概要
【破壊力 - C / スピード - B / 射程距離 - C(糸の距離) / 持続力 - C / 精密動作性 - C / 成長性 - A】
釣り竿のような形状をした装備系のスタンドで、リールの部分が恐竜の頭骨のようになっている。
釣り糸と針は物体を水のように透過し、また針は釣り餌を刺すように物体に仕掛ける事ができ、標的を釣り上げるように攻撃できる。
肉体を潜行して心臓を抉り殺す、竿の強靭な"しなり"を利用して釣った標的を振り回し叩きつけるなど、ステータス以上に精密あるいは強力な攻撃が可能。釣り糸に依存するとはいえ射程距離も列車車両2~3両分は余裕でカバーできるくらいあり、暗殺に適した能力といえる。
釣り針は体を切開する事で(恐らく肉ごと抉っても)外すことができるが、スティッキィ・フィンガーズの様な『手術』できるスタンドか、痛みに耐える覚悟がなければ対処できず、それ以外ではペッシ自らがスタンドを解除しない限り釣り針は外れない。そして外したとしても糸からの感覚と、ペッシ自身が竿から感じる力や重さの変化などで探知できるので、再び体内に潜り込まれるのがオチである。
加えて、釣り糸に対する攻撃は釣り針にかかっている相手に跳ね返る。この特性によりスタンド自体に対する攻撃はほぼ無意味であり、透過物越しに遠距離から一方的に攻撃できる。「長射程かつスタンドに対する攻撃が事実上無効」は本来自動操縦型が持ち得る特性であり、人ひとりを容易に殺せる攻撃力と高い精密動作性をも併せ持った本スタンドは稀な例である。
ちなみに吊り上げるための力は本体であるペッシのもの。つまりペッシには大人2人分(プロシュート・ブチャラティ)の体重を吊り上げて支えるほどの膂力がある。その膂力によって釣り針を飛ばす際に生み出されるスピードは人間の動体視力で追えないくらい速い上に、物質透過で盾にした物を貫通し文字通り"直線"で急所を狙えるなど、タイマンでも決して弱くは無い。
暗殺能力として見ると能力の性質上直接相手に近づく必要が無く「釣り針や糸を利用し相手を始末する」というシンプルな特性故に老化や金属など痕跡を残さず他者や敵対するスタンド使いにも能力を見抜きにくく、兄貴のグレイトフル・デッドのように周りを巻き込み騒ぎになるようなリスクも少ないなど非常に堅実な能力である。
欠点は、攻撃手段が『釣り』であるがゆえに基本的に敵一人しか相手取れない事と、装備型スタンドの宿命とも言えるのだが防御が不得手な事。前者の欠点はミスタとセックス・ピストルズ達によって、後者の欠点は決死の我慢比べを挑んだブチャラティにタイマンに持ち込まれることによって、それぞれ突かれてしまった。
装備型スタンド使いの先輩同様、誰かと組むことでより強みを生かせるタイプかもしれない。
本体がプロシュートの死によって“覚悟”を決めたことにより大きく成長し、ブチャラティが戦慄するほど強いスタンドとなった。
余談になるが地味にステータス上にDやEが無く成長性は「A」と高い能力値を持っていた。
名前の元ネタはアメリカのロックバンド「ビーチ・ボーイズ」より。
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