データ(本体の巨大ギジェラ)
別名: | 超古代植物 |
---|---|
全長: | 53メートル |
体重: | 4万2千トン |
出身地: | 超古代文明の遺跡跡 |
概要
第45話「永遠の命」に登場。
人類に滅亡が近付くと必ず咲くと言われるユリに似た地球の植物。本体である巨大ギジェラと端末である小型ギジェラによって構成される植物群である(後の『ウルトラマンダイナ』に登場したジャギラの樹とよく似た性質を持っており宇宙植物の可能性もある他、ガタノゾーアら闇の軍勢が送り込んだ尖兵という可能性も考えられる)。
小型ギジェラは世界中のありとあらゆる場所に突然大量に生えてくるという凄まじい繁殖力をもっていて、幻覚作用のある麻薬の様な黄色い花粉を吐き出す。これを吸い込んだ人間は快楽の夢に落ちその魅力から抜け出せなくなる。植物なので夜間は花粉を出さなくなるが、その間花粉を吸った人間は禁断症状に襲われる(劇中では町中に咲いている小型ギジェラを取り合って暴動が起きていた)。GUTSの隊員たち(ダイゴ以外)ですらこの花粉の誘惑に中々抗えず、レナに至ってはギジェラを地球からの贈り物と評していた。
この花粉は防護服等でも防ぐことが出来ないが、エキスにすると人間の脳細胞の老化を防ぐ効能があり、超古代人の生き残りであるテラ、ヌーク親子はサイボーグ化した肉体の維持に使用していた。
本体の巨大ギジェラは花の中央部にある嘴から噴射する花粉を攻撃手段として使う他、蔦や電撃などの防御手段を持っているが、ゴルザやシルバゴンの様な強豪と比べれば戦闘力自体はそれ程でもない(ただし劇中では活動の弱まる夜間戦闘だったので、日中ならばもっと強いかもしれない)。しかし自身へ危害を加えようとする存在には、花粉の虜となった人間が自らの意思でギジェラを守るというある意味で完成されたシステムである。
ウルトラマンティガもギジェラの誘惑に抗えない人々を敵に回して戦う事になったが、その誘惑を振り払ったGUTSのサポートを受け、起死回生のゼペリオン光線を撃ち、巨大ギジェラを倒して残った長大な根もウルトラヒートハッグで焼き尽くした。こうしてギジェラは根絶されたのだった。
それと同時にギジェラによって命を繋いでいたヌーク親子も消滅したが、二人は「限りある命を受け継ぐ人間の素晴らしさを知ることが出来た」とティガに感謝を述べて成仏していった。
超古代文明の滅亡の原因
古代人たちの大半はギジェラの夢見心地にする作用と生命活動を半永久的に持続させる作用を選び、滅亡直前に脱出した。
その頃、人類が滅亡する時に光の巨人はそんな人類の選択に干渉せず、宇宙へと旅立った為に不在で最後に来る黒き者が蘇って地球を闇に塗り込めたのだという。
(2019年発売小説 ウルトラマンティガ 輝けるものたちへで明らかになった)
ヌーク「人間の選択にまで干渉した光の巨人は…ティガ!君が初めてだ。」
なお、劇場版における巨人が光の巨人と闇の巨人の二派に分かれた末に超古代文明が滅びた事になっており、本編との矛盾を指摘する視聴者も少なくない。長谷川圭一氏もこの事に言及しており、あくまでギジェラの出現にしろ、巨人同士の戦争にしろ超古代文明が滅びた理由の一つにしか過ぎないとの事。本編や設定では描かれていないだけでもしかしたらこれら以外にも滅びの要因となった出来事があるのかもしれない。(なお、劇場版パンフレットではギジェラの出来事に関する記載はない。)
余談
着ぐるみはリトマルスの改造。
脚本の決定稿では、ホリイが「死ぬ間際の痛みを和らげる成分を持つ物質」としてエンドルフィンの話を例に出して、ギジェラの事を「まるで『地球のエンドルフィン』のよう」と語る場面が存在した。
ガタノゾーア配下の超古代怪獣と同じ時代に発生した存在だが、闇の眷属というわけではない。
またギジェラは円谷プロの怪獣達の住む理想郷を描いた『空想科学絵本かいじゅうのすみか』に登場する。
『ウルトラ特撮 PERFECT MOOK』では花粉を使って超古代の人間を争わせたかのような記載があり、本編とは矛盾する。(人々を興奮させる作用の花粉があるという設定があったのなら、矛盾はなかったのだが。)
関連タグ
ヤメタランス:ササヒラーが送り込んできた怪獣。人間を怠け者にする放射線を放つ。
ゴッドジャギラ:ジャギラ星人が送り込んできた植物。ギジェラと同じく人間を虜とする花粉を放つ。花の見た目もギジェラと似ている。
ルルイエ(ウルトラマントリガー):ウルトラマントリガーに登場する新種の植物。ギジェラとは無関係だが「ティガ」や「花」が関わり、何よりもその名前の由来から不穏なフラグと考察する視聴者も少なくなく、「ガタノゾーアとギジェラのポジションを同時に担うラスボスと化すのでは?」という疑念もあった。結局は杞憂に終わったのだが…?