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リョウスケ「お前達に、僕の気持ちが分かるか…!」

ホリイ「分かるよ!わしら、友達やないか!」

リョウスケ「分かるもんか…!小さい時からずっとずっとナンバーワンでいなきゃならなかった、俺の気持ちが分かってたまるか!!」


データ編集

別名異形進化怪獣
身長53m
体重5万3千t
出現地千葉湾岸・ネオリゾート
演者柚原旬(サナダ・リョウスケ)

概要編集

第11話「闇へのレクイエム」に登場。


TPC宇宙開発センターの職員サナダ・リョウスケが、自らの能力向上を目論んで「エボリュウ細胞」なる未知の細胞組織に触れたせいで怪獣化してしまった姿。両手の爪とそこから伸びるムチ、全身からの強力な放電攻撃が戦力。


名前の由来は「Evolution(進化)」から。


当初は副作用(後述)に苦しみながらも理性を保っており、怪獣化しても人間に戻る事はできたが、エボリュウ細胞の侵食が進むにつれて制御できなくなり、ついには巨大化して暴れ出してしまった。

ネオリゾート内に現れるが、ホリイ隊員に怪獣探知機「モンスターキャッチャー」を撃ち込まれた上でGUTSの攻撃を受け、一旦人間に戻る。


モンスターキャッチャーの発する電波で居場所が割れると、TPCの医務局で治療を受けるよう説得するホリイと、リョウスケを追ってネオリゾートに来ていたイジュウイン・サヤカの前で制御が完全に効かなくなり、怪獣化して暴れ出す。


正体が人間だと知っているため、手を出せないウルトラマンティガを滅多打ちにするが、電気エネルギーを使い果たして力尽き、怪獣エボリュウではなく「サナダ・リョウスケ」という人間として息絶えた。


その後、エボリュウ細胞の実験で怪獣化してしまった彼のペットのメタモルガの事件が起きた際、ホリイ達のいる施設ごとティガを踏み潰そうとするメタモルガをエボリュウの幻が背後から羽交い絞めにして食い止めた。それがリョウスケの魂(幽霊)だったのかは、誰にも分からない。


エボリュウ細胞編集

地球に落下してきた隕石に付着していた謎の生体組織。

自然に生まれたのか、はたまた何者かに作られたのか。その正体はネオ・フロンティア時代に入っても一切不明である。


侵食した生物の能力を飛躍的に向上させる性質がある(しかも素手でちょっと触っただけで侵食されてしまう)が、移植された生物は大量の電気エネルギーを摂取し続けなければ生きていけず、よしんば条件が満たされても怪獣化してしまうという、悪魔のような細胞。

さらに恐ろしいことに、ある程度の設備や知識があれば地球人にも容易に改良や培養が可能というある種の扱いやすさもある。


TPC宇宙開発局が進めていた宇宙飛行士の人体改造計画「ジニアスプロジェクト」の中核として研究されていたが、エボリュウ事件を受けて計画は中止。サンプルも全て破棄されたはずだった……。

そして後の時代にも再び悪夢をもたらすことになる。


サナダ・リョウスケ編集

TPC宇宙開発センターの研究員で、両親も優秀な科学者であった。

そのせいか、子供の頃から研究熱心な性格で、大学時代の親友であるホリイとはお互いに競い合う仲だった。

GUTSへの入隊希望もあったようだが、ホリイほど才能に恵まれなかったと感じた為か辞退。おまけに親友のサヤカへの恋も実らず、積み重なっていくコンプレックスに堪り兼ね、盗み出したエボリュウ細胞を移植し、発作に悩まされた末に怪獣に成り果ててしまった。

強い向上心はいつの間にか、『ナンバーワンでないと誰も愛してくれない』という強い強迫観念と孤独感に変わっていったのである。


闇への扉を開いてしまった親友の姿をホリイは哀れみ、もう誰とも競争する必要のなくなった彼に安らかに眠るよう語りかけるのであった…。


動機自体は誰の心にもあるコンプレックスであり、本当に恐ろしいのはエボリュウ細胞などではなく、心の闇だと言えよう。


派生作品では編集

ロストヒーローズ2編集

ウィズダム・キューブの地下闘技場にてテストファイトと称してマスターガンダム直々に推薦されたゴッドガンダムと戦わされる。相変わらず電気を食わないと生きられない体質であり、度々電気の補給が成されており、そのために研究所の電圧が弱まることがあった。

ゴッドはこれを利用し、疲労させて最大出力での補給を行うよう仕向け、別働隊(バース、メテオ、ビースト)を呼び出して警備兵を倒し、仲間達を加勢させた。

戦闘ではNEVERが新たに投入したメタモルガを同時に相手どる必要があり、コイツは原作通り自爆してくる(体力半分の状態で2ターン経過後)。なので、一番厄介なメタモルガを倒してからエボリュウを倒すという戦術が基本となる。

かくしてヒーロー達に倒されたかのように見えたが、エボリュウは実は生きており、サブクエスト『エボリュウの心』を受注すると再び対決する事に。撃破後、サウンドトランスレーターを使ったティガと交信し、囚われていたピグモンを解放するよう部屋の鍵を渡すと息を引き取った。

最期の台詞からやはり正体はサナダ・リョウスケだと思われる(実際にティガがサウンドトランスレーターを使用した事を瞬時に見抜いており、このサウンドトランスレーターこそ彼の友人であるホリイの発明品なのである)。


余談編集

着ぐるみはガルラに改造された。


初期の脚本(第11話ではなく第6話として制作する予定で書かれた脚本)では、「最後はティガによって宇宙に運ばれる」という展開で、監督・特技監督は川崎郷太氏が担当する予定で執筆されていた。

第11話の監督・特技監督を担当した神澤信一氏は、川崎氏が本来担当しようとしていた脚本を自分が手がけた結果、非常にシリアスな展開に仕上がったこと、そして脚本を担当した武上純希氏が「そこまでシリアスさの多い話にするつもりはなかった」と話していたことを明かしている。

また、第6話として書かれていたものが放送順では第11話に変更されたのは、撮影場所の都合があったためだという。


闇にさようならでは、ガルラに改造された関係でスーツが現存しておらず合成で処理されている。


関連タグ編集

ウルトラマンティガ ウルトラ怪獣 メタモルガ

人間怪獣


哀しき悪役


ウルトラマントレギアある事が切っ掛けで道を踏み外し、挙句にに魂を売ったという何処となくリョウスケと似ているようで似ていない科学者。彼もある意味心に芽生えた闇で悪に堕ちたと言える。

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