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概要編集

大映による怪獣映画にソックリな怪獣ガメラの大暴れを描いている。

ゲリラ的なフットワークで東宝ゴジラシリーズの大成功に追随する形で生まれたシリーズだが、同じくブームに乗っかったものの今一つ続かなかった松竹ギララ日活ガッパと違い、複数作品が製作される人気を得ることに成功。ガメラはゴジラに次ぐ知名度と人気を誇る怪獣としてその地位を確立した。


最大の特徴は「子供の味方」を全力で押し出したシナリオで、当時の子供達から多くの人気を集め、今なおファンが多い。

ゴジラとは違い、主人公の怪獣は仲間モスラとかラドンとか)を作らず、たった1匹でどんなにズタボロになってもの怪獣に立ち向かうという姿勢を貫いており、求道者のような獅子奮迅の戦いを見せている(こうした特徴は後の平成ガメラにも受け継がれている)。


脚本は高橋二三氏が単独で担当し、監督はデビュー作『幸せなら手をたたこう』でコケてこれが起死回生になった湯浅憲明監督と田中重雄監督(『対バルゴン』のみ)が担当した。また音楽も山内正氏(伊福部昭氏の門下で『ザ・ガードマン』でも有名)・木下忠司氏・広瀬健次郎氏(『ガメラマーチ』の生みの親)と続き、後期は菊池俊輔氏が一手に担当した。

これは本多猪四郎監督と福田純監督や音楽も伊福部氏と佐藤勝氏がメインだった昭和『ゴジラ』シリーズと同じく、スタッフはほぼ固定化されていた。


一方、大映末期――経営状況がどんどん悪化し破綻へと突っ走っていた時期の作品のため、とにかく製作費に乏しく、シリーズ後期は湯浅監督いわく「作るたびに予算が削られる」という悲惨な制作環境だったと言われる。そのためか、カラー映画なのにモノクロフィルムを流用したシーンが有ったり、ゴジラシリーズに比べると作り物感丸出しのモンスターが登場したりと突っ込み所は満載である。第1作『ガメラ』・第2作『対バルゴン』こそ(低予算ながらも)正統派な怪獣映画であったが、第3作『対ギャオス』以降の怪獣プロレスになってからは完全にB級映画路線を突っ走っており、カルト的なファンも数多く獲得した。


リアルな火炎放射を用いた撮影は、幻の怪獣アゴン」が元祖で、ガメラやパゴスガボラなどに受け継がれた。


一覧編集


その他、当初の第8作として大邪獣ガラシャープが登場する『ガメラ対双頭怪獣W』が予定されていたが、大映が倒産したためお蔵入りになっている。


関連項目編集

ガメラシリーズ

昭和ガメラ平成ガメラ

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