徐倫… あたしはあんたを守りたい
曖昧さ回避
オルタナバンドについては「FOOFIGHTERS」を参照。
概要
【破壊力 - B / スピード - A / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - B】
『ジョジョの奇妙な冒険』第6部「ストーンオーシャン」に登場した人物及びスタンド。
湿地帯に生息するプランクトンにプッチ神父がスタンドと記憶のDISCを与えた事で誕生した新生物。
フー・ファイターズという名はスタンドと本体の両方の名前である。物語中盤からは略称であるF・Fが多く用いられるようになった。
無数のプランクトンの一体一体全てがスタンドであり、かつ本体となっている。言わばスタンドと物質が融合したタイプのスタンドであり、スタンド使い以外にも視認出来る。
一部のプランクトンが死滅しても他のプランクトンが残っていればスタンド全体として生き続けられる上、プランクトンの増殖に必要な水があればほとんど際限なく増殖することが出来るので非常にしぶとい。プランクトンを分ける事で分身を作り出す事も可能。しかしその一方、水が存在しない場所では生命活動が行えない。
左はプランクトン一匹だけの姿。
右がプランクトンを集合させて作った姿。姿形は定まっておらず、本人の意思で自由に変えることができる。
物語上プッチ神父がF・Fの元となったプランクトンに何の能力のDISCを挿入したのか不明になっているが、順当に考えて「プランクトン群を意のままに操る能力」が本来のDISCに記録されていたスタンド能力と考えられる。
性格等
どこで覚えてきたのか、あるいは記憶のDISCに保存されていたのかは不明だが「フレッド・ホイル」というイギリスの天文物理学者が遺した言葉を強く信じている。
「この自然界で確率的にも生命が偶然誕生したと考えるのは間違っている。この宇宙には『知性』という『力』がすでに存在していて『生命のもと』を形づくった」
この言葉をもとに、『知性』を持つことができるのは人間だけではないということを強く主張し、プランクトンである自分が『知性』を持っていることを何より誇りに思っている。
また、自分がただのプランクトン扱いされるのを嫌い、そのような扱いをした相手に「フー・ファイターズと呼べ」と迫った。
自分の『知性』に誇りを持つと同時に、その『知性』が消失することを何よりも恐れている。F・Fにとっては『知性』こそが自分のすべてであり、生きることそのものよりも、自分の『知性』を大切にした。ただ生きているだけの湿地帯での生活。そこから徐倫との出会い。その後もあらゆる出来ごとを『知性』として記憶し続け、次第にF・Fはその知性、『思い出』を作ることが生きることなのだと考えるようになる。
活躍
スタープラチナのDISCが保管されているトラクターのタイヤを巡って空条徐倫、エルメェスらと湿地帯で戦闘。最終的に徐倫達が勝利しとどめを刺されると思いきや、徐倫は水を与える。この事で一命を取り留めたフー・ファイターズ(以下F・F)は恩義に報いるために徐倫一行の仲間となる。
徐倫の仲間となったF・Fは湿地帯での事件に巻き込まれた女囚エートロの死体を新しい身体にし、その記憶を読んでエートロになりすましながら徐倫とともに活動を再開。
人間の体では水分が存在しない刑務所の中でも動き回れるが、水分を定期的に補給しないといけなくなったため、これがトラブルの原因になりかけた事もある。
戦闘では指からプランクトン弾を発射しての射撃(F・F弾)や、傷口にプランクトンを詰める応急処置で活躍。
物語中盤にてDアンGを抹殺しようとした際、ホワイトスネイクの本体がエンリコ・プッチであることを知る。看守達によって救急車に乗せられたDアンGに、F・Fは救急隊員に変装して襲撃するが、DアンGからDIOの骨から生まれたものを聞き出すためにやって来た神父に妨害された際に一瞬プッチかDアンGのどちらを攻撃するか迷った為に頭部にスタンドからの手刀を喰らってしまう。その後DISCを取られそうになるが自身の頭を撃ち抜きエートロの体を捨てDアンGの体内に入り込み彼を始末した。
その後は本体の群体が露出したままホワイトスネイクの正体を徐倫達に伝える為に乾燥に耐えつつ懲罰房外の水道に何としても向かうため救急車を動かそうとするが、ホワイトスネイクによって運転席を破壊されてしまう。神父がDISCの記憶から読めないF・Fの感想を聞き出そうとした際には会話で時間を稼ぎその隙に群体の下半身を水道の元に向かわせ水を補給しようとするが残った上半身に水を熱湯にするスタンドのDISCを差し込まれて瀕死のダメージを受けてしまう。
しかし看守の無線機に対して呼びかけるウェザー・リポートにモールス信号で雨を降らすように要請し、神父から何とか逃げおおせてウェザーと合流し徐倫、アナスイと合流した。だが連れてきたウェザーはホワイトスネイクの幻覚でホワイトスネイクにアナスイは胸を貫かれてしまいF・F自身も虫の息となってしまう。唯一徐倫は急所を逸らして回避しており、そのまま神父と戦い始める。徐倫は神父を逃がすまいと能力で手錠を作りラッシュで追い詰めていくが神父が承太郎の記憶DISCを死にゆくアナスイに向かって投げられてしまい徐倫は神父への攻撃を諦めてしまう(※記憶DISCは持ち主が死んだ後も保存できるが、死にゆく者に入れるとその者と一緒に消滅していってしまう)。
最期はアナスイの体を使い彼の傷を埋め入れられた承太郎の記憶DISCを取り出して守り、徐倫に『さよなら』の言葉を残し徐倫に感謝しながら肉体から黄金の魂が抜け空に飛んでいき死亡した。その魂の姿はプランクトンではなくエートロの姿であった。
物語のラストシーン、主人公たちの生まれ変わりとも言うべき人物たちが登場する場面では、主人公たちの中で存在すら示唆されていないのはF・Fだけである。
※場面に降る雨=水がF・Fを象徴しているという意見もある。
声優
関連タグ
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