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高見沢俊彦

たかみざわとしひこ

THE ALFEEのシンガーソングライター・ギタリスト・音楽プロデューサーである。
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略歴編集

デビュー前編集

1954年4月17日埼玉県蕨市(当時は市制施行前だったので、北足立郡蕨町)に生まれる。

中学時代バスケットボール部に所属し、3年時は主将として活躍した。

明治学院高等学校進学後は、レッド・ツェッペリンやディープ・パープルなどに傾倒し、その高音ボーカルを買われてコピーバンドのボーカルを担当していた。同校の同期の一人に桜井賢がいた。ただ、当時の桜井は高見沢とバンドを組み、その後40年も一緒に活動するとは思っていなかったそうだ。

1970年代編集

1973年

桜井や坂崎幸之助の誘いでアルフィーの前身コンフィデンスに参加、同時期に映画『二十歳の原点』のサントラに参加する。ただし、高見沢と意気投合した坂崎が、桜井に無断でコンフィデンスに引き込んだ、という発言が2013年4月にラジオ番組「THE ALFEE 終わらない夢」であった。

コンフィデンスは演奏で参加することはなかったが、高見沢が「コンフィデンス」名義で「夜」の作詞を担当している(歌は四人囃子)。


1974年

「アルフィー(当時の表記は”ALFIE”)」の名でデビューするが、自分たちがグループとしての音楽性や信念を持たずに周囲に流されるままデビューしたことに端を発したレコード会社による一方的なレコード発売中止などの挫折を経て、高見沢が同じ事務所だった大野真澄に師事するなどして作曲を学び、オリジナル曲を作り、ライブハウスで発表するようになる。

現在、THE ALFEEのソングライティングに於いてのイニシアチブは彼が主に持っている。


1979年

キャニオンレコードから、アルフィー(表記は”ALFEE”)の再デビューシングル『ラブレター』を発売。

この作品以降、ほとんどの作品の作詞・作曲を高見沢が担当する。

1980年代〜90年代編集

1982年

ALFEEが行ってきたフォーク路線から、高見沢主導のロックバンド路線へ転向。それに伴い、高見沢がリーダーとなる。


1991年

THE ALFEEとしての活動を半年間休止し、ロンドンでレコーディングされた初めてのソロアルバム『主義-ism:』を発売。コンサートツアーも実施した。

2000年代編集

2004年

高見沢の50歳の誕生日にさいたまスーパーアリーナで行われたバースデーコンサートのステージ上で、他のメンバーから終身リーダーの称号を贈られた。

9月には著書『あきらめない夢は終わらない』を発売した。


2005年

「日本におけるドイツ年」を記念して東京国立博物館と神戸市立博物館で開催された「ベルリンの至宝展〜よみがえる美の聖域」のイメージキャラクターを務め、テーマ曲「Berlin Calling」、サブテーマ曲「Berlin Rain」を収録したミニアルバム『Berlin Calling』を発売した。


2007年

16年ぶりのソロアルバム『Kaleidoscope』が発売され、それに先立ち、「千年ロマンス」(作詞:綾小路翔)がシングルで発売された。また、コンサートツアーも行った。


2008年

前年に引き続きTHE ALFEEの夏の野外イベントが中止となったことに伴い、再びソロ活動を行い、シングル「月姫」をリリース。ドラムのそうる透に加え、吉田太郎も参加し、ツインドラムでコンサートツアーを行う。


2009年

ヴィジュアル系のロックフェス「V-ROCK FESTIVAL '09 幕張メッセ」のスペシャルゲストとして参戦した。このフェスティバルに出演したことによって高見沢は「ついにヴィジュアル系に認定された!」と自身のラジオ番組『TBSラジオ 高見沢俊彦のロックばん』で宣言した。

