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滅びの微笑

ほろびのびしょう

「ウルトラマンダイナ」の第34話と第35話のサブタイトル。前後編になっている。
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概要編集

放送日は前編が1998年5月9日、後編が5月16日。

脚本は長谷川圭一。監督は村石宏實

第2話以来全く姿を現さなかった宇宙球体スフィアが久々に登場する回であり、そのスフィアにダイナが窮地に立たされることになった。

本作が『ウルトラマンティガ』の続編である事を生かしてか、ティガに登場した防衛チームGUTSの隊員が登場すると言うとんでもないエピソードでそれまでのウルトラマンシリーズでは見られなかった新旧防衛チームの共闘が描かれた。

舞台は大阪神戸と言うウルトラマンシリーズにゆかりある場所で関西ロケとなった。


STORY編集

前編編集

TPCと民間企業PWIが共同開発した惑星間ネットワーク『コスモネット』が開発された。

そんな中、かつてウルトラマンティガと共に戦った元GUTS隊員で現在は宇宙開発局に所属するシンジョウの乗った宇宙船ロムルス三世号が冥王星に到達。そこで謎の宇宙遺跡『ミススマイル』を発見した。同じく元GUTS隊員で現在はPWIの技官となっているホリイにもその報が伝わった。


それから1か月後、ホリイの娘であるミライの誕生日にホリイの妻であるミチルは息子ツグムと娘ミライと共に父が誕生日の為に予約した高級ホテルに来ていたその頃、冥王星の鉱石サンプルを回収して大阪へ向かっていたロムルス三世号が消息不明になってしまう。それを受けてスーパーGUTSはクラーコフで捜索に向かった。そして無事にロムルス三世号を回収しシンジョウ達乗組員も無事に救助された。だがその後にクラーコフ内部に宇宙生物がいつの間にか出現。

それはロムルス三世号に取りついたスフィアであった。スフィアはクラーコフのネオマキシマエンジンのエネルギーを吸収し始め、格納ブロックを侵食していく。このままの軌道ではクラーコフが大阪市街に落下する恐れが出たため、それに対してスーパーGUTSは占拠されたブロックをどうにか切り離し、スフィアはブロックごと神戸の六甲山へ落下する。ヒビキらはガッツイーグルで現地に向かった。


しかしそこに運悪くホリイの妻子たちが観光に来ていた。ツグムとミライは落下したスフィアを見ようとしそれを追うミチル。ホリイもまたスフィア落下のニュースを聞いて駆け付けるのであった。クラーコフのアスカらもスフィア追撃に向かうがシンジョウも黙っていられなかった為、それに志願した。

そしてスフィアは怪獣ジオモスに変身し、ガッツイーグルの攻撃も全く通用しなかった。そしてアスカはウルトラマンダイナに変身するが強力な亜空間バリアを持ったジオモスに苦戦、遂に敗北してしまう。傷ついたアスカはあろう事かリーフラッシャーを無くしてしまう。


その後、ジオモス出現直後に冥王星のミススマイルが消滅した事から全てはスフィアの陰謀である事が疑われ、更にPWIのコスモネットに何者かの警告メッセージが送られた。


「警告する。この宇宙はその者達の意思により存在している。それに背く文明には必ずや滅亡の制裁が下るであろう」


その後、大阪天王寺付近にジオモスが出現する。



後編編集

リーフラッシャーを無くして変身できないアスカ。

ジオモスの進撃はとどまらない。ホリイは怪獣用発信機モンスターキャッチャーをジオモスに打ち込んだ。

その頃、ツグムとミライはリーフラッシャーを発見した。

その後、グランドームではTPC上層部がダイナが今回現れなかったことに関して話していた。ゴンドウ参謀はウルトラマンの力を手にするべきと主張するがそこに元GUTS隊長だった情報部のイルマ参謀が現れ反論する。



自信を無くしたアスカにシンジョウが励ましの言葉を送った。お互い肩の力を抜こうと。

そしてシイナ参謀はイルマに今回の作戦に参加しているホリイとシンジョウの為にある男を派遣した事を告げた。


スーパーGUTSはジオモスの亜空間バリアはネオマキシマエネルギーを利用して形成していることを突き止め、次の戦いではそれとはマイナスのエネルギーで相殺すると言う手段を取ろうとする。しかしその頃ジオモスは地底で脱皮を遂げていた・・・


母と離れたくないツグムとミライは拾ったリーフラッシャーをダイナへ渡しに行くことを決意する。そしてジオモスが南港に向かっている事を察知したTPCは戦車部隊を出動させる。そしてホリイはシンジョウと共に保管していたネオマキシマ搭載型のガッツウイング1号で出撃する。

出現したジオモスに対し、イーグルとウイングが反マキシマエネルギーを照射し、戦車部隊の集中砲火も相まってジオモスはあっけなく撃破されるがそれは抜け殻で本体であるネオジオモス大阪城近くに出現した。


ウイングとイーグルが現場に急行、ネオジオモスが大阪ビジネスパークにあるPWIの研究所に向かっている事を知り、今回のスフィアの狙いがコスモネット破壊である事がここに来て判明する。反マキシマエネルギーを照射するもネオジオモスの亜空間バリアはパワーアップしていて破れない。そこに西アジア支部配備のネオマキシマ搭載型ガッツウイングEX-Jが駆け付けた。乗っているのは元GUTS副隊長ムナカタだ!シイナ参謀が呼んだのは彼だったのである。


現場に駆け付けたアスカはツグムとミライから渡されたリーフラッシャーを受け取った。そしてダイナに変身し、ネオジオモスと激突する。

新旧GUTSとダイナ、この共同戦線により遂にネオジオモスは敗れ去ったのだった。


余談編集

この回は3年前の阪神淡路大震災の復興応援企画である。更に関西ではこれに合わせて、撮影現場を取材した特番も放送されており、『ダイナ』の劇中設定は2017年であるため、震災から22年ですっかり復興した旨のセリフがある。また、震災の被災者に配慮して建物が破壊されるシーンは描かれておらず、またゴモラでおなじみの大阪城の破壊もされなかった。


尚、前編で出撃しようとしたシンジョウが「昔、同じように宇宙船に寄生したエイリアンにより友を奪われている」と発言しているがこれはイルドの事であり、今回彼が乗っていたロムルス三世号はこの回に登場したロムルス号の後継機である。


関連タグ編集

ウルトラマンダイナ


怪獣殿下:前後編で舞台が大阪だったり、無くした変身アイテムを子供が届けてくれると言う点が同じである。


次回予告編集

第35話「滅びの微笑(前編)」編集

大阪大決戦!

空前の危機また危機に、あのメンバーが駆けつけた!

ダイナ、地球の希望を守ってくれ!

次回、ウルトラマンダイナ『滅びの微笑(後編)』

見逃すなよ!


第36話「滅びの微笑(後編)」編集

こら!捨てるな!捨てるなと言ってるだろう!

私のゴミ、あなたのゴミ、みんなのゴミ。

塵も積もれば怪獣となる。

次回、ウルトラマンダイナ『ユメノカタマリ

お楽しみに!

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