わかったよ、プロシュート兄ィ!!兄貴の覚悟が!『言葉』でなく『心』で理解できた!
ペッシ ペッシ ペッシ ペッシよォ~~~~~
ペッシとは、『ジョジョの奇妙な冒険』の第5部『黄金の風』に登場した敵キャラクターである。
バナナマンの日村並みにアゴがないのがチャームポイント(?)。 プロシュート兄貴がペッシのアゴらしき部分を撫でているのはペッシの不安感を紛らわせる目的もあるだろうが、触ってて楽しいからというのもあるかも知れない。
アニメ版 身長 165cm (ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 meets TOWER RECORDSタワーレコード渋谷店 身長対比表より)
左利き (ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 設定資料 制作資料より)
暗殺チームの中では下っ端で、暗殺者にもかかわらず人を殺した経験すらなく(非能力者に躊躇無く能力を行使し再起不能にする描写はあるが、殺しの一線は越えていなかった模様)、先の戦いで敗れた二人の仇討ちまで口にするなど言動に青臭さが感じられる。恐らくは年齢もブチャラティ達とどっこいどっこいなのかもしれない。
もっとも、己に自信が無かった頃はしきりに「自分は勘が悪い」と卑下していたが、運転席の下に隠れていた亀のココ・ジャンボにいち早く気づきかけたり、のちに発見したときには中にブチャラティだけがいないことをプロシュートより先に看破するなど、実際のところ勘は相当鋭い方である。
このような素養があったからこそ、プロシュート兄貴は彼に親身になっていたのだろう。実際に「オレはオメーを信じてるんだ」「自信を持て。オメーのスタンドはその気になれば何者にも負けない能力じゃあねえか」と告げている。
登場時はプロシュート兄貴に甘えっぱなしの臆病なマンモーニ(ママっ子)だった。覚悟も実戦経験もあまりないようで、ミスタの反撃に完全にビビっていた。プロシュート兄貴のおかげでなんとか助かったが、その後に兄貴から暗殺チームの一員としての覚悟と気迫の足りなさについて説教を受けていた。ブチャラティとの初戦でもあまり活躍出来ていない。
しかし、こんなマンモーニもプロシュート兄貴の覚悟を言葉ではなく心で理解したとき、豹変する(後述のアニメ版では、自身をマンモーニと侮蔑した男を流れとはいえ殺め、初の殺人を経験したことがトリガーとなる描写が入る) 。
眼光は鋭く顔つきも気迫に満ちた殺し屋らしいものとなり、言葉使いも未熟さが消失。その様子は、ブチャラティに『10年も修羅場を潜り抜けてきたような、凄みと冷静さを感じる眼』との印象を感じさせた。
戦闘では自身のスタンド能力を大いに活かした戦法で奮戦。
その成長っぷりたるやブチャラティをして、
「外の老化の男さえ倒せば もうオレたちの勝利かと思っていた・・・
だが 甘く見ていた
この列車の中で本当にやっかいなのは『老化させる能力』の男の方ではなかった
真に恐ろしいのは・・・・・・・・・!!
この『釣り糸』の男の方だった!」
と言わしめたほどである。
列車の停止後、車外にてブチャラティと正面切って一騎討ちを展開。致命傷を負いながらもかろうじて生きていたプロシュート兄貴の援護もあり一時優位に立つが、自身の『糸』を逆利用され、ブチャラティによって首を折られてしまう。
それでも執念で立ち続け、亀の内部に入り込んでジョルノたちを道連れにしようとしたものの、寸前で阻止され、アリアリラッシュをお見舞いされる。バラバラになった肉体は川の中へと落ちていき、ペッシの敗北とほぼ同時にプロシュート兄貴も息絶えた。
一見当たり前の行動にしか見えない道連れに対しブチャラティがキレた理由だが、恐らく道連れの動機が、口では仲間の為と言っているが、その実はブチャラティに悔しさと絶望を味わわせたいだけ、つまり先程までの気高い覚悟がただの自己満足に摩り替わってしまっていたからだと思われる(実際に「オメーの心に部下を失ったという絶望を残して死ねるなら本望」と述べている)。
兄貴の言葉通りに「ブッ殺す」と心の中で思った時に行動が既に終わっていれば、亀を見つけ次第即座にぶっ潰していれば他のメンバーを全滅させることもできただろうにすぐにそれをせずに後生大事に懐にしまい込み、わざわざその様をブチャラティに「見せつける」ことを優先したのだ。
あれほど兄貴に釘を刺されていたのに「そこら辺のナンパ道路や仲よしクラブで大口を叩く負け犬」と同等の自己満足に堕してしまったが故の末路であった。
ファンからは「精神の成長に心が追いつかなかった」と評される所以である。
アニメ版
第10話のオリジナルの回想シーンから早くも登場。