出演したライブは、V-ROCK FESTIVAL '09の主催者によって全世界に配信された。

2010年代編集

2010年

それまでのソロ活動の名義を本名から、自身の愛称でもあるTakamiy(タカミー)に改名。

※尚、『ドラえもん』の主題歌とウルトラシリーズの主題歌を両方歌ったアーティストは彼だけであったが、2013年にTHE ALFEEも『ウルトラマン列伝』の主題歌も担当することになった(こちらのリードヴォーカルは桜井)。

また、出身地である埼玉県蕨市が、前年に市制施行50周年を迎えた事を記念して、高見沢がデザインしたマスコットキャラクター「エンジェルわらぶー」を制定した。


2013年

2007年よりTHE ALFEEのツアーがない時期に行ってきたソロ活動を、2010年の『Fantasia』以来となるオリジナルアルバム『雷神』と8月のコンサートツアーを以て終了する事を発表した。

また、6月公開のアニメ映画『ガラスの仮面ですが THE MOVIE 女スパイの恋! 紫のバラは危険な香り!?』に、主題歌「仮面の宴」をTakamiy名義で提供するのみならず、「敵のボス」役として出演、声優デビューすることが発表された。

11月には千葉県船橋市の非公認キャラクターふなっしーのデビューシングル「ふなふなふなっしー」をプロデュースし、演奏に於いてもギターとコーラスで参加した。


2014年

劇画家・声楽家である池田理代子とともに、フランス観光親善大使に任命された。余談だが、池田とはTHE ALFEEの30周年記念アルバムにて、ジャケットのイラストを手掛けた縁がある。

還暦祝いとしてウルトラマンからブラザーズマントをプレゼントされた。


2015年

EDM(Electric Dance Metal) 」のコンセプトを掲げ、第3期ソロプロジェクトをスタートさせる。シングル『誘惑の太陽』をリリースしたほか、ソロライヴを行った。


2016年

2月に指揮者の西本智実とのコラボレーション企画「INNOVATION CLASSICS TOMOMI NISHIMOTO × TOSHIHIKO TAKAMIZAWA」を渋谷Bunkamuraオーチャードホールにて開催。

同年6月に、アメリカのインストゥルメンタル・ロック・バンドThe Venturesがリリースしたアルバム『HITS & NEW』に楽曲「Tokyo Lonlely Night」を提供した。この曲には後に歌詞がつけられ、元Le Coupleの藤田恵美に「東京ロンリー・ナイト」として提供されたほか、高見沢自身もセルフカバーしている。


2017年

音楽活動については、前年に引き続き、指揮者の西本智実とのコラボレーション企画を実施。また、ソロ・キャリアが25年を迎えたことを受けて、ベストアルバム『美旋律~Best Tune Takamiy~』をリリース。この際に、ヴォーカルを録音し直している。

また、髙見澤俊彦名義で、小説「音叉」を『オール読物』に連載し、2018年には書籍化されることとなった。


ギタリストとして編集

高見沢のプレイにおける最大の特徴は、光線銃の効果音を想起させる、独特のアーミングであろう。また、複雑で不規則な符割りを持つ即興的なフレーズも特徴である。誰もがテクニシャンだと認める坂崎とは異なり、こうした高見沢独特の演奏は、リスナーの間で賛否が分かれるところである。

1959年製のレスポール、1960年代製のストラトキャスターなど、ヴィンテージギターを多数所有しているが、他方、世界有数の変型ギターの愛好家でもある。中でもエンジェルギターは高見沢を象徴するギターであろうが、それに限らず数多くの変型ギターを所有しており、キャラクターものについては、版元に許可を取っている。


