データ
別名 | 伝説聖獣 |
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身長 | 60m |
体重 | 6万t |
出身地 | カードの扉の向こう |
概要
第57話「雪の扉」に登場。
トマノという老人が持っていた扉の絵が描かれたカードの向こうの世界からやってくるという怪獣で、若き日のトマノの演奏を録音したレコードを聞いて扉の中から出現した。
人の心の中にある思い出を目の前に蘇らせるといった能力を持っており、その思い出の風景の中に入ったものを扉の向こうにある世界にいざなうが、この怪獣を出現させてしまうとこの時空の中に存在することが出来なくなり、時間から消えなければならない。(これは開いた本人が後で扉の世界に行くことを拒んだ場合でも同様である。)
また、思い出の世界は気温が非常に低く、グラルファンが出現したときには世界の時間が一時的に止まり、気温も一気に下がる。
「傳説怪獣大事典」という資料にも名前が記載されていた為、過去にも出現が記録されていたようであり、その本によれば、グラルファンの出現時に目を閉じていれば、停止した時間の中でも動けるというものであった。
現れて暫くの間は街を冬にしていたが、ウルトラマンコスモスによって扉が再び出現すると、扉の中へ消えていった。
その後、扉のカードはトマノが知り合った暁という少年が持つこととなった。
余談
着ぐるみはパラスタンの改造。その後、『ウルトラマンメビウス』にてCGで尻尾を付け足され、ほぼ無改造の状態でアンヘル星人トーリに流用された。
トマノを演じたのは、死神博士として有名な天本英世。ウルトラシリーズでも『ウルトラQ』、『帰ってきたウルトラマン』、『ウルトラマンレオ』に出演していたが、このエピソードが最後の特撮出演作となり、7ヶ月後にこの世を去った。奇しくも『Q』第28話「あけてくれ!」で天本氏が演じたSF作家は友野(ともの)健二という名である。
夏頃の放映が予定されていたが、撮影は冬の時期だったため、グラルファンの出現によって雪が降るという描写となった。
アクションを行う必要がなかったことから、デザイン性が優先された。脚本を担当した太田愛は一角獣、監督の原田昌樹は鳥およびジュディ・オングの『魅せられて』での衣裳をそれぞれイメージした。