概要
パワーに秀で、格闘戦を得意とする。メインカラーは赤。
ウルトラマンティガのパワータイプに相当し、やはりマッチョになっている。格闘技のパワーは強大で通常の打撃ですら必殺光線並みの破壊力を誇り、他のタイプでは倒せない相手も場合によっては瞬殺してしまう程。そのためか、ある種最強の実力を持つミラクルタイプよりも最強ぶりが目立つという、名前の通りストロングな活躍を見せている。特にミラクルタイプでも敵わなかったデスフェイサーに勇気を振り絞って真っ向から撃破したシーンがそれを物語っている。
ファイティングポーズもその名に相応しい両腕を握り拳にしたもの。
光線技が1つしか使えないため遠距離戦を苦手としているが、相手の遠距離攻撃に対してはバリアで防御しそのまま押し返したり、モンスアーガーの赤色光弾を素手で弾く等、遠距離戦に全く対応できない訳ではない。
苦戦した展開が全くなかった訳ではないものの、真っ向からのパワー勝負ではほぼ負けなしであり、事情を察してわざと負けたケースを除けば、エネルギー切れにまで追い込まれて敗北したのは規格外の大きさでしかも不意打ちだったクイーンモネラのみ。
一方で、何も力押しをするだけがストロングタイプの戦い方ではない。ネオザルス戦ではホーミングビームを利用して尻尾を切断する、モゲドン戦では猫騙しを使うなどクレバーな戦術で戦うこともあるのだ。
『ウルトラマンオーブ』のスピンオフである『THE_ORIGIN_SAGA』でもタイプチェンジし、ガルネイトボンバーやバルカンスウィング、ストロングパンチで多数のベゼルブを撃破した。
クグツ怪獣であるクグツバードンをデコピン一発で追い払うという何気にすごい芸当も披露している。
『デッカー』でタイプチェンジした際は、かつて敗北した事がある相手に似たスフィアジオモスとテラフェイザーのタッグ相手に肉弾戦だけで互角以上に渡り合う、文字通りのストロングさを見せつけた。
この力はウルトラマンゼロにも与えられストロングコロナゼロとなった。
なお、タイプチェンジの通常手順を踏まずに瞬時にフラッシュタイプからチェンジする事もあったほか、劇場版でのデスフェイサー戦では直接こちらに変身(あるいは即座にタイプチェンジ)している。
本編初登場はミラクルタイプより遅く、第4話「決戦!地中都市」でのダイゲルン戦から。最後の登場はストロングタイプの方が先で、第49話「最終章I 新たなる影」でのゼルガノイド戦が最後の出番となった。
データ
飛行速度: | マッハ5 |
---|---|
走行速度: | マッハ3 |
水中速度: | マッハ1 |
潜地速度: | マッハ3(3タイプ最速) |
ジャンプ力: | 800メートル |
握力: | 90000トン(人間換算で90キロ) |
キャラソン: | ダイナの赤い輝きに |
必殺技
- ガルネイトボンバー・シューティングバージョン
胸の前で両拳を合わせて前方にエネルギーを発生させ、それを凝縮して超高熱の赤色光弾に変え、右パンチのアクションで放つ必殺技。ストロングタイプが使用できる唯一の光線技であり、ネオザルスのホーミングビームを拮抗すらさせずに押し返しつつそのままボディをぶち抜くほどの威力を持つ。
マリキュラ戦では相手の火球をウルトラバリヤーで受け止めてからエネルギーを付与して撃ち返すというミラクルタイプじみた使い方をされた他、ネオジオモス戦ではGUTS、スーパーGUTSによる反マキシマエネルギーの援護射撃と共に発射している。
スウィングバージョンという亜種もあるが、劇中未使用(尚、当時のビデオ媒体で、普通の投げ技がスウィングバージョンとして紹介されていたこともある)。
設定によれば、赤熱化した腕で敵を持ち上げ、回転をつけてから地面に投げ飛ばす技だとされている(出典:デアゴスティーニ刊『ウルトラマンオフィシャルデータファイル』(50-6)より)。
- バルカンスウィング
敵の尻尾を掴み、ジャイアントスイングのように高速で振り回して投げる。
他のウルトラマンも怪獣の尻尾を掴んでジャイアントスイングを行う事は多々あるが、ダイナのそれは掴んだまま頭上で振り回す為ストロングタイプの凄まじい怪力と豪快さが見て取れる。
