概要
本体名…プロシュート兄貴
【破壊力: B / スピード: E / 射程距離: 列車一本程度は十分(アニメではB評価となっている) / 持続力: A / 精密動作性: E / 成長性: C 】
全長1.5m。下半身がなく、胴体からは触手のようなものが数本垂れている。全身に目玉がある。
能力
生物(植物含む)を無差別に老化させるガスを放出する能力を持つ。対象の年齢とは関係なしに老化を開始するため、子供は大人にならず、子供のままで老化する。老化させられた対象は身体だけでなく記憶力等も老化し、最終的には老衰して死に至る。スタンド自身が対象に直接触れる事で、急激に老化させることも可能。
なお本体であるプロシュートは、他とは比べ物にならないスピードで自由に老化・若返りができる。
個人差はあるが体温が高い(体温の上昇スピードが速い)者ほど老化スピードが速く、そのため比較的女性よりも男性の方が老化スピードが速い。
ただし、男性でも氷などで身体を冷やすことにより老化スピードを遅くすることができ、作中描写を見る限り少量の氷でも十分遅れさせることが可能。その為最大の天敵は、同じ暗殺チームのメンバーではあるが、超低温を使うギアッチョのホワイト・アルバムである。ギアッチョと戦闘になった場合、ザ・グレイトフル・デッドがいくら老化ガスを放っても、ギアッチョの周囲の温度が冷やされてしまえば、老化は防がれてしまうからである。
逆に運動などによって体温が上昇すれば老化は早まる。つまり、時間経過で老化は進むことになり、時間を加速させる最強クラスのスタンドの天敵になりうるスタンドである。
そのため列車の乗客達やブチャラティチームにも老化スピードは個人差があり、トリッシュ以外にたまたま冷たい飲み物を飲んでいたブチャラティとミスタは他のメンバーに比べ動くことが出来た。
作中で組んでいたペッシも当然老化する対象になってしまうが、能力について知っていたため列車内のBARで氷をかじることで老化を免れていた(焦ったり動揺したりと体温が一気に上がりそうな場面に戦闘で何度も陥っていたが、彼のみ何故か例外的に老化していなかった)。
無差別かつ広範囲に発動可能で相手を行動不能にできるスタンドであるが、即死につながる訳ではない為、人よりも長寿な可能性のある生物や本体が動けずとも発動し続けられるスタンドが相手の場合死んだことや老化しつつも隠れていたことにすぐ気づかず見逃す、隙をつかれるという抜け道にもなりえる。
ただ、作中ではプロシュートの承太郎に負けず劣らずの観察眼やペッシの勘の良さでそれを補い、敵の特定への足掛かりにしてしまったことも。
一応人型をしているため格闘もでき破壊力もBと低くはないのだが、老化能力にスタンドパワーを振り向けているため素のスピードはそこまで高くない。また下半身の無いデザインである為、身体を支える際にもう片方の腕が必要となり、接近された場合実質片腕で相手の攻撃を捌かなければならない。
しかし、戦闘自体は老化させた相手と行う上に、格闘している間も能力が中断される訳ではなく、こちらが激しく動くほど身体が温まる=老化してしまうため近距離スタンド使いでも苦戦は免れない。
ゲーム作品
PS2版
3Dアクションゲームであるこの作品では、「徐々に体力が減って行く」能力として描写されている。近くにあるアイスサーバーから氷を補充しないとスリップダメージを受けてしまう。
オールスターバトルR
対戦格闘ゲームのこちらでは、対戦相手へのデバフと言う形で再現されている。特定の必殺技を当てると、相手の『老化Lv』がアップし、以下のように相手に特殊なデバフが付与される。
- Lv1:スタイリッシュムーブ・ガード封印
- Lv2:ジャンプ封印
- Lv3:前後ステップ及び前後ダッシュ封印
うまくコンボが決まれば、老化でまともに動けない相手を一方的に攻め立てる事が出来る。
余談
名前の元ネタはアメリカのロックバンド・The Grateful Dead。
デッドヘッズと呼ばれる熱狂的なファンを生み出した伝説的なバンドである。
スタンド名としては「偉大なる死」(Greatful【偉大な】)と訳されているが、名前の由来であるバンド名(バンド名はメンバーが開いた辞書から引用して名付けたのでより正確にはその言葉)は
「彷徨える魂を成仏させる旅人の寓話」(負債を抱えていた死者の代わりに旅人が金を出し埋葬されるようにした。その旅人はその後何度か危機から脱することができ、それはその死者によるものだった)に由来する
「感謝する死者」(Grateful【感謝する】)が一般的な訳である。
稀に安楽死、尊厳死と訳される場合もあるがこれは誤りもしくは一部で使われた意訳と思われる。
なお、ASBの北米版ではThankful Dead、TVアニメの海外配信ではThe Thankful Death(タイトルの「偉大なる死」も同様)となっており【感謝する】の方が採用されている。
プロシュート(prosciutto)の語源は「乾燥させる」「乾燥した」にあり老化と関係があるとも言える。