「どうして我らを引き裂こうとする…」
データ
- 身長:49m
- 体重:4万8千t
- 別名:怨霊鬼
- 出身地:二人山
- CV:勝亦正 青山美帆
概要
登場話:第18話「二人山伝説」
戦国時代、互いに想い合っていたものの、生まれが敵国同士であったために結ばれず、遂には両国で合戦が起こった為自害した姫と若殿が成仏できずに怨霊となったもの。怨霊となった後は互いの国の両方を滅ぼしたが、錦田小十郎景竜という武将によって退治され「二人山」という山に封じ込められたものの、封印していた刀石がダム建設のために爆破された為、現代に蘇った。
同じく妖怪の怪獣であるヤマワラワと比べるとかなりおぞましい外見をしており、その姿は完全に落ち武者であり、蒼白な顔に口は大きく裂け目は赤く吊り上がり、肩には合戦で受けたと思われる折れた矢が刺さっている。元が亡霊であるために実体がなく、あらゆる科学的攻撃がすり抜けてしまう。武器は怨霊刀という刀。また裏設定では火炎を吐くことができるという。
ウルトラマンコスモスとの対決でもフルムーンレクトがすり抜けてしまった為、自然の力を利用したコロナモードのサンダースマッシュを受け大ダメージを受けて怨霊刀を折られてもなお立ち上がったが、チームEYESのシノブリーダーの説得に逢う。
「あなた達は逃げたんじゃないの!自ら命を絶って!そんな人たちがどうして人を憎めるの?
いつの時代だって、恋をするって大変な事なの。人を愛するって、簡単な事じゃないの。皆が悩んで、苦しんで、そして傷ついたりしてるの。
自分の恋が成就しないからって他の人を傷つけるなんてひどいよ!誰よりも、自分に悲しいよ!」
それによって刀を捨てて悲しげな泣き声を上げると自らの過ちを認め成仏した。
余談
第18話には竹越真一役で『仮面ライダー龍騎』の仮面ライダーベルデ役の黒田アーサー氏が出演しており、奇しくも、竹越の娘の名前が緑だった(ベルデはイタリア語で緑を意味する言葉)。
更に同話にはレギュラーであるものの、ヒウラキャップ役で『超獣戦隊ライブマン』においてレッドファルコン役として知られる嶋大輔氏も出演しているため、戦隊と仮面ライダーに出演した俳優がウルトラマンにて揃う形となった。
ちなみに同話に出てくる刀石は刀どころかどう見てもあの祭りで知られるアレだったりするのだがが気にしてはいけない。
なお、戀鬼を封印した錦田小十郎景竜は元々ウルトラマンティガ世界の人物なのだが、世界観の違うウルトラマンガイアや今作にも登場しているため、実は平行世界を越える能力も持っていたとも推測される(今でこそマルチバースの設定で片付くが、昔は世界観に関してはそれほど気にしていなかったみたいなので、突っ込むのはヤボだが…)。
派生作品
『ウルトラマン超闘士激伝新章』ではエンペラ星人により殺害されて剥製にされており、皇帝空間の鎧コレクションに入れられていた。闘士ゾフィーと闘士ウルトラマンメビウスの侵入に伴い、ジュダの鎧を乗っ取った怪獣司祭ジェロニモンにより操られ襲い掛かってきた。
『ウルトラ忍法帖』では悪の集団「怨霊党」の首魁として登場。配下である愚羅我巣からは若様と呼ばれている。
朧党の乗っ取りを画策し、闇の陰陽五行邪法でパワーアップを果たすが禁愚和尚と墨海仙人に弱点を突かれ、その隙に怪夢瑠十郎を助け出されパワーが半減し、冥府羅州の裂空波で倒された。
関連タグ
ウルトラマンコスモス
怨霊
哀しき悪役
ツチケラ:こちらも元は人間で、最後は成仏した怪獣
紅蓮騎:『ウルトラマンオーブ』に登場する新たな戀鬼