概要
初登場は『ウルトラ銀河伝説』およびその前日談に当たる『ゴーストリバース』。ウルトラ兄弟の中でも、更に特別な存在と言われるウルトラ6兄弟のみに着用を許されているマント。ウルトラの父から授けられる。
表地は鮮やかな赤、裏地はシルバーで、見た感じはサテンのような風合いをしている。
襟元をチェーンでつないでいるのが特徴。
非戦闘状態を示す礼装の意味もある。
そのためか戦いの際には脱ぎ捨てていたり着用してこない(あくまで礼装でしかないからか着用してる時に戦えないという訳ではなく、マントを着けたまま戦うことがある)。
なお、ウルトラ兄弟がマントを羽織るという発想は昭和期には存在しており、『タロウ』第25話の回想では5兄弟がマントを羽織った姿で登場している(他の宇宙警備隊員もマントを羽織っている。タロウも内山まもる先生のコミカライズでマントを羽織っていた)。
同作者の『ウルトラマンメビウス外伝 超銀河大戦』のコミカライズ版「戦え!ウルトラ兄弟」の特報イラストではウルトラ6兄弟の他にもレオ兄弟、80、メビウス、ウルトラの父がマントを着た姿が描かれた。
ただし、デザインは既出のファザーマントや後発のブラザーマントとも異なる青い生地のもの(ウルトラ兄弟のものは内側がオレンジ、ウルトラの父のものは内側が黄緑で彩られている)。
その他
ウルトラの父
彼がウルトラの歴史上初めてマントを羽織ったウルトラマンである。マントは時代を経るごとに変わっているのが特徴で、『A』第38話で着用していたものは人間態のサンタクロース時に羽織っていた紅白デザインのものを使用しており、赤い紐で結ばれているのが特徴。イベントでもサンタクロース仕様のマントで登場する事があり、こちらでは襟に白いファーが追加され、首元は金色のチェーンで繋がれている(このサンタ仕様のマントはイベントで初代マン、タロウ、メビウスが着用した事もあった)。
『メビウス』にてデザインが新調された「ファザーマント」が登場、エリの追加や裏地がシルバーになっているのが特徴的で以降はこちらのデザインが主流になった。
ウルトラの母の場合
次にマントを羽織ったウルトラマンが彼女となる。第1話の時点でマントを着用してはいるものの、客演作品を含め、ウルトラの父ほどマントを着用する機会はなかった。
『ウルトラ銀河伝説』以降は新調されたデザインのマントを羽織るようになった。
ウルトラマンレオの場合
ウルトラ6兄弟には含まれないレオもマントを着用しているが、これはウルトラマンキングより授けられたキングのものと同じウルトラマントという特殊なマントである。詳しくは該当項目を参照してほしい。
ウルトラマンキングの場合
レオにプレゼントしたマントも実は彼が着用しているウルトラマントの一つである。
複数枚存在しており、『新世紀ウルトラマン伝説2003』では30万歳記念に新しいマントをプレゼントされた。
マントを外す事もあるが、基本的にはマントを付けた状態がデフォルトというM78スペースのウルトラマンの中では珍しいタイプ。
彼の力を借りて変身したウルトラマンジードロイヤルメガマスターもマントを羽織っているのが特徴。
ユリアンの場合
ウルトラの国の王女という設定からか、『大いなる陰謀』ではマントを羽織っており、花冠を象った銀色のチェーンが特徴的。
ウルトラマンメビウスの場合
2024年現在彼の専用マントは存在しないが、先述のようにクリスマスイベントでサンタクロースマントを羽織った事や後述するように黒マントを羽織った事はあった。
ウルトラマンゼロの場合
レオがプレゼントした青いウルトラゼロマントが存在する。
ゼロのプロテクターを象ったと思しきメタリックなパーツが特徴的であり、防具としても使われる。
『ウルトラマンクロニクルZERO&GEED』で初めて着用が確認され、正史では『大いなる陰謀』時点で着用されていた。
ウルトラマンベリアルの場合
『ベリアル銀河帝国』にて、皇帝としての威厳を現すためかマントを着用している。禍々しい紅色に彩られていて、オレンジ色の8つの宝珠がボタンのように配置されている。
また、ウルトラマンではないがカイザージードダークネスも同じものを羽織っている。
アミアの場合
デフォルトでマントを羽織っており、このマントにどういう意味合いがあるのかは不明。
兄であるウルトラマンジョーニアスはライブステージでは人間体が羽織っているキトン風の衣装に似た白い衣を付けており、これが光の国でいうブラザーズマントに相当するのではないかと思われる。
ウルトラマンティガとウルトラマンダイナ
M78星雲はおろか、特定の組織に所属しているウルトラマンではないので、今後もマントを贈られる事はないだろう。
とはいえ、手取フィッシュランドの『ウルトラマンスタジアム』で開催されたハロウィンイベントではドラキュラ伯爵を意識してか裏地がシルバーの黒マントを羽織る事はあった(実はメビウスやヒカリもこの黒マントを着た事がある)。
余談
フィギュアやソフビ用などでは度々商品化されていたが、2022年12月15日にIMAGINATION商品企画部の第一弾として、「ブラザーズマント HUMAN SIZE ver.」の商品化投票が開始された。
結果は500票以上が集まった事で商品化が決定、2023年1月20日よりプレミアムプラン先行で受注販売が開始され、同年2月6日にツブラヤストアONLINEにて一般予約も行われた。
なお、これは撮影用のレプリカという形ではなく、「ウルトラ6兄弟のみに着用を許されているブラザーズマントを“地球人用”として商品化する」というコンセプトで作られている(撮影用のマントはスーツの上から羽織るという関係でかなり大きい)。
ちなみに、1会員につき6点までの購入制限があるという、ファンならニヤリとする小ネタもある。
中国での事情
中国では、ウルトラ6兄弟及びその作品に登場する怪獣や宇宙人を商品に利用する権利をユーエム系会社が所持している(と主張している)。
この為、ユーエム系以外ではウルトラ6兄弟を商品には使えないとされているのだが、「ブラザーズマントを羽織ったウルトラ6兄弟」は『ウルトラ銀河伝説』のキャラクター扱いとされ、通常の6兄弟とは権利が別になっている。
この都合で中国でウルトラ6兄弟の商品を販売される場合は、基本的にブラザーズマントを着たものが使われる。
これは中国バンダイにおいても例外ではなく、例えばウルトラ6兄弟のウルトラディメンションカードセットもブラザーズマントを着用した画像になっている。
なお、円谷プロ及び中国の正規代理であるSCLAは、ユーエム系会社の権利を認めていないとしている(ユーエム系会社が主張する権利はあのチャイヨー・プロダクションとの騒動とも関係している為、円谷プロとしては絶対に認められない)。
関連イラスト
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ウルトラマングレート:設定構想時に「なぜ彼はマントもなしに飛べるのか?」と現地スタッフに聞かれた逸話を持つ。マント着用戦士が珍しくなくなった現代を見て彼は何を思うのであろうか。