ナレーション「ヤマワラワは二度と人間の前には姿を現さないのでしょうか?いいえ、ヤマワラワは寂しがり屋です。あなたの前にひょっこり現れるかもしれません。あなたが子供の心を失って居なければ。」
データ
別名 | 童心妖怪 |
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身長 | 61m |
体重 | 6万8千t |
出身地 | 山妾山脈 |
概要
第9話「森のともだち」、第36話「妖怪の山」に登場。
中部地方の山妾山脈の民話に語り継がれている妖怪で、保護色能力を持ち子供や純真な心の持ち主にしか見えないという性質を持つ。その正体は妖怪ではなく、古代生物の一種らしい。食性は草食性で果実を好んで食す。
大人しく温厚で、子供と遊ぶのが大好きな寂しがりな性格。普段は人間大の大きさだが怒ると巨大化し、肩に二本の角が生え牙をのぞかせる(ただし、第36話では最初から巨大化時と同じ特徴を持っている)。
親しくなった裕一少年が森から去ろうとするのを大人に連れ攫われると誤解して巨大化。チームEYESやウルトラマンコスモスと対決するが、コスモスの鉄拳制裁で戦意喪失。直後、かつて出会っていた裕一の父親・康祐がヤマワラワからもらった木の実を見せたことで記憶がよみがえり、「子供はいつの日か大人になってしまう」という事を悟り、消えていった。
第36話では伝説の妖怪マハゲノムを封印した「妖怪様」として祀られ、奥日高村で年に一度その時の戦いを再現した神楽が行われているということが発覚した。
たまたま見かけたトラックに乗り込んで村へ現れた事で大猿騒動を起こしてしまうが、仲良くなった村の子供たちに匿われていた。現代に蘇ったマハゲノムが村に襲来すると子供たちを守るべくコスモスと共闘し、再び封印に成功(ちなみに封印の方法は盆踊りのような踊りを踊ってから押さえつけるというものだった)。その後子供たちに見送られながら山へと帰って行った。
新世紀ウルトラマン伝説2003
宇宙ソリを引く怪獣として登場。御者はTDG三戦士が務める。
余談
着ぐるみの胴体は『ウルトラマンネクサス』のアラクネアに改造された。
第9話に登場した裕一の父親の岩田康祐役を演じたのは『ネクサス』の和倉英輔役となる石橋保氏がゲスト出演している。
監督の原田昌樹氏は、ヤマワラワと子供たちの別れを転校が多かった自身の経験を重ね合わせている。
第36話の初期案では、ヤマワラワが都会に現れるという展開が検討されていたが、ヤマワラワの良さが出ないとして変更された。また、準備稿ではマハゲノムを倒した後、巨大なままで弱ったヤマワラワをコスモスが山へ連れ帰るという展開だったが、決定稿ではヤマワラワが体を癒やすため山へ去るという展開に改められ、完成作品ではヤマワラワが望郷の念から山へ帰るという展開となった。