オオトモ博士「もしもだよ?人間の言うことを素直に聞く巨大怪獣がいたとしたら?人間にとって危険な環境で作業させたり、侵略者を撃退したり……。君達の任務も少しは楽になるだろう?」
概要
別名: | ハイパークローン怪獣 |
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身長: | 73m |
体重: | 7万5千t |
出身地: | ザリーナ地帯 |
第16話「激闘!怪獣島」に登場。
「バミューダ海域以上の危険地帯」と言われるザリーナ地帯の無人島に眠っていた怪獣が、TPC生物工学研究所のオオトモ博士によって密かに捕獲され、様々な怪獣の遺伝子を組み込まれて改造されたもの。
怪獣に人間の共存を目的とし、人間の指示に従い、将来人間の活動において危険地帯での活動や侵略者の撃退などネオフロンティアに役立つ怪獣の創造というオオトモ博士の思想の元に設計されており、オオトモ曰く「最強の怪獣」。
非常に凶暴なため、人間の手でコントロールするためにハネジローの「知的遺伝子」を組み込み命令を聞かせるようにさせ、自身の研究を中止させた生物工学委員会を襲撃させ己の研究の正しさを証明させるのが目的だった。
しかし組み込む前にアスカ・シンが操るガッツイーグル・α号の攻撃で島に作られた秘密基地が破壊され、その影響で暴れ出したクローンシルバゴンを止めるために起動させられるが、不完全だったが故に暴走し、クローンシルバゴン諸共に基地を完全に破壊。挙句に「私はお前の生みの親だぞぉーっ!」とさえ訴えたオオトモすらも踏み潰して殺害した。
胸からは体温(熱)を感知することでターゲットを追尾する「ホーミングビーム」を発射し、クローンシルバゴンはおろかウルトラマンダイナ・ストロングタイプをも上回る超パワーを持つ。
ダイナとの戦いでもホーミングビームと怪力で優位に立ったが、体温を感知して追跡するという性質を逆手に取られて自分の尻尾にビームを当ててしまい、尻尾を失う。
最後はガルネイトボンバー・シューティングバージョンで体に大穴を開けられ爆死した。
上記の通りオオトモ博士は「怪獣との共存」という目的のためにこの怪獣を生み出したが、実際には「怪獣を人間の都合で利用しそのために身体改造(遺伝子操作)をする」という人間の手による怪獣の支配であり、知性を持たせるためににハネジローを犠牲にしようとし、更にこの怪獣自身も私怨で改造された上に怪獣やウルトラマンと戦わされ倒されるという境遇を見れば一番の被害者でありとても「共存」とは言えない形であった。
余談
- 着ぐるみはデキサドルの胴体を改造したもの。
- ホーミングビームの発射ポーズは、ウルトラマンネクサス・ジュネッスの必殺技の一つであるコアインパルスの発射ポーズと同一。
- 「ネオザウルス」と誤記されやすく、実際、第39話でヤマザキ・ヒロユキの来歴が表示された際も誤記されてしまっていた。
- 本作のヴィラン怪獣であるスフィア合成獣達と同様に名前に「ネオ」が付いているが無関係である。もしもスフィアに寄生されて合成獣化すれば名前が非常にややこしい感じになった事だろう…ところが…。
- 『ウルトラマンデッカー』第10話に登場するネオメガスはこの怪獣のオマージュであり、こちらも研究者が遺伝子改造で生み出した存在であり、ストロングタイプに倒されたという共通点を持つ。
- ただし、生みの親が暴走したネオメガスに殺されていない、完全な制御下に置くことに成功しているなど本作のIF展開とも取れる要素が多い。
- かつてウルトラマンティガを苦戦させた強豪怪獣であるシルバゴンに圧勝した怪獣にもかかわらず、あまり知名度は高くないが、後に本作から11年後に公開された映画において、今回のシルバゴンよりも遥かに強化された個体でさえダイナはあっさりと倒している事から、(少なくともダイナからすれば)それほど強敵ではなかったのかもしれない。
とはいえ、ダイナの登場怪獣はどちらかというとティガの登場怪獣よりも強力な怪獣が多い事から、ある意味ネオザルスはそれを証明したとも言える。
関連タグ
実験怪獣ミュー:同じくマッドサイエンティストによって労働力として改造された怪獣。
テラノイド、特空機4号ウルトロイドゼロ:こちらは「人間の手で生み出されたウルトラマン」という真逆の存在。