「ウルトラマン。我々は人類を滅ぼしたい。そしてその為に若い女を狙う。女さえいなければ人類は自ずと滅びるのだからな。はははははは」
「裏切り者のウルトラマンよ、お前は元々人間ではない。それなのにどうして人類の味方をする。我々宇宙人の味方を何故しない?」
データ
概要
第36話「夜を蹴ちらせ」に登場。
蝙蝠型の獣人のような姿をしており、他の生物の体液を栄養源とする吸血鬼のような生態を持つ。
人間を滅ぼす目的で地球に飛来し、「女性がいなくなれば人間は子孫を残せなくなる」という考えから女性達を次々と襲った。
「鈴村みどり」という女性(演:戸部夕子)の死体を乗っ取り、その双子の妹を名乗って知り合った女性の家を訪ね、殺害していた。
正体が露見すると宇宙船に乗りこみ逃走。しかしマットアローによって撃ち落とされてしまう。
巨大化しウルトラマンジャックと戦闘に入ると、毒ガスや赤い光弾を放ち、さらにはジャックに噛みつきエネルギーを吸い取ろうとしたが、ブレスレットから発せられた光に怯み、その隙にウルトラクロスで胸を貫かれ灰となって消滅した。
また、身体中の毛も吸血能力に特化しており、鯨の血液を20秒で吸い取ってしまう恐ろしい能力を持つ。
ライブステージでの活躍
ウルトラマンフェスティバル1999
第1部にヌアザ星人イシリスの配下として吸血鬼繋がりでキュラノスと共に登場。
ダイナと戦い、翼を引きちぎられた所にソルジェント光線を受けて爆散した。
この作品では彼だけがM78シリーズからの出典である。
漫画での活躍
ウルトラ忍法帖
102話「マン&セブン 友情の証」にて、マンが幼い頃に存在していた忍群「怒愚魔党」の党首として登場。
忍獣を持たない代わりに多数の戦闘員を従わせた少数精鋭の組織ながら将軍を暗殺して名声を挙げようという野望を抱いており、ゾフィーに内緒で討伐に赴いていたセブンを捕えゾフィーを誘き寄せた隙に将軍を暗殺しようと目論むが、肝心のゾフィーが別件で来ないことを知るや予定を変更してセブンを殺そうとするがセブンと同じく討伐に来ていたマンにセブンを救出され、最期はマンたちによって討ち取られた。
なお、マンたちが小さい頃は朧党や怨霊党といった悪の組織同士の潰し合い・吸収が横行する群雄割拠の時世だった模様。
酩酊!怪獣酒場2nd
第25話にて旧世代VS新世代怪獣の全面戦争を防ぐ会議に集まった怪獣として登場。
余談
「ドラキュラス」というのはもちろん個体名であり、種族としては「カーミラ星人」とするのが正しい。
劇中では自ら宇宙人と名乗ったものの、MATからは怪獣扱いされている。一応、宇宙船に乗って地球にやって来るほどのそれなりの文明を持つので宇宙人には違いないのだが。
上述の通り、ジャックを裏切り者呼ばわりして非難したがこれは最終話でのバット星人のセリフにも繋がっている(バット星人の場合はウルトラ兄弟を裏切り者と称している)。バット星人もまたドラキュラスと同じくウルトラクロスで倒されている(なおウルトラマンジャックがウルトラクロスを使用したのはこの両者に対して放った2回だけである)。
『レッドマン』にも登場。第97・98・120・123・125話に登場し、第123話では同じく蝙蝠に似た容姿のバット星人と共闘している。
なお、『帰マン』にて止めに使われたウルトラクロスの流用品であるレッドアローで止めを刺されそうになった事もあった(結局は失敗したが)。
ドラキュラスの宇宙船は『ジャンボーグA』にてアンチゴーネ及びマッドゴーネの宇宙船に流用された。
ドラキュラスの目的も愉快犯じみているが、この回のゲストキャラもどこか狂気があり、冒頭で殺されたみどりの友人は家族には内緒でドラキュラスが乗り移ったみどりを自分の部屋に泊めて一緒に寝ようとして殺され(映像上こそカットされていはいるが実はみどりを襲おうとして逆に襲われたという展開であった)、みどりの父親も娘があまりに美しかったからという理由で死体を埋葬せずに防腐処置を施して石棺に入れていた、いわゆるネクロフィリアの気があった節がある。
鳴き声はバラゴンやゴロザウルスのアレンジで、後に次回作の最終回に登場したジャンボキングにも再利用された。
関連イラスト
関連項目
バット星人、バットン、キュラノス:コウモリ仲間。尚、キュラノスと戦ったウルトラマンは裏切り者と言える輩であった。
ウルフ星人:同じく吸血種の異星人。特にウルフ星とカーミラ星は姉妹星の関係にあるという。
カミーラ:母星と似た名前を持つ闇の巨人。
ブラック星人、メフィラス星人二代目:ウルトラシリーズにおいて、よくよく考えたら滅茶苦茶時間がかかるであろう作戦を展開した宇宙人繋がり。