ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

概要編集

大映によって1965年に放映された「大怪獣ガメラ」に端を発した怪獣映画のシリーズ。

ゴジラのヒットによって各映画会社が便乗して怪獣モノを打ち出す中、唯一息の長い人気を得ることに成功した怪獣映画であり、シリーズの合計作品数はゴジラシリーズに次ぐ12作と、人気のシリーズとなった。


作品が製作された時期によってガメラの設定に大幅な相違があり、昭和時代の作品(倒産以前の大映によって製作された作品群)のガメラを「昭和ガメラ」、平成時代の作品(徳間グループ傘下の大映によって製作された、所謂『平成3部作』)のガメラを「平成ガメラ」、角川映画時代に製作されたものを「角川ガメラ」と呼称する。


どの会社でもその製作体制があまり良くなかったというのは有名な話で、大映時代ではすでに会社自体が経営難だったこともあって作品を重ねるごとに予算も期間も減らされての無茶な製作を強いられたと言われている(これは一時期のゴジラシリーズもそうだったが)。

後の徳間時代の平成3部作も、予想していたほどの予算が貰えずにやっぱりその製作には苦労したとされ、しかも評価の割に成績は振るわずそれほど長続きしない結果に終わった。そして角川時代においては、最初の一作こそ予算は潤沢だったものの先の3部作ほどの評価は得られなかったばかりかその収益に関しても無視できないほどの赤字を出している。

このように、いつの時代においてもいまいち制作環境および映画としての業績に恵まれないというジンクスがあり、知名度の割にゴジラシリーズやウルトラシリーズに比べて少し不遇なシリーズと捉える人達も少なくはない。


作品リスト編集

昭和シリーズ編集


平成シリーズ編集

徳間グループ時代(平成ガメラ3部作)編集

※このほか自主制作作品として『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』の続編『ガメラ4 真実』が、落語家林家しん平師匠によって製作されている。公式作品ではないものの、徳間書店からの公認を得ている。


角川映画時代編集

公開年作品No.タイトル
2006年第12作小さき勇者たち~ガメラ~

番外編集


漫画編集

  • 1994年『大怪獣ガメラ

1994年11月号から1995年2月号まで、月刊マンガボーイズで連載された作品の単行本。映画のコミカライズではなく、内容はオリジナル。昭和と平成のガメラの世界観をリンクさせており、ガメラは宇宙平和連合の要請で、ギャオスら怪獣軍団と柔術で戦う。

  • 2003年 『大怪獣激闘 ガメラ対バルゴン

平成ガメラの世界観にて、この世界におけるバルゴンとガメラの戦いを描く。時系列は二作目と三作目の間。詳細はバルゴン項目を参照。

  • 2006年『ガメラ2006HARDLINK

2006年に特撮エースで掲載されていた『小さき勇者たち』のスピンオフ。本編とは異なりガメラに投与すべき「成長促進剤」の試験に用いるアヴァンガメラのサンプルを巡る、大人たちの駆け引きを描く平成三部作に近い作品。

  • 2018年 『ガメラ 宇宙の守護者

アメリカのダークホースコミックス社が、96年に刊行したシリーズの邦訳版。平成ガメラの世界観と設定に寄せた、オリジナルの展開を描いている。一作目の後日談で、長峰と浅黄が登場し、異星人の絡む事件に巻き込まれる。怪獣はギャオスの他、バイラスやジグラが登場。


他にも、昭和ガメラシリーズの公開時には子供向け漫画雑誌にてコミカライズの掲載が行われていた。一峰大二(対ジャイガー)、井上智(対バイラス)、中沢啓治(対ギャオス)といった作家諸氏が手がけている。

その後、平成シリーズの展開が始まった頃には徳間書店「少年キャプテンコミックス」より、新たに描き下ろされた昭和ガメラシリーズのコミカライズ(作画は浜田よしみ、槙村ただし等)が単行本として発売され、それと同時期には小学館「てんとう虫コミックス」からは平成ガメラ三部作のコミカライズも刊行されている(作画はたかや健二、てしろぎたかし等)



