もしかして
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Pixivではほとんどがこの意味で使われている。
解説
生物学的には時間の経過とともに人間を含む生物の身体に起こる変化。その中においても特に死に至るまでの間に起こる運動能力や身体機能の低下、およびその過程を指す。
人間の老化
人間の場合、外見的には皮膚にしわやシミが増える、頭髪が白くなるまたは薄くなるもしくはその両方などである。また外見だけでなく、内臓のあらゆる機能も低下し、全身の筋力の低下や骨が脆くなることによる運動能力の低下、それによる体重減少がみられる(フレイル)。視力や聴力も下がり、多くは老人性白内障や老人性難聴を患う。さらには声帯も若い頃より伸びてしまうため、低くしゃがれた声色になってしまう。
一方、知的能力は加齢によっても比較的保たれる傾向にある。勉強好きな人でも高齢になると反射神経や記憶力は低下するが、判断力や言語能力は伸びる人が少なくない。が、これらの能力も含めた知的能力全般が低下する人はかなり多く(軽度認知障害)、これがひどくなると社会生活が困難になるほど(認知症)になる。
老化の過程に積極的に介入し、心身ともに健康な状態を長く保とうとする営みがアンチエイジングである。
生物学的な老化
生物学的には成熟の過程と老化を厳密に区分することはできない。よって成熟と老化はまとめて「エイジング」と定義される。
老化の原因については諸説あるが、遺伝子ベースで老化のプロセスが発動するという老化プログラム説や、遺伝子が紫外線などの外的要因により傷つけられる結果老化が進むというDNA傷害説、タンパク質が活性酸素や糖で傷つけられることによるとする活性酸素説・糖化反応説などがある。
かつて老化は「生あるもの全てに共通して必ず起きる」と考えられてきたが、近年になって生物界には二枚貝の多くなど「老いない」生き物がざらにいることがわかってきた。したがって、老化は生物の必然ではなく進化的に獲得されたものであり、その要因を取り除けば(理論上は)不老でいられるはずである。