誰よりも何よりも 君だけを守りたい
いつまでもどこまでも 君だけを守りたい
作詞・作曲:高見沢俊彦
編曲:井上鑑
歌:中島文明(現・中島フミアキ)
概要
特撮テレビドラマ『ウルトラマンダイナ』の前期EDで、第1話から第26話、35話、50話で使用された。また第42話では劇中歌としても使用されている。
シングルCDは1997年9月21日発売。
『ダイナ』の劇中世界においても「世間一般でよく知られている曲」という設定で、登場人物が歌唱するシーンがある。
本編最終章では、ダイナ=アスカ・シンがユミムラ・リョウに対して、曲タイトルそのままの想いを告げている。
TVサイズ版はフルサイズ版よりキーが半音高いテイクとなっている。フルサイズ版はラストサビでそれまでのサビから半音上がるが、そのラストサビがTVサイズ版のサビと同一のキーである。
ビデオソフト『ウルトラマンダイナSPECIAL』に収録された最終章・完全版「ひかりへ…」では、フルサイズ版を短縮したものがEDとして使用された。
また『ダイナ』当時に発売されたコンピレーションアルバム『最新盤!ウルトラマン全曲集'98』には、フルサイズ版だけでなくTVサイズ版とメロディ入りカラオケ(インスト)版が収録された。
『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』ではフルサイズ版をベースにしたBGMが採用されている。
劇伴楽曲では、ピアノアレンジが4曲存在する。
ウルトラマン関連のコンサートでもよく使用される楽曲でもあるため、ウルトラファンにはお馴染みな歌の一つでもある。
カバー
1998年、作詞・作曲を担当した高見沢氏が所属するTHE ALFEEが、アルバム『Nouvelle Vague』にて原曲に大幅なアレンジを加え『SAVE YOUR HEART~君だけを守りたい』のタイトルでカバー(リードボーカルは坂崎幸之助氏)。
2009年、アスカ・シンを演じたつるの剛士氏が、自身のカバーアルバム『つるのおと』にてTHE ALFEE版をベースにカバー。
ラストサビに初代ウルトラマンの掛け声を使用していた原曲とは異なり、掛け声はダイナをイメージしてつるの氏が担当している。
2012年、高見沢氏が「Takamiy」名義のソロシングル『ULTRA STEEL』のカップリング曲(タイプAのみ収録)として、これまでとは異なるアレンジでカバー。
2013年、高見沢氏のソロアルバム『雷神』にて、「Takamiy with つるの剛士」名義でつるの氏とデュエットし『君だけを守りたい 2013』のタイトルでカバー。これまでとはさらにアレンジが異なる。
『ウルトラマンサーガ』
「みんな、あなたを待ってる!!」
「目覚めてーーーっ!!」
挿入歌『君だけを守りたい~アスカの歌~』としてつるの氏がカバー。
劇中ではウルトラマンゼロとウルトラマンコスモスがハイパーゼットンに苦戦する中、石像と化していたダイナが復活し、二人に加勢するシーンで流れる。
この後の逆転劇も併せて、ダイナ好きなら感動間違いなしのワンシーンである。
サントラにも収録されており、秋元才加氏が演じたチームUのリーダー・アンナの上記の台詞も入っている。
アンナの妹であるチームU・リーサ役の佐藤すみれ氏が歌う『君だけを守りたい~リーサの歌~』というバージョンもあり、こちらは劇中において本人がギターで弾き語りをするシーンがある。
『ダイナ』とは別の宇宙にある地球にこの歌を伝えたのはアスカであり、作中の回想シーンでも確認できる。
こちらもサントラに収録されているが、劇中で披露された1番までとなっている。
『ウルトラマンクロニクルD』
ボイジャーによりカバー。
オリジナルと比べてアップテンポなアレンジとなっている。編曲は『ギンガ』〜『オーブ』の劇伴でお馴染みの小西貴雄氏が担当した。
音程はTVサイズ版に準拠しているが、きちんとフルサイズ版が存在する。
余談
高見沢氏は、『サーガ』用にこの曲を一から作り直している。また、彼はインタビューで「世界を守るにはまず個人を守らないといけない。個人を守るには自分のすぐそばにいる人を守らないといけない」といった発想でこの曲を作詞したと語っている。
原曲の大サビ~ラストサビの間には、初代ウルトラマンの「シュワッ!」の掛け声が収録されている。『つるのおと』版ではダイナ(つるの氏)の声に改められた。
また、2023年以降の千葉ロッテマリーンズの応援歌も本楽曲の替え歌となっている。
タイトルは球団のカラーリングに合わせて「白黒の男たち」となっている。
ちなみにダイナと野球には接点があるものの、どちらかというとダイナは横浜ベイスターズとの関係性が強いキャラクターである。