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ガボラ

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がぼら

『ウルトラマン』および『ウルトラマンパワード』、『シン・ウルトラマン』に登場する怪獣。

データ

別名ウラン怪獣
身長50m
体重2万5千t
出身地地底

概要

第9話「電光石火作戦」に登場。

ガメラに若干似た頭部と防御・防光用の襟巻き状の外甲が特徴。四足歩行型の地底怪獣

ウランを常食としていて、食事中にも放射線を放出する。

武器は口から吐く放射能熱線「リュームレーザー」、頭部が弱点だが普段は鋼鉄の5倍の硬度の外甲で保護している。

またも嫌いらしく、自衛隊の火炎放射攻撃で退散している。

過去にも出現した記録があり、科学特捜隊や一般市民にも広く知られている。

最終話「さらばウルトラマン」においても、ウルトラマンの敗北シーンで流れる走馬灯の中でジラースとともに登場した(映像は第9話の流用)。

劇中の活躍

突如出現し、ウラン採掘鉱のある街へ向かっていたが、科特隊と自衛隊の火炎放射に阻まれ進路を変更する。町と採掘鉱は守られたものの、その先にボーイスカウトの少年達が泊まっているキャンプ場があったため、ウラン入りカプセルを吊るした科特隊のヘリコプターにおびき寄せられ、さらに進路を変えた。

しかし、ハヤタ隊員の操縦するヘリコプターは機械故障でカプセルを投棄できなくなり、ガボラに叩き落とされてしまう。ようやく餌のウランにありつけたと思った矢先、現れたウルトラマン戦闘になり、首の外甲を引き千切られた挙句に投げ飛ばされて倒された。

その後の作品での登場

ウルトラマンパワード

第5話「電撃防衛作戦」に登場。

どことなく愛嬌のある風貌の日本版とは打って変わってメチャクチャコワモテになっており、二足歩行を行う。

詳細はパワードガボラを参照。

シン・ウルトラマン

特報映像にてネロンガと共に巨大不明生物禍威獣として登場する事が明かされた。初代の登場から約55年、パワード版の登場から約26年ぶりの再登場となる。

特撮におけるネロンガとガボラは両者共にバラゴンのスーツを改造したもので、発電所などのインフラ設備を攻撃する可能性など、共通点を持つ怪獣の共演となった。

特報3では、ウルトラマンと対峙し咆哮するシーンも解禁された。

肩書きは、本作では「地底禍威獣」に変更されている。

詳細は地底禍威獣ガボラを参照。

ウルトラマンアーク

過去に出現が確認されており、第9話「さよなら、リン」での山神のセリフから、本作ではガボラはネロンガ、パゴス、マグラーと同じ祖先を持つ怪獣であることが明かされた。

派生作品

ウルトラマンSTORY0

複数回登場。

第13話ではバルタン星人の実験体として登場。岩場でアントラーと戦っていた。

第38話では地球の湖周辺の「異変」の犯人として登場(恐らくはバルタン星人が地球に投下したカプセルの中に入っていたと思われる)。本編との違いは背中にヤマアラシのような無数の棘が生えている事。

同じく出現したケムラーと共にゾフィーウルトラセブンと戦い、何と戦闘中にケムラーと融合し融合怪獣となってパワーアップする。素早い突進攻撃で二大ウルトラ戦士と戦うが、アイスラッガーを構えてミクロ化したセブンをM87光線で打ち出す合体攻撃「ウルトラブリット」で倒された。

ぼくだってウルトラマン

主人公のちびっ子戦士・ウルトラマンユウキを冒頭でいきなり襲撃するも、駆け付けた初代マンに追い払われた。2ページぶち抜きの初登場シーンはなかなかの迫力で、コイツにユウキが怖気づいて逃げてしまった事は、彼が強くなるための特訓を始めるきっかけにもなった。

ウルトラ忍法帖

第5話に朧党の忍獣「牙菩羅」として登場。別名「チューリップ忍獣」。口からの放射能光線で敵を焼き殺し、首の鰭を閉じてドリル状になった頭部で地中を移動する「牙菩羅流土遁の術」を使う。

