特徴
竜のような亀のような幻獣で、中国の広東に生息しているといわれている。中国語ではチーティアオ(Jidiao)、上古中国語ではクリッドティーウグ(Klidtiwg, klidtiːwɢ)、中古中国語ではキッテク(Kjittek)、広東語ではカッテック(Gatdik)、韓国語ではキルチョ(Giljo)、ベトナム語ではカッディエウ(Cát Điếu)と呼ぶ。
竜が生む2つの卵のうち一方が竜となりもう一方が吉弔になる、基本は水棲だが樹上にいることもある。
捕えたとしても血肉や脂肪は柔らかすぎて食用には適さないが、脂肪分は「弔脂」という漢方薬の材料になる。
弔脂は毒による腫物に非常に高い薬効を示すほか、耳が聞こえなくなった場合の薬としても役に立つ。
ただし、通常の保存方法ではたやすく蒸発したり容器から漏れてしまう為、鶏の卵の殻かガラス瓶に入れた後に楠の箱に入れておかねばならない。
鹿に欲情して射精し水中で固まったものは「紫稍花」とよばれ、流木などにこびりつき吉弔を探す目印となった。
こちらも漢方薬となり、陰嚢の湿疹や夜尿症等の性器の病に良く効く。
現実でも紫稍花は漢方として売られているが、勿論の事ながら吉弔の精液などではなく海綿を乾燥させたものである。
基本的に海綿は海に棲むが、一部の海綿は淡水に生息している為、これが吉弔の精液であると考えられたのだろう。
創作での扱い
アニメ監督押井守監修のインド神話風の世界で竜を育て、共に冒険するRPG。
棘の生えた甲羅を持つ亜竜「きっちょう」として山岳地帯などに出現し、鱗や甲羅が盾や鎧の素材となる。
実は、主人公が禁を侵したために追放された「オリッサの村」奥にある、老人が住む民家の宝箱から防具作成に十分な量の「きっちょうのウロコ」が手に入る。上手に換金すると序盤の攻略が非常に楽になる。
第3階層に出現する鶴のような恰好の老人「亀使い」に伴われる、角の生えたワニガメに似た硬いモンスター。前作では亀系モンスターが複数存在していたが、今作では「きっちょう」と「ばらもんのうみぼうず」のみの登場であった。
4面ボス、鬼傑組の組長吉弔八千慧のモチーフである。主人公の実力を試したのち、異変の黒幕の元へ案内してくれる。
類似した姿のガメゴンおよびガメゴンロードというモンスターが登場している。