- ウルトラリフター/ウルトラホイッパー
両手ないしは片手で怪力で敵を持ち上げる能力でそのまま飛行が可能。
ウルトラホイッパーはウルトラリフターから繋がる投げ技であり、数百mにまで敵を投げ飛ばしてしまう。
- ストロングパンチ
エネルギーを左手に集めて赤熱化させ、敵に突進してパンチを食らわす。
ヌアザ星人イシリスとの戦いで決まり手となった。
- ダイナックル
気合を込めたカウンターパンチ。デスフェイサーに対して使用し強固なボディをネオマキシマ砲ごと打ち砕いた。
- スペースダイナマイト
空の彼方まで飛ばす投げ技。ダイナックルでネオマキシマ砲を破壊されて戦闘不能になったデスフェイサーを投げ飛ばした。(デスフェイサーの爆発による市街地の被害を避ける為と推測される。)
- クロスカウンターパンチ
相手の腕をレールにして、より深く正確にパンチを打ち込む技。
ニセウルトラマンダイナとの戦いで使用し、勝利した。
- バーストラリアット
体内の全パワーを集中した右腕を振り上げ、至近距離から相手の喉元めがけて叩きつける技。
ダイゲルンの顔を陥没させてダメージを与え、ゴッドジャギラ戦では囚われていた紀子を救出する為に使用した。
- ストロングクラッシャー
右拳を突き出した状態で飛行し、空中から落下してくる敵に突進する。
ユメノカタマリ戦での決まり手。
- ドリルアタック戦法(ダイナ・トルネードアタック)
体をドリルのように回転させながら突進し、敵を貫く。
メノーファの弱点である傷口を抉りながら倒した。
- ウルトラ・ダイナムパッド
空中で頭突きを放ち、敵を地面に叩きつける。
マリキュラ戦で使用。
- ストロングキック
ストロングタイプは陸上で放つストレートキック、後ろ回し蹴り、オーバーヘッドキック、側転キック、膝蹴りなどの数ある蹴り技を持っている。
ストロングタイプが放つだけあって、一発一発の威力が高い。
- ウルトラかかと落とし
敵にかかと落としを浴びせてダメージを与える。陸上で放つタイプと空中から放つタイプの二通りがあり、後者はダイゲルン戦で赤熱化した左足を振り下ろしてダメージを与えていた。
デッカー・ストロングタイプが使用していたのはこれらの折衷版だと言える。
- ストロングボム
空中高く飛び上がり、急降下蹴りを浴びせる。モンスアーガーの頭頂部に大ダメージを与えて撃破した。
ストロングダブルボムという両足を使うパターンも存在するが劇中未使用。
- ストロングシザース
空中から敵を両足で挟み込んで押し倒す技。
- 猫だまし
相手の目の前で不意に両手を叩いて怯ませる技。
モゲドンを驚かせて動きを止めた。
- ウルトラパワー
ストロングタイプには7万tの怪獣を持ち上げる力があるとされ(出典:デアゴスティーニ刊『ウルトラマンオフィシャルデータファイル』(26-2)より)、超怪力で敵の拘束を脱したり、部位破壊を行う。
ストロングパワーとも呼ばれる。
- ウルトラバリヤー
両腕から発生させるバリヤー。相手の攻撃を押し返すといった使用方法もある。
- ハンドスラッシュ
ゲーム『ウルトラマンFE3』で使用。3タイプ共通の牽制用の光撃。ガルネイトボンバー以外では唯一の光線…というより光弾技。
- ウルトラ張り手
敵に張り手を浴びせる技だが、劇中未使用(出典:デアゴスティーニ刊『ウルトラマンオフィシャルデータファイル』(59-5)より)。
- ウルトラ・フェイスロック
超怪力で敵の首を締め続けて息の根を止める技だが、劇中未使用(出典:デアゴスティーニ刊『ウルトラマンオフィシャルデータファイル』(65-2)より)。
余談
デザイン画では、ティガと同じ「パワータイプ」という名称案もあった。
曖昧さ回避
- 『ウルトラマンデッカー』に登場するウルトラ戦士、ウルトラマンデッカーの1形態については、「ストロングタイプ(ウルトラマンデッカー)」の項目を参照。(※なおダイナの同形態との区別のため、イラスト投稿の際「ストロングタイプ(ウルトラマンデッカー)」タグを推奨する。)