「お前は、イルドになることを選んだろう?」
データ
概要
第41話「宇宙からの友」に登場。
武器は手から伸びる同化触手と光弾。
パラサイト宇宙人の名の通り、自身の同化触手に接触した生命体をイルドに作り替え、自らの一部に取り込んで数を増やしていく。
人間が触手を受ければ短時間でイルドに変質してしまい、前述の通りイルドは脳を共有している為、その人間の脳も委縮しやがては消滅してしまう。
宇宙船ロムルス号に乗り込み、クルーのキノサキとイヌイを襲撃し、地球人がイルド化するにふさわしいか実験した後、巨大な頭脳が格納された「イルドの塔」という宇宙船で地球に来訪した。
自らの文明が「悲痛や競争が存在しない幸福を共有できる世界」とアピールし、人類に「イルドと共に生きよ」と諭したが、その実体は一人一人の脳を捨てて塔の中にある巨大脳によって繋がるというものだった。
イルドになってしまったキノサキは地球側がイルドの事を調べられるように自ら親友であるシンジョウにわざと射殺された(しかも姿を現すこの直前に、シンジョウに「一発で仕留めろよ」とメッセージを送って促している)。
本性を現し、GUTSの攻撃で塔の一部を破壊されたため巨大化。だが、基本的な戦闘力は低く、塔の中に騙した人間たちを閉じ込めて、人質にする戦法を採った。
ウルトラマンティガとの戦闘では、人質を盾に攻撃できないティガをキック攻撃で甚振ったが、シンジョウの決死の攻撃とガッツウイングEX-Jの攻撃で脳を破壊され、人質を解放されるとティガの反撃を受け、最後はゼペリオン光線で倒された。地上で待機していたイルド達も、人質にしていたシンジョウによって射殺された。
ちなみにイルドになりつつあったイヌイはホリイが大急ぎで作ったワクチンで助かった。
イルドの塔
イルドが乗って来た宇宙船。その名の通り塔の形をしており、その内部には全イルドが共有している巨大脳がある。
内部にシンジョウを含む町の人々を監禁して人質にしている。その強度はガッツウイング2号のデキサスビームも通用せず、逆に先端から発射する電撃で2号を撃墜した。
しかし、新たに登場したガッツウイングEX-Jα号のハイパーコールドビームと、β号のハイパーメルトガンで破壊された。
巨大脳
イルドとイルド化した生命体が共有する超巨大な脳。
イルド達はこの脳の指示で行動しており、受けたダメージを塔の内部にいる人間たちにフィードバックさせて事実上の人質とする。
捕らえたシンジョウの口車に乗って、同化触手を伸ばしイルドにしようとしたが、ガッツハイパーガンで撃たれてダメージを負い、ガッツウイングEX-Jの攻撃でイルドの塔諸共破壊された。
ウルトラマン超闘士鎧伝
第3弾に登場予定だった「ハンター軍団」の一体で、こちらでの名称は「ハンターイルド」。
左腕に大剣を装備していて、この大剣が合体戦士「アイアンシャドー」の左腕に装着されるという構想であった。
余談
スーツは頭部のみ新造で、胴体はアトラクション用のウルトラマングレートの改造。
これはイーヴィルティガのスーツを新造するための交換条件として、予算削減ができる前提でデザインされた結果である。
ほぼ全身が塗り替えられており、カラータイマーも外されているのでグレートの面影は胸の形くらいしか残っていない。
脚本では「グノン」という名称だった。
準備稿では、塔内部に拉致された人々が『イルドに同化せよ』と、シンジョウに復唱する場面は存在しなかった。
この回では、ティガがマルチ・スペシウム光線を使っており、第49話同様、過去作要素が一切ないと語述されがちなティガの昭和要素(M78要素)を含んだ数少ない回である。また、冒頭ではキノサキとイヌイが『帰りマン』の替え歌を歌っている。
関連タグ
ゴーデス、宇宙球体スフィア、カオスヘッダー、ボーグ…作戦の内容が似ている。ちなみにスフィアは次作でロムルス号の後継機ロムルス三世号に潜り込んだ事がある。
ジオモス:ロムルス三世号に潜り込んだスフィアが変身した怪獣。