チャーミング・マン
21さいだ
概要
チャーミング・マンは、ジョジョの奇妙な冒険第9部『TheJOJOLands』に登場するキャラクター、スタンド使いである。年齢は21歳で、ジョディオチーム最年長。マウカという弟がいる。6部に登場したフー・ファイターズ以来実に約20年ぶりの、当初は敵キャラとして登場・戦闘しその後仲間になったキャラクターとなる。
行方が分からなくなった弟を探す手掛かりである溶岩を狙ってジョディオチームを襲撃、ジョディオに返り討ちにされかけるも、実はいいヤツだと判断したパコの一声で助けられ、以後チームに同行することになる。
容姿
ギザギザのロングヘアと目元のT字型アイブラック、胸元にある大きなリボンが特徴的。
中々型破りな名前であるが、そもそもチャーミング・マンが本当の名前かは不明である(現に弟の名前はマウカ、パコにも「それ名前か」とツッコまれている)。また好きなミュージシャンはSIA、H.E.R.、SZAで全員名盤があるとのこと。
生まれつき皮膚がザラついた体質をしている。相当ザラついているらしく過去に駐車違反をした彼を咎めた警官が触れた際に迂闊にもケガをしている。能力由来なのか、本当にただの体質なのかは不明である。
人物像
詳しい人物像はまだ不明だが、弟想いであることは確かである。また自らの敵と判断した人間は容赦なく殺そうとする躊躇いの無さが見て取れる。しかし、ジョディオらに送り付けたチキンブリトーの中に入っていたワイルド・キャット・サイズの頭部とみられるものが実は自身の能力で偽装したジャガイモだったことや、攻撃する前にジョディオには何度も警告していた(パコの姿でだが)こと等、無益な殺生は望んでいない一面もある。
上記の皮膚体質の為に警官を負傷させたとして逮捕歴がある等どうも不幸体質の様子をうかがわせる。
過去
本編開始前(具体的な時期は不明)、弟のマウカとフアラライ山の麓の道でサイクリングしていた。その途中、倒木を避けるために目を離した一瞬のうちに、突如マウカは自転車だけを残して姿を消してしまう。マウカを探していると、水源が全くないはずのフアラライ山で水が流れていることに気付く。そして足元の溶岩チューブを覗くとそこには川の様に水が流れており、その中を流されるマウカ(よく見ると謎の手に引っ張られている)を発見する。チャーミング・マンの叫びも虚しく、マウカの姿は見えなくなってしまった。
時間が経ち、警察関係者や救急隊が到着するが、状況が状況なだけにまともに相手をしてもらえない。チャーミング・マンも必死に説明するが、前日にマウカと口論していたという目撃情報や一年前の逮捕歴を理由に逆に疑われてしまう。流れていた水はもうどこにも流れておらず、遂に捜索は打ち切られマウカは戻ってこなかった。
それでも彼は弟が生きていると信じ独りで捜索を続けたが現場の山を調べようとすると今度は逆に警察や法律と言った社会全体が邪魔をして捜査が進まず、理不尽な事にそれが原因で今では弟殺しの噂が付いた疑惑の容疑者という不条理なレッテルが張られてしまう。
それから時が経ったある日、マウカが行方をくらませた場所で、とある人物が紙幣をばら撒いては拾いばら撒いては拾いと謎の行動をとる場面を目撃する。ばら撒かれた紙幣は必ず一か所に集まり、その下にはとある溶岩があった。また奇しくもその場所の上方には、マウカが流されていった溶岩チューブが存在した。溶岩の不思議な力とマウカの失踪に繋がりがあるかもしれないと考えたチャーミング・マンは、溶岩を集めケースに入れて持ち帰るその人物・岸辺露伴を監視し、自らも溶岩について調べることにするのだった。
スタンド『ビッグマウス・ストライクス・アゲイン』
本体の身体を砂の様な塵状の物質に変化・分解させ、周囲の景色と同化することが出来る。
現時点ではスタンド像の描写はない。詳細は当該記事へ
軌跡
岸辺露伴がフアラライ山から持ち帰った溶岩を奪取すべく、ワイルド・キャット・サイズを使役して別荘に侵入させていた。ジョディオ一行が溶岩を持ち帰り、それを追ったワイルド・キャット・サイズが敗れた後、自ら動き溶岩を狙う。
カイルア・コナでパコに成りすまして接近し、溶岩を諦めるようそれとなくジョディオに訴えかける。が、諦めても帰る途中で始末されるだけと覚悟を決めたジョディオを殺すべき敵と判断、自身の能力で隠していたナイフで急襲する。その後溶岩を奪取し、上手く隠れながら一行を追い詰めるも、ジョディオに道連れで海中に落とされ、窒息させられかける。しかし、ワイルド・キャット・サイズが実は殺されていなかったことが分かったパコが、実はいいヤツなのではないかと考え仲間にしようと言い出したことで助けられる。
その後、そのままチームに加わり、メリル・メイ・チーの元へと向かった。
余談
- 名前について
ウルトラジャンプ連載当初は「チャーミングマン」と「・」がない表記だった。
- 元ネタ
名前の元ネタはイギリスのロックバンド・The Smithsの楽曲「This Charming Man」だと思われる。また当該曲の歌詞も「誰一人いない丘の上で自転車がパンクしたところを魅力的な男性(=This Charming Man)に出会い助けられた」と、チャーミング・マンの過去エピソードを彷彿とさせる内容である。