“先生”「あの塊は、ゴミの反逆だ!捨てられ、燃やされ、埋められ続けてきたゴミたちが、ついに一斉蜂起して……人間どもに牙を剥いたのだ」
データ
別名: | ゴミ塊物(かいぶつ) |
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身長: | 58m |
体重: | 6万t |
出身地: | アララギ市のゴミ処理場 |
概要
第37話「ユメノカタマリ」に登場。
アララギ市の各地に捨てられたゴミが、なぜかエントロピーの法則を無視して集結・合体したもの。名前は20世紀、東京湾のゴミ処理用埋立地を「夢の島」と呼んだことにちなんでフカミ総監に名付けられた。
ゴミが合体した理由は不明だが、アララギ市のゴミ処理場の管理人でもあるゴミマニアの“先生”(演:寺田農)は「人間に捨てられてしまった恨み」、ナカジマ隊員は「エントロピーの法則に反して乱雑になっていく自然を整理しようとしている」と推測している。
最初は単なるゴミの塊に過ぎなかったが、落ちているゴミを自力で吸引して自身の体の一部にしてしまうため、人々が平気でゴミをポイ捨てするようになり、やがて四足歩行怪獣に変形し暴れ出した。
質量の増大に伴い、体を構成するゴミの圧縮率が高まったことで、草木を枯らしてしまうほどのダイオキシンを含んだ高熱の蒸気を放つ他、体からゴミの塊を撃ち出して攻撃を行う。
また、時間経過によって圧縮率がどんどん高まっていくため、常に爆発の危険を孕む。
一切の光線攻撃を受け付けない体質でウルトラマンダイナの光線技を無効化し、柔らかい体でダイナを取り込もうとするも、ストロングタイプの体当たり攻撃「ストロングクラッシャー」で粉々に粉砕された。
粉砕された後、アララギ市には一週間もの間、ゴミの雨が降り続いたという。
余談
この回では怪獣名がそのままサブタイトルになっているため、唯一サブタイトル画面に登場怪獣のクレジットが無かった。
脚本では手足の描写はなかった。デザインは池谷仙克が担当し、手足あり・なしの2パターンのデザイン画が描かれている。
この回は当初は実相寺昭雄監督予定で脚本が書かれ、実相寺作品と縁の深い寺田農がゲスト出演している。しかしスケジュールが合わず、実相寺が代表を務めていた映像制作集団「コダイ」所属の服部光則が監督した。
ちなみに、劇中冒頭に貼り出された「スーパーGUTS・ゴミ減量作戦」10ヶ条は以下の通り。
コピー用紙は必ず表裏使うこと |
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電池は必ず再充電 |
書類は必ずクリップを外して捨てること |
新聞、雑誌はまわし読みで十分 同じものを何度も買うな |
紙コップはなるべく使わないこと |
かさばる捨て方はご法度!つぶして捨てろ |
購買部での過剰包装は断ること |
α号はなるべく落とさないように アスカ、お前だ! |
食堂に行く時はハシ持参 |
分別しない者は人間に非ず |
- “先生”を演じた寺田農氏は後にウルトラマンマックスにてメトロン星人(人間態と声の出演)、『ウルトラマンジード』にて朝倉錘の役で出演した。
- この回ではロケ地が同じだったのか、電光超人グリッドマンの馬場一平の家として登場した「INTERIOR SPACE彩」が登場している。
- 当初は第38話として放送する予定だった。
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次回予告
上がった幕はもう降りない。
この世が地獄に変わるまで、あなたは演じ続ける。「怪獣戯曲」を。
次回、ウルトラマンダイナ『怪獣戯曲』
もうこの幻から、逃れられない…