曖昧さ回避
日本の元タレント。→高田健志
解説
元々は「水霊」とも表記した。「み」は水、「つ」は格助詞、「ち」は霊または蛇を表し、水害を水霊・水神の姿に仮託してこう呼んだものと思われる。
一方、中国では龍の一種、あるいは亜種に「蛟龍」(こうりゅう、jiāolóng)と言うものが存在し、これが仏教の伝来と共に日本に伝わった結果、今日の蛟のイメージが固まった。
伝承に拠りその姿は様々で定義が難しいが、概ね水中に棲む蛇に似た形の動物で、角や四肢を有し、毒気を吐いて人を害する(生臭いよだれを擦り付けて人を捕らえるとも)と言う風に描写される。
そのほか蛟龍としては、「雉と蛇が交わって生まれたものが地中で100年育って蛟となる」とも言われ、さらに「水中に棲む蝮が五百年で蛟となり、千年で龍、五百年で角龍となり、更に千年を経て応龍となる」ともされている。
尚、水霊としての「みつち」「みずち」の語句は、東日本(主に東北地方)で河童を意味する語として残されている。アイヌ語でも河童の事を「ミントゥチ」(「みつち」からの転化)と呼ぶ。