「どうして我らを引き裂こうとする…」
DATA
概要
第18話「二人山(にびとやま)伝説」に登場。
戦国時代、互いに想い合っていたものの、生まれが敵国同士であったために結ばれず、遂には両国で合戦が起こった為自害した姫と若殿が成仏できずに怨霊となったもの。怨霊となった後は互いの国の両方を滅ぼしたが、錦田小十郎景竜という武将によって退治され「二人山」という山に封じ込められたものの、封印していた刀石がダム建設のために爆破された為、現代に蘇った。
同じく妖怪の怪獣であるヤマワラワと比べるとかなりおぞましい外見をしており、その姿は完全に落ち武者であり、蒼白な顔に口は大きく裂け目は赤く吊り上がり、肩には合戦で受けたと思われる折れた矢が刺さっている。元が亡霊であるために実体がなく、あらゆる科学的攻撃がすり抜けてしまう。武器は怨霊刀という刀。また裏設定では火炎を吐くことができるという。
ウルトラマンコスモスとの対決でもルナモードのフルムーンレクトがすり抜けてしまった為、自然の力を利用したコロナモードのサンダースマッシュで大ダメージを受けて怨霊刀を折られてもなお立ち上がったが、チームEYESのシノブリーダーの説得に逢う。
「もうやめて!自分が苦しいだけでしょ!?」
「あなた達は逃げたんじゃないの!自ら命を絶って!そんな人達がどうして人を憎めるの?
いつの時代だって、恋をするって大変な事なの。人を愛するって、簡単な事じゃないの。皆が悩んで、苦しんで、そして傷ついたりしてるの。
自分の恋が成就しないからって他の人を傷つけるなんてひどいよ!誰よりも、自分に悲しいよ!」
それによって怨霊刀を落とし、悲しげな泣き声を上げながら過ちを認め、そのまま倒れて成仏。2つの魂は天へと昇っていった。
その後の作品での登場
ウルトラマン超闘士激伝新章
エンペラ星人により殺害されて剥製にされており、皇帝空間の鎧コレクションに入れられていた。闘士ゾフィーと闘士ウルトラマンメビウスの侵入に伴い、ジュダの鎧を乗っ取った怪獣司祭ジェロニモンにより操られ襲い掛かってきた。
ウルトラ忍法帖
悪の集団「怨霊党」の首魁として登場。配下である愚羅我巣からは若様と呼ばれている。
朧党の乗っ取りを画策し、闇の陰陽五行邪法でパワーアップを果たすが禁愚和尚と墨海仙人に弱点を突かれ、その隙に怪夢瑠十郎を助け出されパワーが半減し、冥府羅州の裂空波で倒された。
紅蓮騎
『ウルトラマンオーブ』に登場した戀鬼の亜種。詳細は項目を参照。
余談
戀鬼が登場する18話には竹越真一役で『仮面ライダー龍騎』の高見沢逸郎/仮面ライダーベルデ役の黒田アーサー氏が出演しており、奇しくも、竹越の娘の名前が緑だった(ベルデはイタリア語で緑を意味する言葉)。
更に同話にはレギュラーであるものの、ヒウラキャップ役で『超獣戦隊ライブマン』においてレッドファルコン役として知られる嶋大輔氏も出演しているため、戦隊と仮面ライダーに出演した俳優がウルトラマンにて揃う形となった。