小説編集

平成ガメラ第一作の公開時に、小学館スーパークエスト文庫より発売された小説で、著者は高橋二三。

昭和ガメラのテイストを多分に含む内容で、世界観も(明確ではないが)昭和ガメラと続いているような描写が為されている。

ナスカ平原から出現したガメラが、同じく新小岩のマグマ帯から出現した、炎で構成された巨鳥・フェニックスと対決するという物語で、劇中のガメラは昭和ガメラに近い。回転ジェット時に甲羅の縁を丸鋸状に変形させ、体当たりして相手を切断するという能力を劇中で披露した。

怪獣ものというジャンルではあっても、その根底には「国家や政府、社会といった巨大な力に翻弄された、個人の悲劇」があり、ガメラおよびフェニックスも含めた登場人物たちは、皆がそういった複雑な事情や問題に翻弄されている。

小説におけるガメラは数が少なく、貴重な一作である。詳細は当該項目を参照。

  • 1995年『ガメラ‐大怪獣空中決戦

脚本を務めた伊藤和典による、平成ガメラ第一作のノベライズ。上記の「~vs不死鳥(フェニックス)」と同じく、小学館スーパークエスト文庫から発売された。

怪獣イラストの名手として知られる開田裕治が表紙を手掛けているほか、特技監督を担当した樋口真嗣によるコンセプトイメージや絵コンテが挿絵として何枚か挿入されている。

出現したギャオスの数が5羽に増えている、ギャオスが東京を襲撃するシーンでF-15が撃墜されるなど、映画製作の都合で削られた要素がこちらでは維持されており、より本来の構想に近い内容となっている。

  • 2006年『僕とトトの物語: 映画「小さき勇者たち~ガメラ~」

著者は、龍居 由佳里。

二冊刊行された、「小さき勇者たち」のノベライズの一冊。内容は映画と同じだが、主人公の少年と父親の親子の絆を、もしくは少年とトト=ガメラとの交流を主題にした、ジュブナイルとしての作風が強い。その分、怪獣の戦闘シーンなどはややあっさりめ。

  • 2006年『ともだち 小さき勇者たち ~ガメラ~

著者は、蕪木 統文。

同じく、二冊出たノベライズの一冊。

こちらも内容はほぼ映画と同じだが、『ジーダスの誕生経緯(ギャオスの死骸を捕食したトカゲが変異し、怪獣化)』が描かれている。

また、『ジーダス同様に、既存の動物がギャオスの死骸を捕食して変異し、その結果、昭和ガメラの怪獣に変化。ガメラと戦闘を繰り広げる』シーンも追加された。搭乗する昭和怪獣は、それぞれ「Gバルゴン」「Gバイラス」「Gギロン」「Gジャイガー」「Gジグラ」と呼称。頭文字のGはギャオスのGであり、ジーダスの「G・dust」、すなわちギャオスから生まれた、ジーダス同様の存在である事を表している。

  • 2015年『聖獣戦記 白い影

怪獣をテーマとしたアンソロジー『怪獣文藝の逆襲』に掲載された、井上伸一郎による小説。バルゴンジャイガーが登場する他、日蓮と関わる存在として「玄武=ガメラ」も言及されている。

  • 2023年『小説 GAMERA -Rebirth- (上)
  • 2024年『小説 GAMERA -Rebirth- (下)

瀬下 寛之、じんの共著。ガメラのアニメシリーズ、同タイトルのノベライズ。同作の監督の瀬下氏が参加している。


※なお、未確認ではあるが、80年代に学習雑誌の類に「大魔神と共演したガメラのオリジナルノベル」が掲載されていたらしい。詳細は不明。


ゲーム編集


没作品編集


関連項目編集

特撮 特撮映画 怪獣 怪獣映画

大映 KADOKAWA / 角川映画

昭和ガメラ 平成ガメラ 令和ガメラ




他作品とのコラボタグ編集

ゴジラVSガメラ ガメラVSウマ娘 ギロン対チェンソーマン

関連記事

親記事

大映特撮 だいえいとくさつ

子記事

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 14234

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました