データ
別名 | 宇宙植物怪獣 |
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身長 | 50m |
体重 | 2万t |
出身地 | 宇宙 |
概要
第40話「ひとりの楽園」に登場。
時空波に引き寄せられ地球のモリマ山に落下してきた隕石の中に潜んでいた宇宙起源の植物生命体。
当初は触手のような姿をしていたが、モリマ山の周囲の木々を次々と取り込みながら成長を続け一晩で巨大な手と足が生えた樹木のような姿となった。自らを地球上のあらゆる生物と同化させ、最終的には地球そのものと同化することを目的にしている。
成長を続けることで体から「ソリチュランフラワー」という白い花を咲かせ、自身の手下である植物人間「ソリチュラン」を生み出して暗躍し、孤独や疎外感を感じている地球人を自身の元へ集めさせていた。
頭部からは神経を麻痺させる花粉を噴出し、全身だけでなく地底にも張り巡らせている蔦を伸ばして相手を攻撃する。また根の部分にはソリチュランによって連れてこられた人々を人質として捕らえている。
ウルトラマンメビウスやGUYSとの戦いでも足元に人質がいるためうかつに攻撃させなかったが、ガンフェニックスの攻撃で蔦を切り落とされ、メビュームブレードによって上半身を切り裂かれた後、核である頭部にメビュームシュートを受け青い炎に包まれ燃えつきた。
孤独になりたくない余り、同級生のパシリにされていた女子高生ナオコ(演:仲里依紗)は当初こそ、楽園に入りたがっていたが、ソリチュラの目的を知って「孤独は嫌だけど、自由意志を奪われるのは嫌だ」(※)と言う結論に至り、捕らわれたままで良かったという人々を鼓舞した。
(※)この言葉に相対するように、ソリチュラは「人間は皆違う心を持っているからこそ、孤独を感じる」とも語っている。
ソリチュラン
別名 | 宇宙植物怪人 |
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身長 | 1.75m |
体重 | 75kg |
出身地 | 宇宙 |
演 | 田中伸彦 |
第40話「ひとりの楽園」に登場。
ソリチュラの体に咲いたソリチュランフラワーが地面に落ち、人型に成長した姿。
白いコートを身に纏った人間に擬態し、孤独や疎外感を感じている人間たちをソリチュラの元に集めていた。小説版では人間のストレスを感知する能力がある事が示唆されており、そうした人間は同化が手っ取り早いから狙っているとの事である。
本当の姿は頭に花が咲いた植物の怪人で、ソリチュラ同様黄色い花粉を噴射して人間を昏倒させ、ソリチュラの元へと運んでおり、その活動は植物怪人という都市伝説として語られていた。
最期はソリチュラが倒されたのと同時に消滅した。
アンデレスホリゾント
こちらでは寿命を迎えると鳳仙花のように種をまき散らし、他の惑星に根付かせるという生態が明かされ、地球から観測できる範囲でこれまでに約760個の惑星がソリチュラに同化されているという。また、この同化能力を活かして根付いた一帯の森と同化する事でGUYSの捜索を免れていた。
所業はほぼTV版と同じだが、戦闘の描写が本編と異なる。
GUYSの援護で地面から伸びる蔦を破壊され、メビウスのメビュームブレードで切り裂かれるが、蓮のような断面(※1)にメビュームシュートを受けて焼き尽くされるが、根は無事だった為に根を伸ばして尚も抵抗を続ける。メビウスは同化されかかっている人々を巻き込まずにソリチュラを倒す方法として両手から冷気を放ってソリチュラを凍りつかせたのだった(あくまで生死は不明)。熱を求めて蔓を伸ばすも時既に遅く、同化された一帯の森はさながら樹氷のようになり、完全に同化された人々も冬眠状態になった。
上述の最期を含め、人間を繋ぎとめているツタの構造が口では言い表せないほどグロかったり(※)とテレビ版に比べてトラウマ要素が多い。ちなみに、GUYSスペーシーがコンタクトを試みても無反応だった事から本当の意味で孤独だったのは囚われた人間達ではなく当のソリチュラ本人だったのではないかと思われる。
(※1)何十本もの木で断面が構成されており、この怪獣が樹木の集合体らしい事を窺わせている。
(※2)作中の描写では萼のような器官に2センチほどの白い触手のようなものが蠢いているらしい。
怪獣バスターズ
通常種のソリチュラと、ソリチュラ(ゾンビ)と呼ばれる個体の2体が登場。
通常種
ミッション『あくまのさそい』(緑の惑星レラトーニ)、『星を喰らうもの』『ジャングルパニック』『ピリカ怪獣決戦』『ジャングルの深緑』(森の惑星ピリカ)、『ひとりの楽園』『植物王』『ワッカ怪獣決戦』『ワッカのおいしい水』(水の惑星ワッカ)に登場。
植物怪獣なだけあってその場から動かないが、枝を地面に突き刺しての刺突や状態異常効果のある花粉を撒き散らして攻撃してくる。
