概要
いわゆるウルトラ怪獣のうち、『ウルトラマン80』で初登場したもの。
傾向
本作独自の要素として「マイナスエネルギー」という概念があり、これは憤怒や悲哀・憎悪や嫉妬といった人間の負の感情そのものといわれ、これが高まると凶悪な怪獣が呼び起こされる、もしくはマイナスエネルギーそのものが怪獣として実体化することもある。
ただし『ウルトラマン80』の路線変更に伴いマイナスエネルギーについて扱われる頻度は減少し、番組全体としてマイナスエネルギー怪獣が多数を占めるということはない。
『ウルトラマンメビウス』では多くの昭和怪獣が再登場する中、再登場した80怪獣はサラマンドラとホーの2体のみであり、当初は80怪獣自体がマイナー寄りだと受け取られることも少なくなかった。
しかし、新世代ヒーローズ以降はザンドリアス、ノイズラー、ギマイラの着ぐるみが新たに製作され、再登場の機会が増えつつある。
出現の際には独特のSEが使用されるのが特徴で、後年の作品でも用いられている。
また、前々作のトラウマのオンパレードに隠れがちだが、本作の怪獣たちもトラウマレベルでは昭和シリーズの中ではトップクラスである。
- 終電に見せかけた電車で人々を攫うバム星人
- 吸血能力だけでなく、人間を含めた様々な生物を怪獣化させられる能力を持つギマイラ
- ここでは書ききれないほどの被害を(作中・リアル問わず)齎したオコリンボール
- 残虐・冷酷・狡猾の三拍子が揃い、なんでも溶かす強酸を吐き出す宇宙の殺人鬼ガモス
- レギュラーキャラだった女性隊員を殺害したガラガラ星人
- 耐久力と繁殖力が抜群に高い恐るべき捕食者宇宙アメーバ
- 人間を溶かし、頭脳を食べてしまうアルゴ星人
などなど…。
加えて登場怪獣の知能や戦闘力もトップクラスである点も見逃せず、先ほど取り上げたガモスやギマイラも十分強豪と呼べる性能を持っている。
- 四次元空間であればほぼ無敵といっていい戦闘力を発揮できるメカギラス
- 北欧や豪州で猛威を振るい、80をKO寸前にまで追い詰めたアブドラールス
- 細胞が一片でも残っていれば再生し、迂闊に攻撃すれば大爆発を起こすメダン
- 生まれながらに80と互角の戦闘力を持つゴラ
- 再生器官が無事であれば何度でも復活できるサラマンドラ
- テレポート能力を持ち、ヨーロッパ中で人間を捕食していたザルドン
- 人間に乗り移るだけでなく、テレパシーで生命体の悪意を誘発し数々の星を滅ぼしてきたデビロン
- 好物を食らうたびに強化され、内包するエネルギー量が台風の5倍から10倍とされるザキラ
- 胸部の装置でいかなる攻撃をも吸収して強くなっていくガゼラ
- 観音様の力を借りて漸く封印に漕ぎ着けるほどの戦闘力を持つズラスイマー
- 人間に変身して破壊工作を繰り広げたアルゴン
- 生みの親の怒りが収まらない限り何度でも蘇るグワガンダ
- かつてウルトラの星にも攻め込んだ剣の名手ガルタン大王
- 本物さながらの戦闘力を持つ妄想ウルトラセブン
- 合体する事で80を敗北寸前まで追い込んだプラズマ&マイナズマ
と…このようにウルトラヤバい奴らが1年を通して地球に出現していた混沌期が『80』の時代である。
それでいて無敗を貫いた80先生は凄いが、全滅したMACの二の舞を踏む事なく、オオヤマキャップをして地球最大の危機だと言わしめたマーゴドンをウルトラマンの力を借りずして撃退する所まで辿り着いたUGMの頑張りも忘れてはならないだろう。
放映リストと登場した怪獣、宇宙人
※太字は平成以降の映像作品で再登場。
関連タグ
ザ☆マン怪獣→80怪獣→ソーキン・モンスター