概要
声帯(せいたい)とは、喉の内部器官で喉仏を形成する甲状軟骨内にある小さな帯状の部位。これは喉頭(こうとう)を構成する一部でもある。
「声の帯」と充てられて分かるように、声を発するため重要な器官。
1~1.5cm程度の小さな体組成の帯が振動する事で「声」として機能する。
男性の会話では毎秒100回、女性では毎秒250回も声帯が振動するらしい。
声帯の閉じ具合(調整)による硬さや長さの変化によって様々な声の元となる音が出せる仕組み。
まるで楽器の弦みたいな繊細さもあり、酷使する=声を出し過ぎると状態異常として嗄声(させい:声がれのこと)が生じる。
もちろん衛生観念も重要で、過度の喫煙・飲酒、乾燥した空気といった事柄は声帯の病気を発症する要因になるため、特に「声を使う」を意識する生活・仕事であれば大事にする管理(ケア)は大切である。
さらに別の働きでは「呼吸」の端緒を担っている。
吸気時には声帯が広がり、呼気時には狭くなり、肺から空気を流出させないようにしている。