ガメラ対大悪獣ギロン
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がめらたいだいあくじゅうぎろん
『ガメラ対大悪獣ギロン』とは、1969年に公開された特撮映画。
ガメラシリーズで初めて宇宙を舞台にした作品。これは監督の湯浅憲明の「子供を主役にした冒険映画」志向や、宇宙を舞台にした映画がブームとなっていたアメリカ興行の要望によるものである。
また前年にはメキシコオリンピックがあった為、ガメラが鉄棒競技のようなアクションをしたり、予告にもウルトラCという言葉が使われるなど世相を反映した内容となっている。
一方で湯浅監督が前作終了後に予測した通りさらに低い予算で作る事になった為、「映画がヒットしてここまで困ることは無かった」と後に語っている。
また大映本社から年2回のシリーズ制作を持ちかけられたが、「さすがに無理」と断った。
世界各地の天文台が、宇宙から発せられたある規則性の電波をキャッチし世間をにぎわせていた。
ある夜、天体観測をしていた明夫とトムの二人の少年は、円盤のようなものが裏山へ降りていくところを目撃。翌日円盤捜しに裏山へ行った二人は興味本位から円盤に乗り込む。すると円盤が突然浮上し、あっという間に宇宙へ飛び立ってしまった。
するとガメラが出現し、円盤を追いかけてくる。しかし円盤は速度を増して成層圏を突破。ガメラの追跡を振り切って謎の惑星へ到着する。
惑星に降り立った明夫とトムの前に宇宙ギャオスとギロンが現れ戦い始めた。ギャオスはギロンに倒されたが、ギロンは明夫たちに迫る。
何とか建物の中へ避難した二人の前にバーベラとフローベラという二人組の宇宙人が現れる。
湯浅監督によると、この映画の冒頭に登場する天体写真は、ソ連製だという。
その理由は「アメリカ製の写真だと、映画が輸出された時に(写真の)版権で公開できなくなる事があるため」で、それを防ぐため、当時ソ連の天文台で撮影された写真を購入し、撮影に用いたとの事。
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