「もしもだよ?人間の言うことを素直に聞く巨大怪獣がいたとしたら?人間にとって危険な環境で作業させたり、侵略者を撃退したり……君たちの任務も少しは楽になるだろう?」
「私はオマエの生みの親だぞー!!」
演:宮沢彰
解説
「ウルトラマンダイナ」第16話に登場したメガネをかけ、口髭を生やした中年男性。同第39話でも回想シーンで登場。
TPC生物工学研究所に所属しており、ヤマザキ・ヒロユキの上司で目標であった。
怪獣を危険な環境で作業させたり侵略者を撃退したりする家畜として利用しようと考え、人間の命令に従う怪獣を生み出すべく遺伝子操作によるクローン怪獣の開発を行い、研究の成果が実り始めるところまで進んでいた。
しかしその矢先に、TPC南ヨーロッパ支部査問審議委員会から「神をも恐れぬ行為」だと非難された挙句、TPC生物工学委員会により怪獣遺伝子実験の中止を命じられる。
このため復讐と自らの正当性の実証のために、ヤマザキをはじめとした複数の研究員とともに密かにバミューダ海域より危険なザリーナ地帯にある地図に載っていない無人島に秘密の研究所を設けて、TPCが回収していた怪獣の遺伝子からクローンシルバゴンやクローンシルドロン、ネオザルスを生み出す。
ことネオザルスに関しては最強の怪獣と評しており、ゆくゆくはネオザルスによるTPC生物工学委員会の襲撃を目指していたが、ネオザルスに知性がないため、ハネジローの遺伝子を組み込んで博士の命令をきくようにすることを画策し、ハネジローをTPC生物工学研究所を招いた上で秘密研究所へ誘拐する。
ハネジローの遺伝子を抽出しようとした矢先に、アスカ・シンに機械を攻撃されてクローンシルバゴンが暴走、更にそれを止めようとネオザルスを出撃させてクローンシルバゴンを倒すも、その戦闘で研究所が破壊されたことでネオザルスは制御不能となり、最期は向かってくるネオザルスに「生みの親」であることを訴えるも踏み殺される。
なお、TPC生物工学研究所内部では人望とカリスマがあったらしく、狂信的なヤマザキ・ヒロユキのみならず複数の研究員が協力し、TPC生物工学研究所に所属し続けたまま、内部告発されることもなく秘密研究所で複数のクローン怪獣を作った上にハネジローの誘拐まで成功しており、怪獣のコントロールには失敗したが、部下のコントロールは完全に成功してしまっている。
死後、博士を失ったヤマザキ・ヒロユキは、彼の意思の継承者を自認しつつスーパーGUTSを逆恨みするが、「ウルトラマンティガ」でとん挫した『ジニアスプロジェクト』の事実上の継承者かつ実践者となっていき、オオトモ博士が当初目指していたものとはほど遠い方向を突き進んでいくこととなる。
関連タグ
シゲナガ・マキ:『ウルトラマンデッカー』に登場する彼のオマージュとも言える人物。誕生日がオオトモが登場した「ダイナ」第16話の放送日である1997年12月20日がモチーフとなっているが、部下との関係や怪獣のコントロールがオオトモのアンチテーゼとなっている。