概要
『ウルトラ忍法帖』シリーズに登場するキャラクターで、主人公マンの相棒で尻拭い的存在。
幼少の頃に「一番強くなりたい」という理由でゾフィーの下で忍者の道へ進み、マンと共に鶴亀の国の征服を目論む冥府羅州烈風斎率いる朧党と日夜戦いを繰り広げているが、ふざけてばかりのマンを叱るなど気苦労の絶えない日々を過ごしている。しかしシリアス回などでは持ち前の冷静さや器用さでマンたちをフォローするなどの活躍を見せることもある。
また、登場機会は少ないものの原典同様直属の部下にカプセル怪獣がいる。
初期からレギュラーとして登場していたが、疾風編終盤で後述される諸事情でウル忍を引退したことで寿編に入ってからしばらく登場しなくなったが、中盤にて焼き鳥屋「鳥七」の店主として再登場し、それ以降は準レギュラーとしてマンたちと関わることが増えるようになった。
また、輝編では彼をモチーフにしたロボット・ニセセブンがウル忍2軍に配属されていることから彼の存在がいかに強いことが窺える。
プロフィール
人物像
性格
マンとは対照的に冷静沈着なクールガイで、マンのバカさには困り果てているが、やや天然じみた面も見せることもあり、たまにマンにツッコまれるなんてこともある。
また、基本的に大人びているが、血の気の多い一面もあり、(将軍の悪ふざけのせいで)マンが朧党に寝返った時は友情から攻撃を躊躇い無抵抗となるが、調子に乗ったマンの攻撃の連続に遂にブチ切れ、容赦ない制裁を行った。
店主として
上記にあるようにウル忍を引退後はアミアと共に焼き鳥屋「鳥七」を経営しており、商売も繁盛している模様。
一方で商売に関してはシビアで、金がないからとマンの来店を門前払いする事もある(曰く「ボランティアじゃねーんだぞ!!」)が、マンが(ゾフィーに給料をピンハネされて)節約した際に5円定食なるメニュー(後に2円定食に変化)を注文した際は事情は知らなかったものの流石にマンの体調を心配して「冗談じゃなく本気で死ぬぞ!」と制止しようとした。
人間関係
相棒のマンとは幼い頃にゾフィーの下で忍者の修行を共にした幼馴染みにしてよきライバルであり親友で、修行時代はマンのバカっぷりを度々バカにしたり彼の作った不格好な手裏剣を見て嘲笑してマンと喧嘩になるなど仲が悪かったが、怒愚魔党との一件によって深い友情が芽生えた。
後の妻となるアミアとはバレンタインチョコを貰うなど相思相愛の関係で、ウル忍引退後は彼女と結婚し21を儲ける。結婚してからは仲睦まじいおしどり夫婦だったが、21が産まれてからは尻に敷かれるようになり一度彼女の勝ち気っぷりに辟易してウー三姉妹の次女・ウー二美と浮気して壮絶(笑)な夫婦喧嘩を展開したこともあったが、それでもなんだかんだで夫婦仲は良好な模様。
また、ダイナとはあずさの国で板前修行に訪れた折りに出会い、あずさの国を蹂躙していた血祭り一家を共に討伐したことが縁で互いに絆が生まれ、荒神流編ではダイナから秘伝書をティガに渡すよう託されるなどマンと同じく強い友情で結ばれている。
戦闘能力
主にワイドショットやアイスラッガーなど原典と同じ技を使用するが、再登場以降は焼き鳥の竹串を武器に使う事もある。
また、ウル忍の中でも技術に秀でている他、潜入任務で女装した際はまるで別人といってもいいほどのクオリティで、提案したゾフィーも思わず一目惚れして交際を申し込むほど。
余談
マン同様、ボンボンで掲載されていた記事ページ「ウル忍かわら版」において「本名はダン・セブン。年齢不詳」と紹介されていたが、マンと同じくやっぱり作中でその名で呼ばれたことは一度もなく、初期の回では「ウルトラセブン」と呼ばれている。
また、ウル忍引退後に焼き鳥屋「鳥七」を開店し本店の店主となるが、何の因果か原典でセブンの変身前の姿であるダン役の森次晃嗣氏はレストランのオーナーを勤めている。
関連タグ
マン・・・相棒にして親友
関連・類似キャラクター・人物
クリリン・・・こちらも「主人公の親友」「戦闘のプロ」「幼い頃に師の下で修行を受ける」「当初は主人公をバカにしていた」「妻子を儲ける」など、セブンとの共通点が多い。
アルフォンス・エルリック・・・「熱くなりやすい相方の主人公を度々窘める」「戦闘のプロ」「怒ると恐い」「幼少の頃に師の下で師事を受ける」などの点が共通している。
日向冬樹・・・こちらも「お調子者の主人公の窘め役」「マジギレすると主人公も大人しくなるほど恐くなる」といった点が共通している。
※この先、セブンのウル忍引退に関するネタバレがあります
「マン…オレが忍者をやめた本当の理由を知ってるのはおまえだけだ」
疾風編最終回からしばらく登場しなくなり、寿編の「燃えよ!!不死鳥セブンの巻」で焼き鳥屋「鳥七」の店主として再登場したセブン。
度重なる敗北に業を煮やし、ウル忍を本気で潰さんと朧党が送り込んだ最強にして最凶の忍獣・琥陀羅亜により仲間達が倒され、この危機を乗り越えるべくティガと一緒に鳥七に来店したマンはセブンにまたウル忍に復帰してコンビを組もうと誘おうとするが、セブンが震える右腕から焼き鳥を落としたのを見て勧誘を断念する。セブンも店の経営の多忙に加え、忍者免許も既に失効していることもありマンの勧誘を断る。
そして、マンまでもが琥陀羅亜に重症を負わされ磔にされる。辛うじて琥陀羅亜の魔の手から逃れたティガからマンの危機を知ったセブンは彼の説得やアミアの後押しを受けて救出に向かう。
そして、マンの許へ駆けつけたセブンは琥陀羅亜と対峙するが、戦いの最中で焼き鳥を落としたように右腕が震えだしアイスラッガーを落としてしまう。
その様子を見たティガはマンからある事を告げられる。
…セブンがウル忍を引退した理由、……それはあまりに悲惨なものだった。
マン「昔のケガがもとで時々右手がしびれるんだ…」
「それであいつはウル忍をやめたんだ…」
実はセブンは戦いで右腕を負傷し、長年を重ねて時々麻痺するという後遺症を患っていた。
それが原因でセブンは仲間たちを不安にさせまいとマン以外の仲間たちに怪我の事を伝えずウル忍を引退したが、マンの危機やティガの説得とアミアの後押しにより一時的にウル忍に復帰、後遺症に苦しみながらもマンと共に琥陀羅亜を撃退する。
この戦いの後、マンからのウル忍復帰の誘いを改めて断るが、マン達が困ったら駆けつけることを約束する。
これを機にその後もマンたちと行動する機会が増え、超編ではリハビリを受けて後遺症も回復しつつあり、虓魔王編や闇の邪法編などのシリアス回ではマンたちと共闘することもある。
ちなみに既に失効したと思われていたセブンの忍者免許はマンが毎年更新している為、免許自体は失効していない模様。