頭部を巨大な花に変化させて将軍を待ち伏せし、近づいた将軍を首の鰭を閉じて捕まえ砦に連れて行くが、報酬は5枚集めると玩具の缶詰が貰える銀の嘴という酷い物であった。

そして処刑されそうになった将軍が命惜しさに将軍の地位をめひらすに譲ってしまった事で、寿城を乗っ取り天守閣をめひらすの頭部の形に変えた朧党仕様に作り替えてしまう。しかし証拠の書類をウルトラ忍法スリの術でウル忍に盗まれエメリウム光線で焼却されてしまいウル忍と戦うが、セブンが縄で鰭を閉じた事で頭を火傷し放射能光線を使用不能にされる。直後に残りページがもう無いという理由で合体光線技「スペシウム&ワイドショット」を受け、倒された。

その後将軍の地位は朧党を追い払ったウル忍の物になり、寿城もセブン仕様にされてしまった(次の回では元に戻っていたが)。

余談

パゴスネロンガ同様に、ゴジラシリーズでお馴染みのバラゴンの着ぐるみを改造したものである。

顔は頭の角を外したネロンガそのものであり、閉じると別な顔になる襟巻き状の外甲が大きな特徴となっている。美術担当成田亨のデザイン画を見た文芸の金城哲夫は「ナリちゃんは天才だ!」と叫んだという。

しかし「怪獣総進撃」にバラゴンを登場させる事になったために、撮影後に戻そうとしたが間に合わなかった。そのためバラゴンの登場シーンはゴロザウルスに差し替えられてしまい、登場は人形とラストのエピローグで数秒のみになったとの事。また、この話は元々パゴスが再登場する予定であり、科学特捜隊や一般市民がガボラの事を知っているのはその名残である(ちなみにガボラ出現時にパゴスが出現した時と同じBGMがかかっている)。

『ウルトラ怪獣大百科』でもこの点について触れられており、ガボラもネロンガ達と共通の先祖を持っているのだろうと推測されている。

なお、『シン・ウルトラマン』撮影の際にはCGモーションのテスト検証用にネロンガの着ぐるみの頭部にドリル形状のものが付けられた。

鳴き声は東宝版キングコングのアレンジであり、本作の第25話に登場したギガスや『帰ってきたウルトラマン』に登場したグドンなども同一である。

未制作の『劇場版ウルトラマン ジャイアント作戦』の脚本を、川崎郷太が漫画化した『ウルトラマン科特隊奮戦記―ジャイアント作戦』では、元となった脚本ではモルゴという新怪獣が登場しているが、その代わりにモウコガボラというガボラ亜種が登場している。

ウルトラ銀河伝説』ではベリュドラの右の角を構成する怪獣の一体として初代ガボラが登場した。

脚本では、ガボラの最後は富士山雪崩で生き埋めになると書かれていた。また、準備稿のサブタイトルは「ガボラ誘導せよ!」であった。

当初、『ウルトラマンサーガ』ではバット星人怪獣墓場から連れ出されウルトラマンダイナと戦う予定だったが、アーストロンに変更された。

当初、『ウルトラマンX』第1話では、冒頭のエトワール凱旋門のカットでガボラの登場を構想していたが、スーツがなかったことからマグラーに変更された。

名前の由来はウランをガボガボ食べる怪獣だからガボラとする説や、ヒレをガボッと広げるからガボラという説があり、一定しない。

『サーガ』や『X』のように2度も登場が見送られているが、果たしていつしか何度も見送られて、ようやく登場出来たパゴスやタッコングと同様、再登場する日があるのか期待されていたが、『シン・ウルトラマン』にてフルCGで新たな姿で登場決定し、着ぐるみではないものの見事雪辱を果たす事ができた。

関連項目

ウルトラマン 初代マン怪獣 ウルトラ怪獣

地底怪獣

バラゴン:初代の着ぐるみ改造元

パゴスネロンガマグラーウルトラマンアークにて祖先が共通する近似種の可能性が言及された一族

キングザウルス三世ゴルドキング:同じくウランを食べるウルトラ怪獣。

スピットルライジュウ:同じく襟巻状の外甲で顔が変化する怪獣。

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