概要
2000年にオークラ出版から発売されたウルトラマンダイナの小説版。のちに文庫版も発売された。
著者は長谷川圭一。
本編第33話「平和の星」のリメイクとなる。
特徴
世界中で武装が解除され、平和的組織として設立されたTPCとGUTSが怪獣災害への対処として武装化し、そしてガタノゾーア戦を経てネオフロンティア時代になり先鋭化、軍事的側面が強調され、それがスーパーGUTSにも影響を及ぼし、人心の荒廃により発生するマイナスエネルギーがナルチス星人に悪用される、という『ダイナ』の闇の面を突いたシナリオとなっている。
また各隊員の過去にスポットを当て、それが事件と綿密に絡んでいく点や、人間は醜く闇に落ちやすいものであるということ、宿命を背負った主人公とともに歩む強いヒロインなど、『ウルトラマンネクサス』に近い面もある。
ちなみに原作第33話「平和の星」はネオフロンティア時代に怪獣や侵略宇宙人に対抗する為とは言え武装強化していくTPCとスーパーGUTSに疑念を抱くジャーナリストがある少女から不良仲間の豹変を調べる内に武装していく地球人を危険視する宇宙人の陰謀に巻き込まれていくと言うストーリーである。