データ
別名 | 宇宙格闘士 |
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身長 | 55m |
体重 | 4万7千t |
出身地 | ヘラクレス座M-16惑星グレゴール星 |
演 | 宮坂ひろし(『TDG THE LIVE ウルトラマンダイナ編』でも担当) |
概要
第31話「死闘!ダイナVSダイナ」に登場。
宇宙一の格闘家を目指し、ウルトラマンダイナと決闘するためにヘラクレス座M16惑星からやって来た宇宙人。そのため彼自身に悪意や地球を侵略しようという意思はない(ただし、人々が生活している街をマッチポンプの為だけに破壊しており、そういった点では侵略者と変わらぬ迷惑な輩とも言える)。
アスカ・シンの前に黒衣の男の姿として現れて自身の目的を語ると、手始めに自分が侵略者だと誤解されタイマン勝負の支障にならないように地球へモンスアーガーⅡを送り込み、自分が変身したニセウルトラマンダイナで倒し、その光景を全国中継するという大規模なデモンストレーションを行う。人間体の状態でもアスカを圧倒できるほどの戦闘力を持つ。
自分の強さにはかなり自信を持っているようで、その戦い方は町の少女ナツミに「強さを自慢する闘い方」と評されるほど余裕を持ったスタイルである。己の強さを証明するために強い相手と戦い続け強者との誇りと命を懸けた真剣勝負をモットーとしており己が敗れた際には自らの命を失う事も厭わない。
R2地区に巨大な剣のような4本の柱(この柱の間には高圧電流が張り巡らされており、プロレスのリングのようになっている)を召喚し、カメラの役割を持つ円盤でテレビの放送回線をジャックし、人類に自分の活躍とダイナの敗北を見せつけようとした。
ダイナを圧倒しあと一歩のところまで追い詰めたが、ナツミに先導された街の人々のダイナを応援するコールで立ち上がりストロングタイプにタイプチェンジしたダイナに逆に追い詰められ、最後はクロスカウンターで敗北した。
闘いの後はダイナに自分を殺せと要求するが断られ、ダイナの強さの秘密は多くの仲間たちがいることだと理解すると、潔く自身の負けを認め宇宙に帰って行った。
ニセウルトラマンダイナ
グレゴール人が変身した偽物のウルトラマンダイナ。
後続作品での登場
ウルトラマン超闘士激伝新章
ダイナに化けて第4次銀河最強トーナメントに出場し、1回戦でガルタン大王と戦った。
ダイナの力を使ってガルタンを圧倒するものの、「偽者の力に負けるようなことがあってはならない」と奮起したガルタンに返り討ちにあった。
なお、一瞬だけウルトラマンナイスやウルトラマンゼアスに化けるというお遊びがあり、前者に至っては中の人ネタである。なお、彼が変身したウルトラマンたちの中で激伝系作品に正規登場した戦士はゼアスだけだったりする。
ウルトラマンクロニクルZヒーローズオデッセイ
第16話のテーマが偽ウルトラマンということから彼に焦点が当てられ、ナビゲーターのウルトラマンゼロからは「なかなか筋の通った相手だった」と一目を置かれていた。
ウルトラマンクロニクルD
第19話のテーマが『なぜウルトラマンになった者が正体を隠すのか?』という事で取り上げられナビゲーターであるメトロン星人マルゥル、デバン、ハネジローの3体が正体を隠したことについていろいろ考察した。
そして……。
TDG THE LIVE ウルトラマンダイナ編 第1部「敗北者たちの賛歌」
本ステージではなんと主人公の一人に抜擢。
ダイナの個体ご本人であり、ダイナの戦いを「25年も前の話」と語るなどメタ発言もしている。
ある日出会ったヒマラ(ダイナに敗れた本人)と行動を共にしており、ある惑星でギアクーダに襲われていたラセスタ星人(ダイナに登場した本人)を救い、以後は自身が「ウルトラマンダイナ」として振る舞う。
しかし、ハイパーゼットンとの戦いで正体が露見し、ラセスタ星人にショックを与えてしまうが、ヒマラの説得で思い直した彼のウルトラチャージで立ち上がり、一時はハイパーゼットンを追い払うことに成功。長年追い求めた強さの答えを得たのだった。
そしてダイナと再び決着を付ける事を約束し、どこかへ飛び去っていった。
第2部でも登場。アブソリュートダイナの目を覚まさせる為に「ダイナ」として一対一の真剣勝負を仕掛け、25年前の激闘を再演した。
グレゴール人グレース
『ウルトラマンデッカー』に登場するグレゴール人。ミカという娘がいる。
詳細はリンク先を参照。
余談
名前の由来は『グレゴール・ザムザ』から。
グレゴール・ザムザは『変身』の主人公であり、ニセダイナに変身したグレゴール人にマッチしたネーミングといえる。また、ザムザは甲虫に変身したとされており、奇しくもグレゴール人の出身地はヘラクレス座であり、この星座は最大最強の甲虫ヘラクレスオオカブトの名前の由来となったギリシャ神話最大最強の英雄を模した星座である。
過去にはニセウルトラマンダイナのソフビが販売され、格ゲー『ウルトラマンFE3』にもそちらが登場するなど変身後の姿が優遇されがちだったが、2022年の『ウルトラマンデッカー』での同族の登場に際し、初めてソフビ化が成された。
なお、『ダイナ』の個体はソフビにはなっていないが、『特撮stagement』にて立体化されている。
関連タグ
ニセウルトラマンガイア、ニセウルトラマンアグル:翌年登場したニセウルトラマンで、『ウルトラマンクロニクルZ』第16話ではニセダイナと共に取り上げられた。ただし、グレゴール人のニセダイナはあくまで正々堂々と勝負を挑むタイプだったのに対し、こちらは「より狡猾な意思を持った偽物」と明らかに敵意を持つ存在として取り上げられている。
ウルトラマンナイス:演者が後に変身することになる本物のナイスなヒーロー。
ザムザ星人シェイク:名前の由来が同じ怪人。こちらは(種族自体は信頼関係を重んじているものの)グレゴール人とは正反対の卑劣漢である。