主な変型ギター編集

  • Flying-Aシリーズ

 初代モデルは、20年以上も継続して販売されている。この系統の最新作は、ウルトラセブンをモチーフにしたデザインの機種(Flying-Seven)である。

 余談だが、桜井も似たようなベースを作っている。

  • 初代iBook
  • エクスカリバー
  • トランプをモチーフにした4ネックギター

 本人いわく、最大の失敗作で、一番下のネックには手が届かないようだ。

 名古屋城の金の鯱鉾がモデル。


エピソード編集

  • その飄々としたキャラクターや優男風の見た目から勉強は苦手そうに思えるが、実際は得意で学生時代も成績トップだった。ラジオやを聞いたりギターを弾きながらやっていたため特に苦ではなかったとの事(逆に真面目で堅実そうな見た目の桜井の方が勉強が苦手で成績も悪かったという)。
  • 桜井や坂崎の語る所によれば、30代の頃を中心に(桜井曰く、「お前の30代は出鱈目だった」)、かつては激しい遅刻癖の持ち主だったが、最近は改善されているようだ。レコーディングでは3時間来ないときがあった、1984年のザ・ベストテン出演時、出番を忘れて、他の二人が出ていたのを見て気付き、慌ててスタジオに向かった、などのエピソードがある。また、ある時はライヴに遅刻し、他の二人が演奏していたのをこっそり客席で見ていたらしい。(以上、2013年6月12日放送のNHK-FM『THE ALFEE 終わらない夢』での発言)
  • 桜井とは、加山雄三氏の父親が誰か、ということを巡って大喧嘩になり、アルフィーが解散寸前に陥った。しかし、この時残る一人は答えを知っていたにもかかわらず、特に仲裁することなくギターを弾いていたという。
  • 料理は全くしない。夏の野外ライヴのDVDパンフレットの企画でおにぎりを作ったとき、しゃもじを使わず炊飯器の中に直接手を突っ込み、軽いやけどを負った。さらに、別の年にカツ丼を作った時には玉ねぎを切らずに丸ごと煮ようとした上にどんぶりにカツを乗せる時、カツを見事にひっくり返してしまった(桜井曰く「ごった煮」)事があった。
  • さらに、おにぎりに関しては「コンビニで買ったおにぎりを(一般的な手順とは逆に)カウントダウンで3番から開けようとしたら、おにぎりが飛んでった」と2013年4月17日放送のラジオ番組『THE ALFEE 終わらない夢』で発言した。
  • ライヴでの転倒が少なからずあり、1984年に横浜スタジアムで行われた公演中には肋骨にヒビが入る怪我を負ったこともある。
  • テレビのトーク番組でさだまさしが持ってきたスダチを、他のメンバーやさだ氏の目の前でみかんのように剥いて食べた上に、酸っぱさに悶絶した為かさだ氏を「スダさん」と呼んでしまった。
  • ラジオ番組の収録の際、携帯電話の電源を切ることはおろか、マナーモード・サイレントモードにさえしていないようで、NHK-FM『THE ALFEE 終わらない夢』においては、2014年だけで2回も、本番中に高見沢の携帯電話の着信音が拾われている。ちなみに1回目は礼儀の話をしている最中に高見沢の携帯が鳴った。
  • オリジナルキャラクターのデザインに長けており、前述した「エンジェルわらぶー」の他にも、複数のキャラクターを考案している。それらは、高見沢個人のWEBサイトで見る事が出来る。
  • 上記の映画出演について「『ガラスの仮面』だと思ったら、打ち合わせに行ったら『ガラスの仮面ですが』だった」と述べ、さらに役柄について「紫のバラの人」だと期待したら悪役だったが、見たら面白かった」とコメントした。ちなみに「悪役の経験は?」との質問には「悪役は桜井ですんで」と言い放った。
  • 桜井、坂崎から揃って「あんな不器用な奴は見た事がない」と評された。ただ、桜井は高見沢について「ドジな所がかわいいんですよ」とも発言した。
  • 結婚願望がまったくないため、60代後半になっても独身貴族を貫いている。

主な楽曲提供編集

後年、THE ALFEEやソロでセルフカバーした曲も多い。



関連タグ編集

アーティスト ALFEE 桜井賢 坂崎幸之助

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