉良は陰険かつ残忍で臆病な悪臣として描かれている上、
物語では、吉良上野介が浅野内匠頭をあの手この手でイジメた結果、松の廊下の殿中が発生、
これが「忠臣蔵」の物語の端緒にあたるのだが、作中のオロチもワノ国の民を人質に、
光月おでんにあの手この手の無理難題を浴びせるなど、内面性における類似性は非常に高い。

また吉良上野介の一族である吉良氏は、足利氏の「御三家(斯波、吉良、今川)」に相当するため
光秀同様に「将軍を輩出しうる名家としての黒炭家」という共通点を持っている。

なお当時の吉良家は上杉家と二重三重の親戚関係で結ばれており、この上杉家の先祖には
戦国最強と呼び声高い上杉謙信もいる。謙信は酒好きであり、また無類の戦上手である。
いくらかその人物像がカイドウに受け継がれた可能性はある。

  • カイドウとの共通点と相違点
(個人の)武力(国家元首の)権力と違いがあるものの、カイドウもオロチもそろって強大な存在である。
それに合わせて両者は破滅願望をも持っている(カイドウは『自殺の為の戦争』、オロチは『復讐の為に祖国を滅ぼす=自身の権力の放棄=自身の破滅』)。
かつて、トラファルガー・ローから「話の通じるヤツじゃない」と酷評されたカイドウが、何故オロチとは手を組んだかは、同類であったからではないかと推測される。
また、彼らはどちらも(蛇から成長した竜)に関する悪魔の実の力を持つ。民衆がおでんをバカにする俗謡で「ヘビににらまれ腰抜かす♪」と言うフレーズがあり、そのコマでは共に龍と八岐大蛇になったカイドウとオロチが描かれており、まさしく蛇の如き執念と冷血ぶりを持つ彼らに相応しい能力と言えよう。

しかし、両者は自らの強さに関する自負と、敵への対応が全く異なっている。
前者の場合、オロチの強さは前述の通り、攻めに偏り守りが疎かになっている上、窮地に陥るや情けない醜態を臆面もなく晒す。
それに対してカイドウは『最強生物』の異名に相応しい、攻守共に桁違いの強さを誇っているが、それ故に卑劣な策による勝利を嫌う、ある種の高潔さを隠し持っている(但し、心情的なもので、実利においての必要性は理解しているが)。

後者はオロチは敵であれば、容赦なく殲滅の一択である。
カイドウも基本的にオロチと同様だが、敵であっても一定の実力者ならば、最低限の礼儀を持っており、おでんへの卑劣な策を弄した実行犯を(自分の矜持を踏みにじった意味もあってだが)殺している他、ルフィやユースタス・キッドのように自分に刃を向けた存在であっても、自らの勢力に迎えようとする度量も持っている(但し、相手の自尊心を踏みにじる意味合いもある)。

また、オロチと同じくカイドウのかつての取引相手であった、ドンキホーテ・ドフラミンゴも強い破滅願望の持ち主である。オロチと同じく、先祖の行為が原因で民衆から迫害を受けた、という点も共通している。

ちなみに岩崎氏は過去にドクトル・ホグバックで出演しているが、こちらも「マヌケな三枚目的人物」「手腕だけは優秀な悪人」の共通点を持つ。
また岩崎氏は「クイズ脳ベルshow!」に出演した際、オロチの格好で登場した。しかしその登場回ではボケに次ぐボケでMCの岡田圭右を困惑させるなど、とても極悪人の役者とは思えないようなコミカルな面を見せた。

関連タグ

ONE PIECE ワノ国 ヘビヘビの実

百獣のカイドウ 百獣海賊団 
クイーン…オロチと同じく小紫に惚れた百獣海賊団の大看板
 
主なオロチの部下
居眠り狂死郎 福ロクジュ
黒炭ひぐらし 黒炭せみ丸 黒炭カン十郎…ワノ国乗っ取り計画の共謀者

主なオロチの敵
光月モモの助 
赤鞘九人男 錦えもん カン十郎 雷ぞう ネコマムシ イヌアラシ 菊の丞 アシュラ童子 河松 傳ジロー

小紫…オロチが惚れ込んでいたワノ国一の花魁。
おトコ…小紫の従者。彼女の存在がきっかけで幾つかの事件が起こる。
霜月康イエ…かつてオロチがコマ使いとして仕えていた白舞大名だったが、第二幕にてオロチ自らの手で処刑される。

光月スキヤキ 光月おでん 


将軍 独裁者 暴君 八岐大蛇 加害者家族

ジスモア……同じく自分自身が直接的原因ではないにも関わらず、民衆から迫害を受けた結果、擁護しようが無いレベルにまで性格が捻じ曲がった悪役。敵や味方に竜や化け物がいるのも似ている。

雷電将軍……ワノ国と同じく江戸時代の日本がモチーフと思われる国における最高権力者である『将軍』の地位にいる独裁者であり、鎖国と圧制で民を苦しめる暴君であるなど設定の共通点が非常に多い。また、奇しくも彼女が行っている悪政の1つである「目狩り令」による対象者への弊害は、オロチがおこぼれ町に出来損ないのSMILEを流したことによる惨状とも似通っている。ただしその目的については、オロチが「破滅」を願っているのに対して雷電将軍は「永遠」を求めていることが分かっており、現時点では真逆ともいえる。ちなみに中の人プリンちゃんと同じである。

禪院真希……同じジャンプ掲載の作品の人物。殺されたの仇と言わんばかりに禪院家出身と言う理由だけで彼らの虐殺を敢行しており、その一族にも罪のない人間がいた可能性は否定できず同じく罪のない人間まで迫害された黒炭家と似通った一面をもっているが、禪院家をワノ国に置き換えれば彼女の行為がオロチと同じく「破滅」を願っていると言う点は共通している。

モンブラン・クリケット……祖先が原因で一族の名誉を傷つけられた繋がり。だが、こちらは排斥というよりも、「笑い者にされる」という暴力を伴わないタイプの差別である。

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