接近すると拘束し、攻撃力低下の付加効果をもたらしながら締め付けてくる。また地面に根を突きさして光合成をおこない、体力を回復してくる。
ドロップする素材アイテムは『怪木の白花』『怪木の葉』『怪木のえだ』『怪木のツタ』『怪木の根』『怪木の太い根』『ナゾの種』『ソリチュラ化合銀』『黄の玉』『エナジーチップ』『エナジーチップ+』『黄土のトパーズ』
ソリチュラ(ゾンビ)
ミッション『デッドプランター』『命をすう植物』『墓場の怪獣決戦』に登場。
怪獣墓場に根を下ろした通常種のソリチュラが突然変異を遂げたもの。
花粉攻撃が広範囲と追尾攻撃の二種類になり、刺突攻撃にも防御力低下の状態異常が付いた。
また光合成による体力回復は行わないが、その代わりに同じ動作で養分吸収を行って巨大化する。
ドロップする素材アイテムは『怪木の黒花』『怪木の葉』『怪木の黒い葉』『怪木のえだ』『怪木のツタ』『怪木の根』『怪木の太い根』『ナゾの種』『ソリチュラ化合銀』『黄の玉』『エナジーチップ』『エナジーチップ+』『黄土のトパーズ』
武装
防具は通常の『ソリチュラ』シリーズと、ゾンビによる『STデッド』シリーズに別けられる。
MAリンクはどちらも『光合成(=日光を浴びている状態に限り自動回復)』になっている。
武器はアームの『緑の触手→死の触手』、バスターの『シードマシンガン→ファントムシード』、キャリアの『グリーンプラント→ビッグプラント(ソリチュラ)orネクロプラント(ソリチュラゾンビ)』の3種類あり、全てが毒属性を有するが、キャリア以外は同属性の上位武器が存在するため、見た目に余程の思い入れがない限りは製造しない方が良い。
余談
上述した花粉に含まれている「ソリチュラ化合銀」はウルトラマン80が戦ったゾラの毒花粉にも含まれており、ゾラの近縁種ではないかと考えられている。事実鳴き声もゾラと同じである。
デザインイメージは「大木」で、松のようなシルエットを意識している。
脚本を担当した朱川湊人は、当初は『ウルトラマン』のケロニアの登場を希望していたが、第1期シリーズの怪獣はなるべく外す方針だったため、新怪獣のソリチュラに変更された。
ソリチュラン役を演じた田中は『ウルトラマンネクサス』に吉良沢優役で出演しており、第40話監督の小中和哉が『ネクサス』からのつながりで起用した。なお、第40話の監督を担当した小中氏がクトゥルフ神話愛好家であるため、元ネタはアトゥではないかと言われている。また、『ネクサス』の千樹憐役を演じた内山眞人は吉良沢役のオーディションを受けて落選したが、もし仮に内山が吉良沢役のオーディションに受かっていたら、ソリチュラン役は内山が演じていた可能性もあったかもしれない。
本編では植物怪獣ということからか、倒される際にシリーズで昭和以来途絶えていた久々の切断描写がある。
ソリチュランの頭部の花は、『ウルトラマンX』のホオリンガ、ソリチュラに捕らえられて人間に絡みついていた蔦は劇場版『ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!』のルフルに流用された。
名前の由来は孤独を意味する「solitude」から。
この回に登場したメロンパン屋のおじさん役を演じたのは『ウルトラマンティガ』のタンゴ・ユウジ役の岡村洋一がゲスト出演している。また、この回には他にも『メビウス』以前の平成ウルトラマンシリーズにゲスト出演した数多くの俳優がゲスト出演している。
ナオコの同級生役の1人の小林美鈴は、本編第28話でもトリヤマ補佐官を不審者と勘違いして通報した女子高生役としても出演しているが、同一人物かは不明。また、仲は2008年に放送されたドラマ『学校じゃ教えられない!』に出演し、同作には『ウルトラマンオーブ』第19話で松浦雅が演じた夢野ナオミの親友の陽子役の柳生みゆも出演しており、柳生が演じた可奈も第1話で本編第40話で仲が演じたナオコのように同級生からパシリにされていたが、こちらも最終的にラストで仲間たちのおかげで同級生達と縁を切って救われている。ちなみに仲はTwitterでウルトラマンオーブに出たいなぁと語っており、『オーブ』のメイン監督の田口清隆は、えーと、是非お願いします!と仲にツイートしていた。
ヒビノ・ミライ役の五十嵐隼士と仲は2009年に放送されたドラマ『任侠ヘルパー』でも共演している。ちなみに五十嵐は2008年に放送されたドラマ『ROOKIES』にも出演しているが、同作には2013年に仲と結婚した夫である中尾明慶と共演している。また、同作には『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE』でウルトラマンジャスティスの人間体を演じたジュリ役の吹石一恵と『ザ☆ウルトラマン』でウルトラマンジョーニアスの声を演じた伊武雅刀も出演しており、中尾は『かいじゅうステップワンダバダ』第1期のナレーションを担当している。