また、その前の第9話ではパソコンを見るプロシュートの後姿とその向こうにペッシの髪の毛だけが見えていたが、これが完全に背景と同化し、初見では観葉植物にしか見えない状態となってしまっている。
元々漫画の読者からは「パイナップル」と揶揄されていた頭だが、実際アニメ化されてみると肌色に対し頭髪の黄緑が際立つという事もあり、初見者もジョジョラーも問わず「むしろ大根のように見える」という反応の方が多かったようである。
「2年前 / ネアポリス」と説明されたこの回想の時点では既に暗殺チームに所属しているので、少なくともそれより所属歴は長いと思われる(護衛チームと比べるとミスタよりは古参ということになる)。
エスプレッソが苦手(曰く『飲むと胃がゲーッてなるから』とのこと)らしく、ミルクを愛飲しているのだが「(ガキみたいにミルクなんて飲んでると)ツレに格好が付かなくなるって考えが及ばないのか? そういった小さな所から徐々に直していけ」とプロシュートに窘められている。
しかし、あくまで仲間(この場面ではホルマジオとメローネ)の前で飲むのはやめろと言う意味らしく、プロシュートと二人で行動していた際は普通にミルク(それもストロー付きで)を飲んでいた。
流石プロシュート兄貴、注意したのは自分なのに二人でいる時は普通にオッケーしちゃうなんて。
ホルマジオの仕事ぶりを見て(※標的の飲み物に能力で極小サイズに縮めた自動車を混入させ、飲ませる。→自動車を元のサイズに戻す→人体の内部から自動車が元のサイズに戻り、標的が死亡。)、一人だけ怖気づいて固まっていたのもペッシだった。
その仕事の下準備を終えたホルマジオから、暗殺に使用する車の鍵をプレゼントされる等からかわれていた(もちろんその車は警察に押収されたであろうから、ただの鍵だけ)。プロシュート、ホルマジオ、イルーゾォ、メローネ、ギアッチョはお互い対等の口を利いており、ペッシは暗殺チームの中でも一番末席の弟分として甘く見られつつも、それなりに可愛がられていたらしき様子が窺える。だからこそホルマジオとイルーゾォの「仇討ち」を口にしていたのだろう。
ペディキュアから額縁の中身がソルベの遺体であることに真っ先に気付き、その額縁を並べた時も「もうこれ以上は見たくねえ」と泣きが入っては、プロシュートに「黙ってろ!」と怒鳴られるなどのシーンも追加されている。
また最後の死亡する過程が原作ではなくPS2版ゲームに準拠している
スタンド『ビーチ・ボーイ』
時と場所、そして対象を問わず釣り上げる釣り竿型スタンド。 詳細は当該記事参照。
PS2ゲーム版
原作と同じく列車の外で闘うことになる。必ず最初にビーチ・ボーイの攻撃を受けてしまい、レバガチャしないと肉体を抉られて大ダメージを受けてしまう。基本戦法はビーチ・ボーイの針を標的に撃ち込むこと。攻撃タイミングを見切れば避けるのは難しくないが、慣れない内は何度もレバガチャを強いられる。接近戦では釣り竿を使った攻撃も行う。またある程度ダメージを与えるとプロシュート兄貴が『老化』能力を用いる。この状態だとプレイヤーのHPがぐんぐん減って行くのですぐにトドメを刺す必要がある。
最後は、亀の中には入らず叩き壊すことでジョルノたちを殺害しようとしたが、ブチャラティの方が一瞬早くアリアリラッシュで倒された。
なお、攻略本では兄貴から「オレとペッシはスタッフに気に入られているから、いつか主人公として登場することがあるかもしれない」というやり取りが掲載されている(原作のシーンで台詞だけ変えたものが掲載されている)。ゲーム制作スタッフからも気に入られるなどさすがとしか言いようがない。
この台詞が実現されることはなかったが、ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトルRにて二人で一人として参戦となった(兄貴を操作して戦いペッシは攻撃演出で登場)。
余談
アニメ版で、ホルマジオの回想でペッシがミルクを飲んだ際に「ツレの前でミルクを飲むのは格好が付かないから」とプロシュートから注意されるシーンがあるが、実はイタリアでは食後にミルク及びミルクの入ったカプチーノを飲むのはマナー違反である。
イタリア料理はオリーブオイル等を使った『胃に重たい料理』が多く、食後にミルクを飲むのは重たくなった胃に更に負担を掛けてしまう。
また、味が強いため、デザートの感覚で注文してしまうと作り手に「食事に満足しなかった」「一刻も早く味を上書きしたい=不味い」と捉えられてしまうからである。
カプチーノも本来は食後ではなく午前中に飲む飲み物で、イタリアでは食後はエスプレッソを飲むのが主流である。
プロシュートが注意したのも、仲間の面子以前に基礎的なマナー違反をペッシに指摘していたからかもしれない。
担当声優
木村昴(アニメ版5部)
関連イラスト
あ、兄貴!。俺の関連タグがありますぜ!?
ジョジョの奇妙な冒険 ジョジョ GIOGIO 5部 黄金の風 暗殺チーム