曖昧さ回避
データ
別名 | 毒ガス怪獣 |
---|---|
英表記 | Poison Gas Monster ELIGAL |
身長 | 54m |
体重 | 5万8000t |
出身地 | 山陸地方の平野(K3エリア) |
概要
第28話「強さと力」に登場。
以前チームEYESが保護に失敗した怪獣。
二足歩行型のおとなしい怪獣で、直立したツチブタのような愛嬌のある外見が特徴。
攻撃性は低いが、身に危険が及ぶと自衛手段として両肩の噴射腺から毒ガスを放つスカンクのような生態を持つ。
また、強力な免疫系を有しているようで、劇中ではカオスヘッダーに感染しながらも侵蝕を自力で抑え込み、体内のカオス反応をEYESのスキャナーにすら感知させない強靭な抵抗力を見せた。
活動記録
K3エリアの平地にて同種が出現(過去の個体が死亡したかどうかは明言されておらず、「同じ種類」としか説明されていないため、同一個体か別個体かは不明)。
地上に現れた際は、もがいて苦痛を訴えている様子を見せており、苦しさのあまり這い出してきたと推察される。
武力で強制鎮圧するしかなかった過去のリベンジを果たすべく、EYESは捕獲作戦に乗り出す。
粘着弾で両肩の噴射腺を塞いでガスを封じ、そこへ麻酔弾を撃ち込む手筈だったが、肝心の麻酔が効かず、逆に凶暴化してしまう。
エリガルの喉元にカオスヘッダーの怪しい光が浮かび上がり、全ての真相が明らかになる。
エリガルはカオスヘッダーに感染しており、それをなんと自力で抑え込んでいたのである。地上に出てきたのはそれに苦痛を伴ったからであり、麻酔で凶暴化したように見えたのは、麻酔が逆にカオスヘッダーへの抵抗力を弱めてしまったからだった。
カオスの侵蝕は一気に進行し、口からもガスを吐くようになり、その成分も神経毒から金属さえ腐らせる強烈な腐食毒へと変異してしまう。
ムサシは周りの制止を振り切り、再び粘着弾で毒ガスを封じようとするが、弾はエリガルに片手で叩き落とされ、毒ガスをモロに受けて撃墜されてしまう。
コスモスに変身し、ルナエキストラクトでカオスヘッダーを追い出そうとするが、エリガルはそれを真っ向から打ち破り、コスモスを一方的に叩きのめす。
カオスヘッダーは以前の戦いでコスモスを分析したことで進化し、分離光線への強い耐性を獲得していたのである。
「力だ……怪獣を守るためにも、必要なのは力なんだ!!!」
強力な敵の出現と、怪獣保護への強い責任感から、もっと強い力を求めて焦り、苦悩していたムサシは、意を決して赤い太陽の姿を開帳し、暴れるエリガルを無理矢理力でねじ伏せ、最大パワーのコロナエキストラクトでカオスヘッダーを強制分離する。
その勢いのままカオスヘッダーが断末魔に生み出したカオスエリガルも撃破するが、助かったはずのエリガルは、カオスへの抵抗による激しい体力低下と無理な戦いのせいで、肉体がダメージに耐えきれず死亡してしまった。
エリガルの目蓋が静かに落ちるのを看取り、遺体を抱いたまま放心するコスモス。
ムサシは暮れなずむ空にひとり叫んだ。
「なぜだ…!?なぜなんだコスモス!!」
「僕が力を…力を求めすぎたのがいけなかったのか!?」
「力は…優しさを消してしまうのか!!?」
言うまでもなく、この戦いはコスモスとムサシの心に大きなトラウマを残すこととなり、以降の戦いではコロナエキストラクトを使わなくなってしまった。
エリガルⅡ
身長 | 初代と同一 |
---|---|
体重 | 初代と同一 |
出身地 | 山中 |
第63話「カオス激襲」に登場。
コスモスが以前助けることができなかったエリガルの同族で、とある山中に眠っていたが、チームEYESと統合防衛軍によるカオスヘッダーの集結ポイント「P87ポイント」への総攻撃を察知したカオスヘッダーによって呼び起された。
そのままカオスヘッダーに憑りつかれてカオスエリガルⅡとなり、チームEYESに向けた人質にされる形で暴れるが、トラウマを乗り越えエクリプスモードを体得していたコスモスに『細胞組織変化能力(仮称)』で毒ガスを出さない体に変化させられる(これにより両肩の噴出腺が退化し消失した)と、コズミューム光線でカオスヘッダーを分離され元の姿に戻った。
その際、切り離されたカオスヘッダーはコスモスの行為に対し「我々が怪獣を変化させるのとどこが違うのか?」という痛烈な皮肉の様に聞こえる負け惜しみを言い残して消滅している(実際はコスモスは共存、カオスヘッダーは支配であり意味は違う)。
その後の動向は不明だが、恐らく鏑矢諸島に移送されて保護されたと思われる。
以降の作品での登場
『大怪獣バトル』
AC版
無印第1弾にて技カードとして収録。「3ラウンドの間、攻撃にすごい毒の属性が付加される」という効果を持つ。
「すごい」というのは弱点属性を突いた際にかかる特攻の倍率が通常の弱点特攻より大きくなる事を意味し、うまく刺されば相手のパワーゲージ(HP)を半分かそれ以上削り取る事が可能。加えて効果持続期間も3ラウンドと腐りにくいため、EX5弾にてジュランが実装されるまでは長らく毒属性バフ要員として重宝された。
ウルトラアドベンチャー
惑星ボリスにてモブ怪獣として登場。詳しい描写は無いが、おそらく人工太陽の落下に巻き込まれて焼死したと思われる。
『ウルトラマンサーガ』
本編から数年後、複数個体が遊星ジュランで暮らしている姿が描かれた。
ムサシもコスモスもようやく真の意味で救われた事を証明する光景はファンならば必見である。
余談
鳴き声は『ウルトラマンティガ』に登場したゴルザ(強化)の流用。
関連項目
ステゴン:先輩毒ガス怪獣。元来はおとなしい性質で、自衛手段として毒ガスを噴射する点が共通している。