曖昧さ回避
- 『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズなどに登場する古代植物。⇒マンモス・フラワー
- アメリカの映画監督。→ネイサン・ジュラン。
- 『ウルトラマンコスモス』に登場する惑星。→地球怪獣(ウルトラマンコスモス)。
- 『機界戦隊ゼンカイジャー』の登場人物。→ジュラン(ゼンカイジャー)。
- 『グレートマジンガー』に登場する戦闘獣→戦闘獣ジュラン
データ
概要
劇中では地下で休眠状態にあった球根が環境変化により生命活動を再開したものと推測される。
東京各地に人間の血を吸うトゲ付きの根や東京広告社のビルに毒花粉を放つ花弁をもつ本体を出現させ甚大な被害を与えた。
根の切断や火炎放射などの攻撃にもほとんどダメージを受けないが、最終的には玄田博士の作り出した、光合成に必要な炭酸ガス(二酸化炭素)を固定する特殊な薬品を散布されたことで溶けるように枯れた。
脚本段階では球根が腐敗し、根を下ろしていた東京広告社ビルが崩落するというエンドが構想されており、講談社刊「ぼくら」1965年3月号ではこちらのエンドが採用された。
その後の作品での登場
ウルトラギャラクシー大怪獣バトル
惑星ボリスに『Q』とは別の個体が登場。
原作とは比にならないスピードで開花し、根っこを触手のように操る。
毒性の花粉でZAPの面々を苦しめるが、そこへ突如飛来したリトラ(S)と戦闘に突入。最後はシトロネラアシッドを浴びたことで枯れてしまい倒された。
両者共にカラー作品では初登場となる。また、アーケード版大怪獣バトルでもカード化されている辺り、バトルナイザーにも収納可能なようだ。色はムクゲのような桃色であり、以降の商品展開でもこのカラーリングに準ずる。
ウルトラマンZ
直接の登場はないが、バロッサ星人二代目が種を所持していた。
なんと種には食べたものを巨大化させる効果があるらしく、劇中バロッサ星人が巨大化するために使用した。
しかし、三代目はデンプンを含む地球の飲食物で巨大化した為、正確にはバロッサ星人を巨大化させる成分が含まれているのであって生物を巨大化させる効果が無い説が浮上している。
ウルトラマントリガー
『ウルトラマンZ』と同様にバロッサ星人四代目がジュランの種を巨大化に使用。
シン・ウルトラマン
ゴメスの次に現れた二番目の禍威獣(巨大不明生物)として登場。
当該項目を参照。
漫画
ウルトラ怪獣擬人化計画ギャラクシー☆デイズ
第33話で登場。
同作では、街の中心に毎年花を咲かせる普通の植物という扱いになっており、毒性の花粉や吸血性の根といった怪獣染みた要素は確認されていない(それでも、一般的な植物と比べると相当大きいが)。
ただ、花を咲かせると大量の花粉を散布するため、毎年街に花粉症の被害をもたらしているようだ。
最終的には、花粉症に耐え切れなくなったゼットンの放った火球により根こそぎ焼き尽くされて消失した。
ちなみに、漫画作品への登場は今回が初となる。
ウルトラマン超闘士激伝新章
ウルトラQでの出来事が本作でも起こっていた模様で作中でも言及されている。
ノタニー博士が武闘会復活を祝して第1話で持って来た花が何故かこのジュランであり、花粉を撒き散らすわ、根っこを伸ばすわでちょっとしたパニックになっていた。なお、犠牲者と思しき骨も描かれていた。
酩酊!怪獣酒場
2ndの花粉症のエピソードで登場。
こちらでも「ギャラクシー☆デイズ」同様に発する毒花粉で花粉症を引き起こすがその脅威性は遥かに高く、怪獣・人間問わず都内では100%の確率で花粉症を発症、さらに吸血性の根により近づいた生命体をことごとく死に至らしめていた。
その危険性を認識したケムール人らが生息地を探索、最後は上空からケムールの謎の液体をかけられたことで消去された。
ウルトラ忍法帖
荒神流編終了後の「ずるるーんな感じ」の巻に登場。沸苦が小さな観葉植物に偽装して作った。花から撒き散らした花粉は吸った相手の弱い部分に作用し、鼻なら鼻水、目なら涙、股間なら小便、頭なら耳から脳みそ垂れ流しになってしまう。ただし素の戦闘力は低く、根っこでチョップするしかできない(しかも大して威力が無い)。当初はダイナから荒神流の生き残りの仕業と考えられており、めひらすや怪夢瑠は憤慨していた。上記の能力でウル忍やダイナ(この時ダイナは花粉に空手で挑むという荒神流編と打って変わって間抜けにも程がある一面を見せており、ティガに嘆かれている)を追い詰めるが、最期は脳みそが全部流れ出て動けるようになったマンのスペシウム光線で倒された。
余談
- デザインのモチーフはムクゲだとされる。
- 実はウルトラQで最初に製作された怪獣であり、路線変更の都合から4話に回された事でウルトラ怪獣第1号の座をゴメスに譲ってはいるが、製作順で言えばジュランこそがウルトラ怪獣第1号と言える。
- ゲゲゲの鬼太郎シリーズにもマンモスフラワーが登場する(登場自体は水木版の方が先である)。
- 平成ガメラに登場するマザーレギオンと共生しているレギオンプラント(草体)は、このジュランをモデルとしている。これは、伊藤和典と金子修介が『ウルトラQザ・ムービー星の伝説』の前身の企画を断念したことと関係している。
- ジュランのツタが皇居の堀の水面に広がっているシーンはいわゆる無許可のゲリラ撮影だったとも言われ、場所が場所だけに相当揉めたのかこれ以降日本の特撮で皇居が登場することは殆ど皆無という状況になった。
関連タグ
チグリスフラワー、蔦怪獣バサラ:吸血植物繋がり。どれも「ウルトラマンタロウ」の怪獣。
ギジェラン:後のウルトラ作品に登場したジュランみたいな植物怪獣。
キョダイマックスフシギバナ、ビオランテ:巨大な植物のモンスター繋がり、前者はジュランみたいに、巨大な花があり、後者は植物怪獣の繋がりがある