概要
作中に登場するギャング組織・パッショーネで飼われていた亀。
大きさは甲羅の最大直径で約30cmほどで、成人男性なら片手で持ち運べる程度。
ボスが何か重要な任務を持った部下のもとに派遣させて、スタンド・『ミスター・プレジデント』でサポートを行う。
ただし過去の『動物のスタンド使い』達と異なり、知能の発達は殆ど見られず、鍵を用いての調教の成果もあって自発的にスタンドが扱えない。
(詳しくは後述、またはスタンドの当該記事へ。)
スタンド:ミスター・プレジデント
能力値【破壊力:E / スピード:E / 射程距離:E / 持続力:A / 精密動作性:E / 成長性:E】
「ココ・ジャンボ(または鍵)の内部に部屋を形成する」スタンド能力。ココ・ジャンボの甲羅の溝に赤い宝石があしらわれた専用の鍵をはめ込んで発現する。発現中ならばいつでも出入りが可能で、内部から見ると宝石部分が天窓になっており外の様子をうかがえる。室内にはソファなどの家具類が置かれており、テレビや冷蔵庫がちゃんと作動するため電気なども通っているが、トイレや風呂場などはない(トリッシュが指摘したため、ブチャラティがジッパーで即席のトイレをクローゼットの中に作った)。
詳細は当該記事参照。
ストーリーにおいて
ブチャラティチームのトリッシュの護衛任務に際し、スタンド能力発現のための『鍵』とスタンドの本体であるココ・ジャンボが分割して託され、ネアポリス駅で合流・スタンド能力を発現させると、以降はチームの隠密行動に利用された。暗殺チームの執拗な追跡と襲撃の前にあわやココ・ジャンボ自身すら危ない場面も何度かありながら、その能力を生かしてブチャラティチームの移動手段・経路を混乱させたり、トリッシュの所在を紛れされるなどして任務に貢献。ボスの指令文にあった「娘を安全に連れてこられる乗り物」(ブチャラティたちの負傷は度外視されているとして)との想定を叶えることとなった。
ブチャラティたちが『組織』を裏切ったのちも特に『組織』側からのココ・ジャンボの奪還の試みなどはなく、成り行き上彼らに持ち運ばれるまま移動拠点として利用され、ボスを倒すための転戦に同行。決戦の地、ローマにおいてのディアボロの直接の襲撃の際には矢の力によって進化した最後の希望の能力でポルナレフと一時的に魂が入れ替わる事態になってしまった。(詳しくは亀ナレフを参照)
なお、魂の入れ替わりは基本的には相互移動(ジョルノ⇔ナランチャ、ミスタ⇔トリッシュ)だったので、ココ・ジャンボの魂の移動先は『入れ替わり開始時点で良くて心肺停止の瀕死、悪ければすでに死亡状態のポルナレフの身体』と推測されるのだが、何故かあの世に行かずにすんだようで入れ替わり解除後は自分の身体に戻っている(スタンドが入れ替わり後も健在だった=本体が死んでいないことになるので、どこかで無事ではあったようだ)。
入れ替わり時にポルナレフは「かろうじて魂にしがみついている」とも表現しており、他の人物のケースとは少し事情が違った可能性はあるものの、詳しくは言及されていない。
また、スタンド『ミスター・プレジデント』が持つパワーは強力で、魂だけとなったポルナレフは魂の入れ替わり現象が解除されたのちもそのパワーによってあの世に行かず、幽霊としてこの世に留まり続けることとなった。
エピローグでジョルノが『組織』を掌握したであろうときもミスタと共にその傍らにおり、漫画のその後の物語として書かれた外伝小説『恥知らずのパープルヘイズ』においてもポルナレフが幽霊のまま『組織』のナンバー2になっていることから(ポルナレフのオマケかもしれないが)大事に扱われていることがうかがえる。
小話
- 亀の名前およびスタンド名は本編では一切登場しなかった。コミックス版のスタンド紹介でもカメの名前は誰にもつけられていないと書かれ、スタンド名も「カメのスタンド」と大雑把。後の設定資料にて決定された。
- 企画時のスタンド名は「T-レックス」だった。
関連タグ
フォーエバー:第3部に登場するオランウータンのスタンド使い。
フー・ファイターズ:第6部に登場する、プランクトンの集合体、およびそのスタンド。
ワイルド・キャット・サイズ:第9部に登場する3匹の猫のスタンド使い。