概要
淡水域に棲息するカメとしては最大の部類で、最大甲長80センチメートル、最大体重113kg。メスよりもオスの方が大型になる。ごつごつした甲羅、長い尾、鋭い爪が特徴。
非常に頭部が大きく、噛みつく力が強い。その顎の力はパイナップルをひと噛みで真っ二つにし、小型のカメなら甲羅ごと粉々に噛み砕くほど。木の箱に入れれば噛み破って逃走するのは当たり前、人間でも噛まれればその部位がクッキーカッターのように引き千切れるらしい。
舌先に皮膚で出来た「疑似餌」を持っており、普段は水底に潜み隠れ、「疑似餌」を見せつけるように口を大きく開いてじっとしている。そして疑似餌におびき寄せられて近づいて来た魚をパクッ!と捕食する。他に貝類や甲殻類を始め、カエルや他のカメなどの脊椎動物を襲ったり死肉を貪ったりするだけでなく、更には果実など植物も食べる(下記リンクの施設では、実際に排泄物からマスカットの皮や種だったり柿の種が出てきた例もある)。こうした嗜好性は個体によって肉食傾向が強かったり植物食傾向が強かったりと様々だと言う。
嘗てはペットとして人気が高かったが、原産地で大きく数を減らしている事と、日本において飼育個体を違法に放流する事例が後を絶たず野生化・生態系撹乱の懸念から、平成12年には「危険動物」認定され、さらに飼育に当たって特別な許可が必要になる「特定動物」の指定が為される。これにより流通が大幅に制限されるようになった。
怪獣映画「ガメラ」のモデルとも言われている(ただし、劇中ではアオウミガメに近い形態をしているとされている)。
なお、『キン肉マン』で変身超人・スニゲーターがワニガメに変身した際「通称カミツキガメだ!!」と言っているが、カミツキガメとは別種である。
見分け方は背中がゴツゴツしてるのがワニガメで、ツルツルなのがカミツキガメである。また舌が疑似餌になっていない。
ワニガメ属には、本種とMacrochelys swanniensis(スワニーワニガメとも呼ばれる)がいる。スワニーワニガメは2014年までワニガメと同種とされていたが、2014年に形状的にも遺伝子的にも別種であると分かった。また同年、アパラチコーラ川の個体がMacrochelys apalachicolaeとして新種記載されたが、翌年の2015年にワニガメと同一とする研究結果が発表されている。
ワニガメをモチーフにしたキャラクター
特撮
ゴーラム(快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー)
ゾイド
ゲーム
関連項目
関連リンク
持ち込まれたり野生化後捕獲されたりしたワニガメやカミツキガメを保護、飼育している施設。